朝から良い湯と美味い飯を堪能
翌朝は8時前までたっぷり寝てから起床。目が覚めるとまずは入浴である。家庭風呂の内風呂の方が空いていたからそちらで入浴。朝から肌になじむ良い湯である。
9時からレストランで和定食の朝食。品数も多くてご当地メニューなども含まれている。朝から飯がうまい。風呂といい、朝食といい、なかなかに満足度の高いホテルであった。
9時半頃にホテルをチェックアウト。駅まで送迎してもらう。鳥取駅に着くと、とりあえず重たいキャリーはコインロッカーに入れ、身軽になったところで鳥取市内の散策をすることにする。
とりあえず砂丘を見に行くことに
とは言うものの、実のところ何もプランがない。今回は「温泉でゆったり」をメインに考えていたので、遠征自体が無目的に近い。実のところ、今回の鳥取には目的になるような場所はないし、ましてや今回のように車を持ってきていない場合には選択肢はほとんどない。市立博物館は現在は端境期で何もないし、いくつかある城郭は車がないとアクセスが困難な場所ばかり。結局は月並みではあるが「砂丘にでも行くか」ということになる。
砂丘までは観光ループバスが出ているのでそれに乗車。途中で鳥取城の前を通る。以前に訪問した時には水切れのせいで登った時にはほとんど死にそうになったのだが、今改めて見上げてみると全く登れない山とは思えない。ただし現在の体力はピーク時よりもかなり落ちていることが確実なので実際にはどうかは分からないが。
砂丘に行くと決めた時には砂の美術館を訪問することを考えていたのだが、バスの中で調べたところ、現在は展示替えで閉館中であることが判明。いよいよもってやることがなくなってきた。仕方ないのでとりあえず砂丘展望台を訪れることに。
砂丘展望台は砂丘を一望できる展望台なのだが、だからと言って何があるというものでもない。しかもこの展望台を登るだけで足が重くて息が上がる自分に愕然。この弱りっぷりではとても鳥取城攻略どころでないのは明らかである。どうやら私の体力低下は想像を超えていたようだ。なお展望台からは確かに砂丘を見渡せるが、絶景というほどの高さはない。
展望台を降りるとリフトで砂丘入口まで移動する。どうせここまで来たのだから馬の背ぐらいまで行くことにする。前回の訪問時には砂丘の砂が靴下の中にまで入ってひどい目に合った記憶があるので、今回はリフト利用者に貸し出される長靴を履いていくことにする。これで装備は万全だ。
馬の背に登る
足下は昨日の雨でやや固まっていて、ズブズブと足が沈むという状態ではない。しかしそれでもやはり砂丘を歩くのはかなりキツイ。しかも久しぶりに訪れた馬の背は、私の記憶よりもさらに険しいものだった。馬の背との往復だけでもかなり体力を消耗することに。しかし驚いたことに砂の上にヒール靴の足跡がある。どんなところでもヒールでウロウロする女性は、考えようによってはフル装備で険しい山岳に挑む山男よりも猛者と言えるかもしれない。
鳥取砂丘の有名店で海鮮丼の昼食
馬の背からの風景を堪能してから戻ってくると、いささか早めだが昼食を摂ることにする。数年ぶりに「鯛喜」を訪れる。この店も有名になったのか予約客優先の張り紙が出ている。混雑時などは予約客だけで一日分が塞がってしまうことがあるらしいが、幸いにして私の訪問時には何とか滑り込むことが出来た。前回同様に「海鮮丼(1200円)」を注文する。
最近は観光客向けに海鮮丼を出す店が多いが、よくよく考えると海鮮丼とは実によくできたメニューだ。と言うのはこれは刺身さえ用意できれば調理師も板前も不要でパートのおばちゃんでも作ることが出来る。それにも関わらず見た目は豪華で客も喜ぶという便利メニューである。なおここの海鮮丼は普通の白飯の上に刺身を並べていたが、私の好みから言えば酢飯の方が良いなということを感じた。ただ多種の刺身がゴッチャリと乗っている物量は相変わらずで、もろに観光地の食堂でこの内容というのはある意味では驚異ではある。
鳥取市街をしばし散策
昼食後は砂丘会館で土産物を買い求めてからループバスで鳥取駅に戻る。鳥取駅直行のバスに乗っても良かったのだが、時間は余っているのであえて鳥取港経由の大回りで鳥取市街見学である。鳥取港周辺はカニの直売所などを中心に観光客がごった返しているのが外からでも分かる。ただ私自身はカニにはそこまでの思い入れはない(むしろクエの方が思い入れはある)。
鳥取駅に戻ってくると駅前をしばしウロウロして若干時間をつぶす。地元産品の展示をしているショップでお茶を購入したりなどしたが、駅前にはこれといって特に立ち寄るところもないので一回りすると駅に戻ってくる。
三朝温泉向けて出発
駅に戻ってくるととっとりライナーの発車時間が近づいていたので、ホテルに倉吉への到着時間を連絡して送迎を依頼する。倉吉まではとっとりライナーで50分程度。倉吉周辺は結構都会であるが、鳥取と倉吉の間には何もない。
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