名古屋方面遠征に行く
この週末は名古屋方面に出向くことにした。目的は愛知県美術館で開催中の「ロイヤルアカデミー展」。この展覧会はそもそも、昨年末に静岡市立美術館で開催中に訪問するつもりだった。しかし年末に企画していた東海遠征が腰痛のために中止になったことから、名古屋開催の今回訪問することにした次第。
しかしこれだけのために名古屋まで多額の交通費を支払って出向くのもどうもモチベーションが上がらない。それならついでに以前から気になっていた湯の山温泉でも訪問して、ついでに未訪問の城郭にも立ち寄りたいと考えていたところに、長島温泉のなばなの里で開催中のイルミネーションの情報が入ってきた。これは野次馬しておいてもいいかという考えが頭に浮かび、これを計画に加えることとした。ただなばなの里を訪問するなら大混雑するらしい週末は避けたい。ということで金曜の午後に半日休を取り、湯の山温泉からなばなの里へ向かうということで計画の輪郭は定まった。
金曜の午前の仕事を終えると、会社の近くで昼食を摂ってから山陽自動車道にのる。宿泊ホテルは湯の山温泉のホテルウェルネス鈴鹿路。途中で滋賀の辺りで寄り道することも考えていたが、予定よりも時間が遅れ気味なのでホテルに直行することにする。新名神は相変わらず風が強くて車がかなり揺さぶられる。新名神から東名阪に乗り換えて順調に走行していたのだが、鈴鹿ICの手前で渋滞で動けなくなる。それでなくてもこの辺りは渋滞の名所なんだが、よりによって鈴鹿-四日市間で事故があった模様。車線規制がされているらしく、かなりの長さの渋滞なので四日市まで行かずに鈴鹿ICで下りて一般道から湯の山温泉を目指すことにする。
湯の山温泉で宿泊する
何だかんだで余計な時間がかかったので、ホテルにたどり着いたのは4時頃。とりあえず夕食はなばなの里に行く関係で早めの5時半にしてもらっている。夕食までの間に急いで入浴を済ませておくことにする。
泉質はアルカリ単純泉とのことで残念ながら加温・循環・塩素使用である。だが塩素の臭いは特にしない。とにかくヌルヌル感が非常に強い湯である。pHは8.6とのことで、かなりアルカリ性が強いように思われる。いわゆる美肌系の湯だが、ここまでアルカリ性が強いと入りすぎたらかえって肌が荒れないか心配になる。
風呂から上がったらテレビをつけるが、川崎の中学生殺害事件ばかりである。それにしても胸糞の悪い事件である。このようなことをする外道は未成年だとかどうとかは無関係に極刑に処するべきである。
5時半になるとレストランで夕食。ぶりの鍋と伊勢エビのついたメニューである。なかなかにうまいし、ボリュームもそれなりにある。なばなの里を訪問することはホテル側に伝えてあるので、料理を次々とザクザク運んでくれるのが私にはありがたい。
30分ぐらいで夕食を終えた頃には日は西にほとんど沈んでいる。直ちに出かけることにする。外はかなり寒い。かすかに雨が顔に当たると思っていたら、雨ではなくて雪だった。積もったりどうこうなるレベルではないが、さすがに山沿いである。
なばなの里を訪問する
なばなの里には高速を使えば1時間もかからない。高速を降りると真っ暗な道を走ることになる。こういう時はカーナビのありがたみが身に染みる。ようやく現地に到着したのは7時頃。駐車場には観光バスを初めとして結構車が一杯である。ただこれでも今日は平日だから少ない方なんだろう。
入場券は事前にセブン-イレブンで購入している。館内利用1000円分券がついて2100円。しかしこれっていわゆる抱き合わせ販売にはならないのか?
入場ゲート前から既にLEDの電飾でギラギラだが、中に入るとあちこちが電飾である。昔ならこれだけ電飾をすれば電気代だけでとんでもないことになっていたし、球切れ交換なんかが大変だったろう。LED様々である。ノーベル賞万歳!
なお私が一つ懸念していたのは、この手の場所は大抵はカップルだらけで、オッサン一人だけだと強烈なアウェーの雰囲気に曝されないかということだが、会場に来てみると家族連れもかなり多いので幸いにしてアウェームードはそう強くない。とりあえず私は、家族を先に行かせてのんびりと写真を撮っているお父さんに擬態することにする(回りからはよく仕事中のフリーカメラマンに思われるのだが)。
順路に沿って進むと、最初は光の雲海・光のゲートのエリア。混雑時は完全一方通行になるらしいが、今日はそれほどでもないのかみんな結構自由に歩き回っている。これでもかとばかりに青色LEDがギラギラしているエリアだ。
ここを抜けるとしだれ梅苑。ライトアップされているが、やはり梅は桜と違ってなかなか渋い。うれしそうに記念写真を撮っている中国人団体客も。
チャペルの横を抜けて進むとアイランド富士のところに出る。これは高さ45mのクレーンから周囲を見渡せるという可動式展望台である。料金500円はやや高いが、ここで少々ケチっても何なので乗ってみることにする。
アイランド富士は下から見るとUFOのような形態。これが上から降りてくる様はまるっきり未知との遭遇である。思わず「ET,home,phone」という言葉が口から出るが、これは別の作品だった。
アイランド富士は円形回廊に長ベンチがついていて、とりあえずここにズラッと並んで座らされる。その状態で上まで上げられて、そこで一周する間が展望タイム。その後が再び着席させられて下まで降りるという仕掛け。上から眺めてみると意外に会場は狭い。遠くに見えるのがメイン会場のナイアガラの滝である。
アイランド富士から降りてくると光のトンネルを抜けてナイアガラの滝へ。このナイアガラの滝は音と光のファンタジーという奴で、なかなか圧巻。LEDの威力を最大限に使用している。もう一度、ノーベル賞万歳!
ナイアガラを堪能した後は、ショートバージョンの光のトンネルを抜けてこれで場内一周である。そこが出口だが、まだこのまま帰るわけにも行かない。抱き合わせ販売の1000円券を使う必要がある。と言っても場内でこれを使う場所と言えばレストランぐらい。しかし中華やイタリアンなどをガッツリ食べるという状態ではないので、結局はそば屋で天ざるを食べることに。1500円という価格は割高だが、超ボッタクリというレベルではないのでまあ良しか。ただそば自体は平凡。
なばなの里を堪能してからホテルに戻ることにする。期待していた以上に楽しめたが、ただとにかく死ぬほど寒かった。早くホテルに戻って風呂に入りたい。
ホテルに戻るととにかく入浴。そしてこの夜は早めに就寝する。
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