夕食は大阪でラーメン
つい先日静岡まで遠距離遠征してきた疲労がまだ抜けていないところだが、この週末はライブに繰り出すことにした。
金曜の仕事を早めに終えると大阪へ大急ぎで移動。いずみホールで開催される日本センチュリーのハイドンマラソンを聴きに行くつもり。ハイドンは本来は守備範囲ではないものの、私の好きなトランペット協奏曲が演目にあるのと、以前に山形交響楽団の演奏会を聴いた時に「飯森の本領はこっちのジャンルじゃないか」と感じたことなどが理由である。
とりあえずコンサートの前に腹ごしらえ。大阪駅で降りると「段七」で「醤油豚骨ラーメンと炒飯のセット」を頂く。
手早く夕食を終えると環状線で大阪城公園駅まで移動。いずみホールはついこの間、関西フィルのコンサートで来たところである。既にここも通い慣れた道の感覚。
到着した時には既に開場時刻を過ぎていた。いずみホールは9割ぐらいの入り。なかなか盛況なようである。なお今回はテレビの収録があるとのことで、NHKのカメラがやって来ている。飯森のメディア戦略だろうか。
日本センチュリー交響楽団 いずみ定期演奏会 No.28
指揮:飯森 範親(日本センチュリー交響楽団首席指揮者)
トランペット:小曲 俊之(日本センチュリー交響楽団首席トランペット奏者)
ハイドン:交響曲 第77番 変ロ長調 Hob.Ⅰ:77
ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.Vlle:1
ハイドン:交響曲 第14番 イ長調 Hob.Ⅰ:14
ハイドン:交響曲 第101番 ニ長調 Hob.Ⅰ:101「時計」
ハイドンの初期・中期・晩年の交響曲3曲が組み合わされていたが、ハイドンも時代と共に進化して、オーケストラの規模も曲の構成も大きくなってきているのがよく分かる。飯森の指揮は例によってのオーバーアクション気味の派手な指揮で、演奏についてはややメリハリの強めのハイドン。やや表情をつけすぎのきらいもないではないが、私のようなそもそもハイドンがあまり得意でない者にはむしろ退屈せずに聴きやすい。また交響曲101番になると、ベートーベンにつながる流れのようなものがかなり明瞭に見えて面白い。
トランペット協奏曲については、小曲のトランペットが華麗かつ軽やかな音色で非常に気持ちの良い快演。オケとの息もさすがにピッタリで非の打ち所のない演奏であった。
やはり以前に感じたように、飯森はこのぐらい規模のオケを率いて古典的な曲を振った時の方が冴えがある。本人としては大編成によるマーラーなんかもやりたいのだろうと思うが、そういう場合にはオケを持て余していた感があったし、解釈などにもあまり独自性は見られなかった。ハイドンのような下手にやれば無味乾燥になりかねないプログラムこそ、過剰演出気味の飯森の指揮がむしろ曲に面白味を与えるぐらいのちょうど良いバランスで機能しているようである。
コンサートを楽しんだ後は明日に備えてホテルで一休みである。今回宿泊するのは南方のホテルコンソルト。この辺りなら江坂のジーアールホテルでも良いのだが、あえてここを選んだのは楽天の割引チケットがあったから。大浴場がないのが難点だが、駅の真ん前で便利な上に宿泊料が安い。大遠征直後だけにやはり財布へのダメージを一番心配した次第。
ホテルにチェックインすると1階にある「花の舞」(ルートインには普通にあるが、ルートイン以外のホテルにあるのは初めて見た)で軽めの夜食をガッツリと摂る。
この日は疲労が強いので、部屋に戻るとシャワーを浴びて早めに就寝する。
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