徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

日本科学未来館を見学してからステーションギャラリーに立ち寄って帰宅

 昨晩は8時過ぎには完全に意識を失っていたようだ。今朝の起床は6時過ぎなので、かれこれ10時間ほど意識を失っていたことになる。爆睡というよりは失神に近かったようだ。体がどっしりと重くてあまり熟睡感はない。

 

お台場の日本科学未来館へ

 さて今日の予定だが、当初の想定は東京駅周辺の美術館に立ち寄って戻るだけ。しかしさすがにそれではあまりに内容が薄い。そこで東京近辺の城郭に立ち寄ることも考えたが、今日も昨日に負けず劣らずの灼熱地獄の模様で野外活動はあまり賢くない。というわけで今日はお台場の日本科学未来館に立ち寄ろうと考えている。ここのドームシアターで上映されている「9次元から来た男」なるプログラムを見ようというのが目的。

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新橋駅

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井川遥がお出迎え

 未来館は10時開館、私は10時30分上映の回の予約を取っているのでそれに合わせて行動することにする。ホテルを8時過ぎにチェックアウトすると、東京駅に立ち寄ってキャリーをロッカーへ。朝食は新橋駅地下の「えん」で出汁茶漬け。その後、ゆりかもめでテレコムセンター前を目指す。

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出汁茶漬けを朝食にする

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ゆりかもめでテレコムセンターへ

 テレコムセンター前の一つ手前が船の科学館。ここは船舶振興会が建設した施設だが、今は老朽化で閉鎖されているとか。そう言えば私が小学生ぐらいの頃にはテレビでやたらにここの宣伝をしていた。ボートレースギャンブルの元締めの会長が「一日一善」とか「お父さん、お母さんを大切にしよう」なんて唱え、まるでボートレースが慈善事業であるかのような宣伝を繰り返すのは、当時から「誇大広告」「偽善の極み」などとの批判があった。確かにギャンブル中毒の患者は親の金を奪ったり、犯罪を犯して得た金をギャンブルにつぎ込んでいたのだから、あからさまな偽善である。なお私はこのような事実から「大人の世界の嘘」とか「偽善」という言葉の意味を学んだ記憶がある。

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偽善の象徴

 

日本科学未来館の見学

 目的の未来館はテレコムセンター駅から数分で到着する。現地到着は開館時刻の10時ちょっと前だったのだが、チケット売り場に大行列が出来ていて驚く。私は10時半からの上映を昨日予約しており、もう既にその料金はクレジットで支払い済みなのだが、これでは入場のためのチケットを上映時間までに購入できない恐れがあって焦る(シアターの料金と館内入場のチケットは別)。見ているとたかがチケット販売にしては窓口の処理が異常に遅い。どうやらそれが混雑の最大の原因のようだ。結局は上映開始のギリギリに何とか間に合って入場する。

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日本科学未来館

 ドームシアターはそもそもプラネタリウム施設のようである。ここに3D眼鏡を使用した立体映像を投影。なお3D眼鏡は最近流行の偏光眼鏡タイプでなく、古典的な赤青眼鏡のようである。このタイプは首を傾けても映像が崩れないメリットがある代わり、カラー映像の場合は発色が非常に悪くなる。

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ドームシアター

 上映の内容は最新の空間の紐理論を直感的に把握できるように映像化したもの。と言っても基本的な内容がかなり困難であるので、これが一般人に理解できるかどうか。ましてや会場内に数人いたお子様にはちんぷんかんぷんだろう。かくいう私も物理は本業ではないので、何となく分かったような分からないようなである。まあ実際はそんなことはどうでも良く、単なるCGを最大限に駆使した映像エンターティーメントとして楽しめば良いのだろうとは思うが。

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ロケットエンジン

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カミオカンデの検出管

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アンドロイド

 シアター見学後は展示の方も見学するが、対象がいわゆるお子様向けだと言うことは分かる。体験的に科学技術を学ぶことが出来るという学習施設・・・だろうというコンセプトは理解できるのだが、どうもメッセージが遠回しで抽象的なので、それが子供に伝わるかが疑問。地球環境の問題について現している展示もあるのだが、それが単に玉がゴロゴロと転がる機械であり、大人の目から見てもこれが地球環境と科学技術の関係とは結びつかない。先日のポンピドゥー・センターの現代アートよりも難解である。

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こんな玉転がしでどうやって人類への脅威を学べと?

 

 特別展で「忍者展」なるものを開催していたのでそれもついでに覗いた。忍者について紹介するものかと思っていたが、単に忍者修行を体験するお子様向け体感アトラクションだった。出し物としては遊園地レベルか。なおこれをクリアしたら忍者認定証をもらえる。ところで科学技術を駆使した忍者なら、それはガッチャマンでは?

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忍者展開催中

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こういう忍者なら分かるが

 何やら非常に大規模な施設なのだが、展示内容が全体的に空回り感を否定できなかった。どうも誰を対象に何をどういう形で伝えるのかというのが明確でないような気がしてならなかった。例えば私が展示監修をしたとしたらもっとメッセージ性を正面に出すが、そうすれば原子力などを代表する科学技術に対する疑問が正面に出てしまって国と一悶着起こるのは必至。結局は公的な施設はこのような腑抜け具合でちょうどということか。なお施設自体が吹き抜けが多く、高所恐怖症にとっては目眩のする構造であり、その辺りも私との相性の悪さを強烈に感じさせるものだった。ホールの壁に沿って周回している回廊なんか足を踏み入れた途端に揺れを感じられて、私には悪夢のようでとても歩けなかった。

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非常に吹き抜けが多い建物

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この辺りなんか私には恐怖しかない

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意味不明な地球儀と恐怖の空中回廊

 未来館の見学を終えるとお台場を後にする。お台場は風は強いが今日は日差しも強いので早々に屋内に避難しないと熱中症でやられそうだ。ゆりかもめで新橋まで移動すると、そこから東京に戻ってくる。かなり疲れたが、最後にもう一カ所立ち寄ることにする。

 

「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」東京ステーションギャラリーで9/4まで

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 12人のアーティストを抜粋して、彼らの作品を一人ずつ展示していくという趣向。しかしポンピドゥーでも1960年以降の作品には全く興味が湧かないような私には、面白味を感じられるような作品は全くなかった・・・。

 一応「目を慣らす」とか「最近のトレンドを体感しておく」という意味で私は特に現代アート展も避けないようにしているのだが、最近はあまりに金の無駄なような気がしてきた。財政が逼迫している折、今後はこの手は避けた方が無難かな・・・。

 

 それにしてもやはりかなり疲労が溜まっている。暑さによるダメージが蓄積しているようだ。体の方がもう限界なので予定よりも大分早いが帰宅することにする。結局はこの日の昼食は東京駅で購入した弁当になったのだった。

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この日の昼食も結局は貝づくし弁当となる