今日はリントゥのシベリウスプログラム
翌朝は7時頃に起床すると、レストランで朝食。ここの朝食は和定食だが、これがなかなかうまい。
朝食を終えると大浴場で朝風呂。今日は大阪のコンサートに出向くだけなので、チェックアウト時刻の11時ギリギリまで部屋でマッタリする。
ホテルをチェックアウトすると福島へ直行。昼食はいつもの「Da-Wa」でいつもの「1.5倍ステーキランチ(1300円)」をガッツリと頂く。どうも昨日から肉付いている。
食事を終えて一息ついたが、まだ開場時間まで30分ほどある。天気が良ければ公園のベンチでこの原稿の入力というところだが、今日は天候が悪いのでホールの前の庇の下でボンヤリと時間待ち。同様の者も結構大勢いる。なぜか急ぐ必要もないのに時間前からしっかりと待つ日本人の習性。
ようやく開場時刻になり入場。私はB席で二階の奥の方の席。会場内は8割程度の入りというところで、A席であまり良くない場所の席に空席が多いという印象。3階などの安い席はほぼ満員のようだ。
フィンランド放送交響楽団&諏訪内晶子
[指揮]ハンヌ・リントゥ
[ヴァイオリン]諏訪内晶子
[管弦楽]フィンランド放送交響楽団
シベリウス:交響詩 「フィンランディア」op.26
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 op.43
フィンランディアはこの国では国歌のようなものと言われるだけあって、オケにとっても特別な曲なのだろう。とにかく力の入った演奏。弦が少々濁ろうが、管が少々割れようがお構いなしでブイブイとやってくる。かなりの熱演と言って良い。
ヴァイオリン協奏曲は諏訪内の演奏がダイナミックレンジの広いなかなか聴かせる内容。オケにややがさつな部分も見られたが、全体としてはまとまっていた。
交響曲第2番はこれまた非常に力の入った演奏。しかもリントゥが煽りまくるので、オケが崩壊寸前のギリギリのところですっ飛ばすかなり緊張感のある演奏。聴かせるべきところはしっかり謳い、盛り上げるところは爆音爆速ですっ飛ばすというかなりメリハリの強い演奏であった。
リントゥの「オーケストラを掌握してコントロールしている」感が半端ではなく、ヒメノの演奏と対極的であった。オケ自体の能力は比べるべくもないのだが、それにも関わらず演奏としては今日の方が遙かに満足度の高いものとなっていた。指揮者の存在の重要性を改めて認識させられたのが今回である。