七ツ釜鍾乳洞の見学
七ツ釜鍾乳洞は観光洞として整備されている鍾乳洞である。総延長は1500メートル以上あるとのことだが、観光用に見学できるのは300メートル程度である。内部は鍾乳石はそれほど発達はしておらず、あちこちで水が噴き出していたりなど水気の多い洞窟であることが印象に残る。また通路の各地でかなり狭いところがあるので、小錦などなら通行不可能である。
洞窟を抜けると出発地点からかなり高い位置に出てくる。辺りは石灰岩がゴロゴロの地形である。この中を出発地点まで降りてくることになる。
佐賀の重伝建を訪問する
鍾乳洞の見学を終えたところで13時頃。朝早くからサクサクと行動を開始した結果、想定よりも遙かに早く今日の予定を終えてしまった。今日の宿泊地は嬉野温泉の予定だが、ホテルのチェックインは3時からなので、今から向かったのではあまりに早すぎる。そこでこの周辺で訪問するべきところと考えた時に、浮上したのは鹿島の浜庄津町浜金屋町と浜中町八本木宿。これらは隣接した地域であり、浜庄津町浜金屋町は河川輸送の港町、浜中町八本木宿は醸造町である。以前に訪問した時には駐車場が見つからなかったのと先を急いでいたことから、車で通過しただけでまともに見学をしていない。その後の調査で観光用の駐車場のあることは判明しており、何かの機会があれば再訪したいと思っていたので、本遠征でも状況次第でオプショナルツアーにと考えていたのである。
一旦嬉野を通過してから鹿島まで車を走らせる。観光駐車場は川縁にあることは調べがついているそこに車をおくと徒歩で散策する。
河川港の浜庄津町浜金屋町
まずは浜庄津町浜金屋町の見学。こちらは狭い路地に面して茅葺き土壁の住宅が建っている。茅葺きは今では維持するのが大変なので大抵の家がトタンを被してあるが、数軒の住宅は茅葺きの状態で復元してあり、内部を見学できる住宅が数軒ある。またまだ居住者がいる住宅もあるようである。
醸造町の浜中町八本木宿
浜中町八本木宿は数軒の醸造所を中心とした町並み。酒蔵見学が出来るところもあるようである。こちらは観光客を相手にした店などもあり、住民もかなりいるようである。聞いたところによると最近になって越してきて商売を始めるところもあるらしい。また祭の時には多くの観光客でかなり賑わうとか。町並み保存を観光と結びつけて比較的成功している例に思われる。やはり重伝建でも商家町が一番成功しやすいようである。
まだ昼食を摂っていなかったことから途中の茶店で「酒蔵カレー(1200円)」を頂く。かなりコクのあるカレーという印象。煮込んだカレーではアルコール分は飛んでいるので私が食べても問題ない。
嬉野温泉の高級旅館で宿泊
鹿島の見学を終えるとホテルに向かうことにする。今日の宿泊ホテルは和多屋別荘。以前に嬉野温泉を訪問した際に宿泊したことがある高級ホテルである。今回利用したのは例によっての高級ホテルの廉価プラン。夕食なしの朝食のみプランである(それでも宿泊料は昨日のホテルより高い)。
以前の宿泊時は洋室であったが、今回は同じ棟の和室。例によって建物は古めであるが、部屋は綺麗だし、そもそもはかなり豪華な部屋だったことを伺わせる。
部屋に入って一息つくとまずは入浴を。アルカリ含食塩重曹泉の湯は肌にしっとりとなじんで心地よい。何しろここの湯は無加水の掛け流しである。高温の源泉を冷ますための設備まで持っている。以前に訪問した際もこの湯に魅せられたのだ。
温泉をたっぷりと堪能すると外出する。夕食を摂る必要があるからだが、もう一つ用事もある。というのも、そろそろ着替えが乏しくなってきたので洗濯の必要があるということ。長期遠征では全日程分の着替えを持参すると荷物量がとんでもないことになるので、途中で洗濯が必須である。しかも今回は夏並に暑かったので下着は毎日替えることが不可欠。私の遠征は大抵はビジネスホテルなのでコインランドリーには事欠かないのだが、今回の遠征では温泉ホテルが続いたために洗濯の機会がなかったのである。特に一昨日のルートインがコインランドリーを装備していなかったのが計算外。そこで慌ててコインランドリーを探す必要に迫られた次第。
幸いにしてネットで調べるとすぐに近くのコインランドリーが見つかった。そこで洗濯物を持参してコインランドリーに放り込むと、待ち時間の間に夕食を摂る店を探す。
しかしこちらの方が困る。適当な店がない。やむなく最終手段を取ることにした。近くのスーパーに入って持ち帰りすしを物色、結局はこれがこの日の夕食になる。旅情もくそも一気に吹っ飛ぶ貧乏人最終手段。「高級ホテルに泊まって一体何を食ってるんだ」パターンである。
その後は何度かさらに入浴、腹が寂しくなったところでホテル内のラーメン屋で博多ラーメンをいただき、この日は早めに就寝する。
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