徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

今日も映画に都響のコンサートに美術館にと東京を駆けずり回ってから帰宅する

今日も大忙しだ

 翌朝は8時過ぎに起床。今日は都響のコンサートだが、その前に映画を見に行こうと昨晩の内にチケットを確保している。ホテルをチェックアウトすると映画館のある渋谷に向かうが、途中で品川駅でキャリーをコインロッカーに放り込んで身軽になる。

 渋谷のTOHOシネマは駅のすぐ近く。方向さえ間違わなかったら簡単に到着できるところにある。

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渋谷のTOHOシネマズ

 

「オデッセイ」 TOHOシネマ渋谷にて

 火星探査に向かった一行が嵐に遭遇して急遽脱出となるのだが、その時に飛ばされた一人が取り残されてしまうという物語。残された飛行士のサバイバルドラマである。

 と言ってもサバイバルという言葉から想像される凄まじさや悲愴さは微塵も感じさせない。とにかく主人公は悪態つきまくりにもかかわらず、常に前向きでアイディアマンであることが最大の特徴。だから話に暗さが全くない。この辺りはいかにも健全なアメリカンエンターティーメントというところか。

 ちなみに主人公たちの危機に際して協力を呼びかけてくるのが中国というのが今日的だった。「メテオ」の頃ならソ連だったのだが。日本の存在が全く無視されているのが日本人としては少々悲しいところ。

 国内では「宇宙兄弟」とコラボしたキャンペーンを行っていたようだが、確かにもろもろな点でこの主人公はムッタと被る部分がある。また技術面に関する描写がリアルなところもあの作品と被る。「スターウォーズ」のような全く荒唐無稽な宇宙ものから、こういうリアル路線までの幅広さはさすがにアメリカらしくはある。

 

 映画を見終えるとすぐにサントリーホールに移動する。昼食は例によって「杵屋」でうどん。

 

都響プロムナードコンサートNo.366 

指揮 大野和士

ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』 op.9
ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 op.22
チャイコフスキー:イタリア奇想曲 op.45
ラヴェル:ボレロ

 プロムナードコンサートと言うことで短めの曲が中心であるが、それでもやはり都響の演奏技術の確かさは感じられる。弦楽セレナーデの安定したしっとり聴かせる音色はさすがであったが、休憩後のイタリア奇想曲の華々しい金管の音色なども冴え渡っていた。

 ボレロは全く同じ旋律を徐々に盛り上げながら繰り返すだけの単調な曲であるが、それでも聴かせるのはラヴェルのオーケストレーションの名人技によるものだが、これはオケの技術も確かでないと破綻するもの。やはりそういう点でも都響の演奏の安定感は抜群であった。

 プログラム的に「感動する」というような内容ではないのであるが、過不足なく楽しむことが出来るというコンサートであった。

 

 これで今回の遠征での全コンサート予定は終了したが、まだ帰りの飛行機の時間までに余裕がある。そこで地下鉄で最後の美術館に立ち寄ることにする。

 

「サイモン・フジワラ ホワイトデー」オペラシティギャラリーで3/27まで

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 ガランと広い会場内にいかにも現代アートな展示がいくつか並んでいたが、私としてはあまり興味を持てない作品が多かったのは毎度のこと。明らかに兵馬俑のパロディだなと分かる作品ぐらいか、印象に残ったのは。

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こういったタイプの作品

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これが兵馬俑のパロであることぐらいは私にも分かる

 これで本遠征の全予定が終了である。羽田に移動することにするが、その前に夕食は摂っておきたい。品川駅でキャリーを回収すると駅ナカで夕食を摂ることを考えたが、どうも適当な店がない上にどこも異常な混雑。どっちみちここで京急に乗り換えるのだからと一旦駅から外に出ることにする。

 

つばめグリルで夕食を摂ってから帰宅する

 品川駅周辺をプラプラするが、例によって東京の常でこれという店が見当たらない。面倒臭くなってきたことあって、結局は「つばめグリル」に入店して「ハンバーグ」を食べることに。

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品川のつばめグリル

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定番のつばめハンバーグ

 例によっての可もなく不可もなくの内容。ついでだから「カボチャのプリン」をデザートとして頂く。しっかりしたプリンで悪くないのだが、カラメルの苦みが強いのが私の好みと少しズレる。

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カボチャのプリン

 夕食を終えると京急で羽田空港に移動。空港に到着すると出発ゲートが大混雑しているので早めに荷物検査を終えるためにすぐに行列に並ぶことに。

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品川駅は夜も人通りが多い

 結局この日はANAの神戸便で神戸空港へと戻ってきたのであった。気象のせいかパイロットの腕かは確かではないが、往路のスカイマーク便に比べると明らかに機体の揺れが少なかったことが印象に残ったのであった。