水口城の見学
水口岡山城の見学の後は水口城の方に移る。こちらは家光が京都に上洛する際に宿舎として建設させた平城である。建築には小堀遠州関与したとのこと。現在は櫓などが復元されている。
立派な堀と石垣が見栄えがするのだが、残念ながら内部は高校のグランドである。とりあえず復元櫓を見学すると、その足でそのまま旧東海道を散策して水口宿の町並み見学を行う。
水口の宿場町を見学
ここから歩いて宿場町の見学に入るが、しかしこれは結果から言うと失敗であった。水口城があるのは水口宿の西端になり、現在古い町並みが残存しているのは一番の東端。その間は単に普通の町が続くだけ。結局は延々と町中を片道で30分ぐらい歩く羽目になる。山道を歩いた挙げ句のこの距離はキツい。また古い町並みが残っていると言ってもそれはあくまで数軒レベル。本陣跡などはもう看板が立っているだけ。水口自体は旧宿場町としての観光を考えているようで、街角にからくり時計なども設置してあるのだが、肝心の町並み保存の方がいかにも中途半端で今ひとつ見所に欠けるというのが本音。
正直なところタクシーに乗って帰りたい気分だったが、こんなところを流しのタクシーが走っているはずもなく、やむなく再び30分をかけてトボトボと駐車場まで戻る羽目に。もう完全に疲れ切ってしまった。
おごと温泉の日帰り入浴施設のある宿で宿泊
これで今日の予定は終了。おごと温泉に戻ることにする。途中で渋滞に出くわして時間を浪費したりしたが、再び琵琶湖大橋を渡って1時間ちょっとのドライブ。今日の宿泊ホテルは湖岸にある「ことゆう」。日帰り入浴施設の「あがりゃんせ」に隣接した宿泊施設である。
「ことゆう」にも内風呂があるらしいが、「あがりゃんせ」が自由に使えるとのことなので、向こうが営業中はあえて内風呂を使う理由はない。なお部屋はツインの無駄に広い豪華なもの。何となく神戸の万葉倶楽部を連想する。
チェックインするとすぐに夕食にする。夕食はレストランで会席料理。日帰り入浴施設の宿ということで正直なところあまり期待していなかったのだが、案に反して意外と料理が手が込んでいて美味い。しっかりと夕食を堪能した。
夕食を終えると隣の「あがりゃんせ」に入浴に行く。宿からは渡り廊下でスリッパで行けるようになっている。こちらはかなり充実した日帰り施設で、浴場も二種の源泉(単純アルカリ泉とアルカリの炭酸塩泉)に人工炭酸泉など多彩。湯もおごと温泉の良質なものである。またレストランもあるのでここで食事をすることも出来たようだ。会席料理がいらないなら、朝食のみのプランにしてもっと安くあげることも可能ということか。
入浴後は休憩コーナーでコミックを読んで過ごす。以前に途中まで買ったが展開が遅くなって面倒臭くなって放っていた「ジパング」があったので、これを最後まで読破。しかし結局何が言いたかったんだ?この話。これだと単なる戦国自衛隊の亜流じゃないか。戦国自衛隊に紺碧の艦隊辺りを中途半端に突き混ぜた話で終わってしまった。もっと短くまとめた方が良かったのに、大和が出てきてから引っ張りすぎ。「沈黙の艦隊」でも同じ傾向があったが、広げすぎた大風呂敷を片付け損ねた印象。だから読後感が良くない。
コミックを読み終えた頃には10時前になっていた。宿に戻って寝ることにする。
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