手塚治虫記念館に立ち寄る
翌朝は7時に目覚ましで起こされる。とりあえずザクッと入浴に行くと、レストランで朝食。洋食、和食、おかゆの選択式で私は和食を頂く。内容はまずまずというところ。
ホテルをチェックアウトしたのは10時前。今日の予定だが、宝塚まで来たのだから手塚治虫記念館に立ち寄るつもり。途中で宝塚歌劇場の前を通過するが、閉ざされた門前に既に大勢がたむろしている。
手塚治虫記念館は前に火の鳥の像が立っていていかにもというところ。中に展示されているのは手塚治虫の原稿やら漫画本やら。ただ私は実を言うと手塚治虫自身にはあまり思い入れはない。手塚治虫がジャストミートする年代よりは若干若いような気がする。それに漫画の原稿の類いを見ても絵心のない私にはフーンで終わってしまう。
河森正治の変形メカデザイン展開催中
特別展として河森正治の展覧会が開催されていたが、これも要は彼のデザインしたメカニックの原画展。展示してあったロボットフィギュアなんかは格好いいが、原画を見てもやはりフーンで終わってしまう。
サクッと手塚記念館の見学を終えると阪急で京都まで移動することにする。京都で昼食を摂るつもりだったが、朝食が遅かったせいか今ひとつ腹が減っていない。結局は京都大丸の風月堂でアイスクリームを食べてこれが昼食代わり。
昼食?後は地下鉄でホールまで移動する。今回は京都の音楽祭の開幕コンサートとのことで、招待された市民などもいるらしくホールはほぼ満席である。
第19回京都の秋 音楽祭 開会記念コンサート
指揮/高関 健(京都市交響楽団常任首席客演指揮者)
ヴァイオリン/山根一仁
管弦楽/京都市交響楽団
曲目
デュカス:舞踏詩「ラ・ペリ」ファンファーレ
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調
一曲目は音楽祭開幕を告げる華々しいファンファーレで、本番は二曲目からと言うところである。
二曲目はとにかく山根の技巧が冴え渡る曲であった。かなり難度が高いと思われる曲であるにも関わらず、それを悠々と弾きこなす山根の技術にただただ圧倒される。アンコールのパガニーニもその調子で技量で圧倒されっぱなしであった。
三曲目のブラームスはこれはかなり熱のこもった力演。京響のアンサンブルには乱れがないし、高関の指揮もキチンと要所を押さえて謳わせるべきは謳わせ、盛り上がるべきところは盛り上げるというツボを突いた隙のないもの。かなりの名演であったと言える。
まず熱演であったと言って良いだろう。場内も割れんばかりの拍手でかなり盛り上がっていた。子供などもいたことからどうして場内がガソゴソした感じであったが、それを吹き飛ばすような熱演である。