宿泊地である別府に移動してまず昼食
大分での美術館の見学を終えると大分での予定は終了。今日の宿泊地である別府に移動する。しかし別府への移動の途中で国道で車が大渋滞。どうやら水族館のところを先頭にして渋滞になっている模様。全くGWはどこで渋滞が起こるか全く分からない。
途中でつかえたりしたが、12時半頃にようやく別府に到着する。腹も減っているし早速昼食にしたい。どこに立ち寄るかは当然のように決まっている。ここは「馬家溝」の一択。幸いにして駐車場は空いており店内にもスムーズに入店できる。注文したのは「ボルシチ」と「タンサンド」。
このボルシチの味については今更説明するまでもない。ああ、またこれにありついたというところ。何しろ私は「別府の名物は?」と聞かれると「ボルシチ」と答える人間である。また自家製スモークタンのタンサンドも絶品。
満足したところでデザートに「プリン」を頼む。ああ、これのためだけでも別府に立ち寄った価値があった・・・というか、実際に別府に立ち寄ったのは半分以上はこれのためだったというのも実は本音。
明礬温泉に立ち寄る
昼食を堪能し終わったところで1時頃。今日の宿泊ホテルは以前にも止まったことのある西鉄リゾートインだが、チェックイン時刻は3時なのでどこかで少々時間をつぶす必要がある。別府と言えば温泉というわけで、前回は鉄輪温泉に立ち寄ったので、今回は明礬温泉に立ち寄ることにする。目指すは露天風呂のある日帰り入浴施設・明礬湯の里。
しかしここでもまた大渋滞である。国道500号がどうやら海地獄の入口を先頭にして渋滞している模様。GWの観光客恐るべし。さすがに別府観光の定番の地獄巡りは強いか。ただこれを見学しようとした観光客は、地獄巡りの前に最凶最悪の渋滞地獄という地獄をさらに体験することになるようである。そういえば鬼灯さん見ていても「現世の方が地獄かも」という台詞がよく出てくるな・・・。
大分時間を浪費してようやく明礬湯の里に到着する。しかしここも観光客でごった返していて駐車場に車を置くのも一苦労である。
ここは絶景露天風呂とのことだが、絶景というのはいささか言い過ぎだろう。山が見えるだけである。ただ酸性の含硫黄泉は青白い濁り湯であり、海地獄に浸かっているような印象。この温泉はかなりキャラクターが立っている。ここ数日アルカリ泉ばかりに浸かっていたので、かなり浴感が違う。ただ肌には少々キツめ。長時間浸かっていたら手先がガサガサしてくる感じがある。
湯上がりに温泉蒸し玉子を頂く。いわゆる温泉玉子と違って玉子の薫製というイメージの代物。硫黄の作用か卵白が茶色くなって独特の風味がある。殻が黒いだけで中身は普通のゆで卵の箱根の黒玉子ともまた違う。
明礬温泉を堪能したところでホテルに向かうことにする。この道もやはり海地獄を先頭にして渋滞地獄。左側車線は海地獄行きの車で全く動かないので右側車線を通り抜ける。それにしてもこの車列、一体何時間渋滞地獄に耐えたら地獄巡りできるんだろうか? 地獄大人気である。「地獄、地獄、楽しい地獄、地獄、ジゴジゴ地獄だよ~」思わず鼻歌がでる。・・
ホテルで休憩してから夕食に繰り出す
渋滞地獄に部分的に捕まったせいで、ホテルに到着したのはちょうど3時。ホテル駐車場に車を置くとチェックインを済ませて、しばし部屋のベッドでダウン。どうも一昨日辺りからこのパターンばかりである。おかしい、今回の遠征はかなり日程に余裕を持たせた温泉保養ツアーのはずなんだが・・・。私の体力がそれだけ落ちているということだろうか。
一休みした後は温泉大浴場で一風呂浴びる。ここのホテルはこれがあるのが非常に良い。お湯自体は食塩泉であまり特徴はないが、それでも大浴場は快適である。
一風呂浴びてサッパリするとそれからまた一休みして、6時過ぎになってから夕食のために外出する。夕食を摂る店はもう決めてある。ホテルの隣にある「とよ常」。以前の別府訪問時にも夕食を摂った店である。しかし店の前に行くと驚く。何やら店の入口に大行列ができている。いつからこんな超人気店に? 仕方ないので町をプラリと一回りしてくる。30分後ぐらいに訪問すると、まだ待ち客はいるようだが表まで行列という状態ではないのでしばし待つことにする。
待ち時間は10分ほど。店内に案内されると注文したのはマテガイのバター焼きと豊後アジ御膳。
マテガイが先に来た。異様な形の貝であるが、これがバター焼きすると絶妙の旨みがある。やはり貝類はうまい。全身がタンパク質なので旨味が強いのだろう。
アジ御膳はアジの刺身に鳥天の組み合わせ。相変わらずうまいが、店内の客が多すぎて厨房がドタバタしているせいか、以前に比べて微妙なところがやっつけ仕事になっている感がなくもない。
ここで夕食を終えるつもりだったのだが、メニューを見ていると「城下カレイの刺身(2000円)」があるのが気になる。迷ったが私の人生訓「買わずに後悔するなら買って後悔しろ」に従って注文。
薄切り刺身が皿に盛られて登場。一切れ200円かなんて貧乏人の計算が頭に浮かぶが、そんなものは一切れ口に放り込むと吹っ飛ぶ。ああ、白身魚の刺身は偉大だ。城下カレイは特に身がしまっていることで知られるが絶妙の風味。テッサやカワハギに匹敵するうまさ。
夕食を堪能したが、以上で支払いは5000円以上。やってしまった・・・夕食に予算を使いすぎだ。しかも今日は昼食もかなり贅沢をしている。どうも私は長期遠征終盤になって疲れてきたらこれをやってしまう。宇宙兄弟の心に残る名台詞の一つに「食卓の隙間は心の隙間(伊東家の食卓)」というのがあるが、私の場合は往々にして「心の隙間は胃袋の隙間」になるのである。
夕食を終えてホテルに戻るとどっと疲れが押し寄せる。そのままボーッとテレビを見て(やくみつる学習王制覇というやつ)、もう一度風呂に入る気力も出ないのでそのまま就寝する。
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