徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

GWの関東遠征の前に、近くの美術館と関西フィルのコンサートへ

このGWは関東方面への遠征

 さていよいよGWである。今年は車で関東方面に遠征する予定。この計画もかなり早期から何度も練り直したものである。今回の主目的は関東・中部地区の取りこぼした城郭を拾っていくこと。また今まで2度に渡って攻略断念をした諏訪の有賀城のリターンマッチも含んでいる。これに山梨での新指定の重伝建訪問、さらには東京地区での展覧会とか諸々を絡めることにした。最後まで悩んだのは交通機関。当初はGWの長距離運転もしんどいので鉄道+レンタカーで考えていたのだが、すると山城などを回る関係でレンタカーを3箇所で借りるか、一週間借りっぱなしという形になってしまいコストがかかって仕方ない。そこで「エイッ、もう車で行ってやれ!」になった次第。

 初日の29日は大阪での関西フィルのコンサートに参加してから名古屋方面まで走る予定。まずはザ・シンフォニーホールだが、その前に美術館に一カ所立ち寄る

 

「スイスデザイン」西宮市大谷美術館で5/29まで

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 スイスは国を挙げてブランドイメージの保護に力を入れているのだが、そのようなスイスを代表するデザインについて紹介。

 スイスといえばアーミーナイフを連想するが、本展でもアーミーナイフの出展が数点ある。このアーミーナイフに象徴されるように、実用的で機能的であるのがスイスデザインの特徴の一つであるようだ。もっともアーミーナイフの中にも極端すぎて実用性はないような代物もあったが。

 一括りにスイスデザインと言っても、デザイナーによって表現の幅はあるので一概には言えないが、それでも過剰装飾を廃した一種のシンプルさのようなものは一貫していたので、これはスイスの国民性につながっているのかもしれない。アール・ヌーヴォーよりはアール・デコ的なのである。

 

ホールに移動するととりあえずは昼食

 美術館の見学を終えると大阪まで移動。さて車を置く場所だが、今まで使用していた大きな駐車場がビル工事で閉鎖されることになったので、ホールの駐車場にとめるつもり。しかしあまり大きな駐車場でないのでもし塞がっていたら悲惨。そういうわけでやや早めに現地に到着することにする。幸いにして駐車場には空きがあった。

 駐車場に車を置くととりあえず昼食。いつものように「Da-Wa」「ステーキランチ(1000円)」

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ステーキランチ1000円也

 昼食を終えると少し時間をつぶしてからホールへ入る。今日は菅野祐吾の交響曲の世界初演があるとのことだが、チケットは完売の模様。

 

関西フィルハーモニー管弦楽団第273回定期演奏会

[指揮]藤岡幸夫(関西フィル首席指揮者)
[ピアノ]横山幸雄

ラフマニノフ:鐘(原曲:前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 二短調 作品30
菅野祐悟:交響曲第1番<世界初演>

 第一曲目からいつにもなく関西フィルが華々しい演奏。こういう輝かしい音色も出せるのかと驚き。

 二曲目は横山のピアノが圧巻。この曲はかなり難曲だろうと思われるのだが、横山のテクニックはそんな困難さを微塵も感じさせない。それでいて技巧だけが前に出る演奏でなく、十分な叙情も出ている。

 菅野の交響曲はプレトークで藤岡が「分かりやすい曲」と表現していたが、確かにあまり現代音楽的な曲ではなく、美しく旋律を謡わせる部分が多い馴染みやすい曲。関西フィルの演奏もこの曲の魅力を十二分に伝える怪演であった。

 

 なかなかのコンサートだったが、残念だったのは異常に早いフラブラがあり、結果として拍手の始まるのが早すぎたこと。観客の側に問題がいろいろとあった。また客席で騒ぎも発生しており、おかしな客がいたようだ。どうも昨今はあからさまに変な輩が増えており、いろいろな迷惑やらトラブルが発生して、無関係な罪のない者が一方的に被害を蒙ることになっている。ホール側もこういう輩は直ちに出禁にして欲しいところだ。日本人の劣化というか、公共マナーという言葉が死語になりかかっているように思われる。ホールでのマナーについて今後は徹底していく必要もあるだろう。

 

名古屋まで長駆移動する

 コンサートを終えると長駆して小牧まで移動することにする。GWの渋滞を警戒していたのだが、意外にも道路は極めてスムーズ。何の問題もなく名神を通過して、予定よりも早めに今日の宿泊ホテルであるキャッスルイン小牧に到着する。

 ホテルに入ったところで夕食をとりたい。このホテルの二階に居酒屋が入っているとのことだし、ドリンク券をもらったこともありこの店「天手鼓舞」で済ませることにする。

 注文したのは「名古屋定食」と「砂肝串」。味はまずまずなのだが、この店、人手が少ないのか店名さながらのてんてこ舞いぶりで、入店してもしばらく放置されるわ、注文したものは一向に出てこないわでサービス面がイマイチ。

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名古屋定食

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砂肝串

 夕食後は入浴。このホテルには温泉大浴場があり、日帰り入浴なども受け付けている模様。温泉と言うほどの特別な湯ではないが、大浴場はなかなかに快適。ゆったりとくつろぐ。

 風呂から上がるとそのままマッタリ。この日は長距離運転の疲労もあるのでやや早めに就寝する。

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