岩倉城は結局は正確な場所がよく分からない
やはり疲労が溜まっているのか爆睡していたのだが、それでも7時半ぐらいになると勝手に目が覚めるサラリーマンの習性。シャワーで目を覚ますと、レストランでバイキング朝食を済ませてからチェックアウトする。
さて今日の予定だが、龍神温泉まで長駆するつもり。通常なら阪和道で御坊か紀伊田辺まで走ってから山道を走るというところだが、今回は橋本に寄り道をするので高野山経由のルートをとることになる。
橋本に立ち寄ったのはここにある城郭に立ち寄るため。最初に立ち寄ったのは岩倉城。
調査によると西側の公園からたどり着けるとのことだったのだが、何の案内もないせいで場所が全く分からない。正面に見える尾根筋が怪しいと思って調査したが、決定的な判断材料がない
下からのアクセスを試みて山を降りてみたものの、こちらからのルートも分からない。
結局は意を決して藪の中に踏み行ってみたものの途中でルートを失って遭難寸前。結局は最後まで城の場所に確証を持てないまま断念する。
岩倉城という名前に覚えがあると思えば、石川県で散々迷って三度目にようやく攻略できた山城も岩倉城だった。どうも岩倉城という城は私にとっては鬼門のようだ。もし私が将来戦国大名になったら岩倉城だけは攻めないようにしよう(笑)。
霜山城は八幡宮の場所
岩倉城を断念した次は霜山城跡を訪問することに。しかし近くの隅田八幡からアクセスを試みるが、アクセスルートがない。隅田八幡自体が小高い丘の上にあるので、そもそもこれが館跡なのではという気もするのだがハッキリとしない。結局はこれもよく分からないままに撤退になる。
橋本くんだりまで繰り出しながら、二回連続で撤退という極めて情けない結果になってしまった。どうも事前の調査が不足していたようだ。これは今後の反省材料ということにして、今日はもう龍神温泉に向かうことにする。
濃霧の中を高野山を過ぎて龍神温泉へ
途中で回転寿司を昼食に摂ると、国道371号経由で高野山を目指す。ところどころセンターラインが消える狭い道だが、対向車とのすれ違いに不安を感じるほどの酷道でもない。ただ傾斜はきついし、急カーブの連続ということで走行には注意が必要な道路である。しかも高野山に近づくにつれて天候が悪化すると共に霧が出て視界も悪い。
辺りが賑やかになってきたと思えばようやく高野山。しかし今日は高野山に立ち寄る気はないのでそのままスルーして高野龍神スカイラインに。ちなみにこの道路は冬期は夜間通行止めの上にチェーン規制がかかっている。ただしこれはチェーンをはかないと通れないという意味でなく、チェーンを持っていないと通ってはいけないという意味。だから私もオートソックを持参している。
高野龍神スカイラインは深い山中のとんでもない道だが、道路自体はよく整備された走りやすい道である。ただこの頃から本格的に霧が深くなってきて視界は極めて悪い。対向車との正面衝突という事態が最悪だから、いきおい車のスピードは抑えめになる。晴れていたら見晴らしの良い道路だろうに勿体ない。
龍神温泉元湯に立ち寄る
1時間近く走って標高がやや下がってきて霧もようやく薄らいできた頃に、やっと龍神温泉街まで到着する。龍神温泉は日高川の川沿いにひっそりと広がる山間の秘湯。このままホテルに入っても良いが、私のホテルは龍神温泉街から離れた位置にあるので、どうせだから温泉街の散策がてら入浴していきたい。最初は旅館下御殿で日帰り入浴しようと考えていたが、「混雑のために日帰り入浴中止」との貼り紙が。そこで龍神温泉元湯に立ち寄ることにする。
内風呂2つで一方は自噴の加熱温泉が、もう一つの桧風呂にはボーリングした非加熱温泉が注がれており、共に掛け流し。これに小さな露天風呂が一つという構成。
龍神温泉は群馬の川中温泉、島根の湯の川温泉と共に日本三大美人の湯との表示が玄関になされているが、いずれもマイナーな温泉ばかりである。なお美人の湯の名の通り、かなりアルカリ性が強く、入浴した途端に肌がヌルヌルとする湯である。確かに今まで経験した温泉の中でもヌルヌル感はトップクラス。
今日の宿に移動する
元湯で入浴を終えるとコーヒー牛乳を一気飲みしたところで、今日の宿に向かうことにする。今日宿泊するのは民宿せせらぎ。龍神温泉街から車で5分程度のところにある。道路沿いの食堂といった雰囲気の建物である。
宿泊用の部屋は4つ程度で、一応鍵もかかる作りになっている。チェックインを済ませて部屋に荷物を置くとすぐに入浴することにする。ここにも温泉浴場がある。三人入れるかどうかという小さな浴場だが、先ほどの元湯と同様の良質のアルカリ泉がダバダバと注がれている。肌がしっとりとくる上質のお湯である。これをゆったりと堪能する。
入浴を終えるとマッサージチェアで体をほぐしてから、部屋でマッタリと過ごす。夕食は6時半頃に部屋に運ばれてくる。猪肉や鹿肉などのいわゆるジビエもの。鹿肉の焼き肉が非常にうまい。
夕食を終えると再び入浴。体が温まって落ち着いたところで床につく。
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