徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

九州交響楽団のコンサートの後、対馬へ飛ぶ

アクロス福岡に到着すると昼食はお手軽に

 コンサートが始まるのは2時からなので、地下の飲食店で昼食を摂ることにする。もう店を選ぶのも面倒臭くなったので地下の「杵屋」でうどんを頂く。あっ、なんかサントリーホールにいる気がしてきた・・・。

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お昼は間に合わせ

 1時になると開場。どうも段差が多いのが気になるホールだ。会場は直方体のいわゆるシューズボックス型。結構残響豊かなホールであり、その辺りはオペラシティなどと対称的。

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アクロス福岡

 

第5回 名曲・午後のオーケストラ

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シューボックス型のアクロス福岡

指揮 小泉和裕
ヴァイオリン 神尾真由子
九州交響楽団

ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
ベートーヴェン/交響曲 第7番 イ長調 作品92

 正直なところ「あまりうまいオケではないな」という印象を受ける。第一曲目のワーグナーは冒頭からいきなりグチャグチャとした印象の演奏で見通しが悪い。ともすれば管が先行しがちの傾向があり、弦のアンサンブルがやや甘く精度が低い。そのグチャグチャした音色にアクロスの多めの残響が被さって、やや喧しいという印象があった。

 二曲目の協奏曲についてはソリストの神尾が圧倒的な存在感での演奏。オケを完全にリードする形で非常に際立っている。さらに圧巻だったのがアンコールで演奏した「魔王」。あの超テクニックには会場中が唖然としていた。

 メインのベートーベンはワーグナーよりはまとまった演奏であるが、全体のバランスと精度が今ひとつなのは相変わらず。演奏全体に元気さはあるのであるが、とにかく精緻さに欠けるというのが正直な感想。

 

 まだまだ弦が弱いなという印象のオケだった。なおオケの演奏以上に気になったのは観客のマナー。演奏中にも雑音が多く、演奏終了後も完全にフライング拍手。残響豊かなホールでその残響を全く聞かない。ホールは良いホールなのに、そのホール内が何ともざわついた印象である。

 

福岡空港から対馬へと飛ぶ

 コンサートを終えると福岡空港に移動する。これから国境の島・対馬に移動するつもり。私の一連の離島シリーズの締めくくりとも言える目的地である。対馬便はANAが運航しているが、福岡空港ではハズレの位置にある第一ターミナルからの出発となる。飛行機に乗る前に夕食を摂ろうかと第二ターミナル三階のレストラン街を覗くが、体調が今ひとつのせいか、まだ時間が早いのかどうも食欲が起こらない。そこで後で食べるつもりでおにぎりだけを買い込んでおく。

 第一ターミナルはハズレの位置にあるだけでなく、搭乗する際にもさらに散々歩かされた挙げ句にバスで移動。何やらやたらに歩かされる空港である。ボンバルディアに到着した時には既にヘトヘト。機内は搭乗率60%程度でかなり余裕がある。私のキャリーは本来の持ち込み可能サイズより若干大きかったはずなのだが、荷物スペースに余裕があるので持ち込み可能とのことで機内に持ち込んでいる。

 ボンバルディアはバラバラとうるさい音を立てながら対馬まで飛行。やはり下にまともに地面が見えるプロペラ機のフライトはあまり好きでない。すぐに対馬が見えてくるが、思っていたよりも高山の多い島である。そのせいか、空港に近づいてから気流が乱れるのか着陸寸前に機体がよく揺れる。しかもこの空港、オーバーランでもしようものなら直ちに山上から海に真っ逆さまという構造になっている。ボンバルディアはともかく、帰りの便は737だったはずだが・・・。

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対馬空港に到着した

 30分ほどで到着した対馬空港は滑走路が一本でボーディングブリッジも一台という小さな空港。天候は曇りだが、何となく肌寒い。

 ここからはレンタカーでの移動となる。航空券を予約した時に合わせてレンタカーの予約も行っている。トヨタレンカーで貸し出されたのは例によってヴィッツ。山岳の多い対馬を走るにはいささかパワー不足の感がある。

 空港からしばし南下すると対馬の中心街である厳原。今日宿泊するのは厳原にある柳屋ホテル。やや古びたビジネスホテルという印象。

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今日の宿泊ホテル

 

夕食を摂る店を探して厳原の町をプラプラ

 ホテルにチェックインするとすぐに夕食のために町に繰り出す。厳原の市街は川沿いに広がっており、そこをプラプラ散策。それにしても噂には聞いていたが韓国人が多い。店の看板なども日本語とハングルのバイリンガルのところが多い。

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川沿いにのびる厳原市街

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橋のところには何やら看板が

 結局市街をうろうろして見つけた「八丁」に入店、「サザエの壺焼き」と「あなご天丼」を注文。サザエの壺焼きはなかなかうまい。あなご天丼についてはもう少し穴子が大きければ良いのだが。まあ合わせて1200円なんだから贅沢は言えまい。

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見つけた店「八丁」

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さざえの壺焼き

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穴子天丼


 とにかく疲れたので、部屋に戻ると風呂に入ってからさっさと就寝したのである。

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