徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

パリ管弦楽団&「オケ老人」

 翌朝は7時に起床するとシャワーを浴びてから朝食。

  今日の予定だが、京都でパリ管のコンサート。これが3時開演なのでそれまで余裕がある。何をするかを考えたところ、以前から気になっていた映画を見に行くことにした。

 9時前にホテルをチェックアウトすると難波に直行。ここの映画館に立ち寄る。

 

「オケ老人」

 演奏会で感動した女性がそのオケに入団を希望するが、彼女の入団した梅ヶ丘交響楽団は老人ばかりオンボロ楽団。彼女が聴いたのは梅ヶ丘フィルハーモニーで、間違って別のオケに入団してしまったのだ。しかし大歓迎を受けてしまった彼女は退団を出来ないまま、とうとう指揮者までさせられる羽目に・・・。

 コテコテの王道ストーリー展開で、正直なところ最初の30分で後の展開が完璧に読めるというぐらいのお約束な内容。テーマも「努力すれば奇跡は起こる」という今では古くさく感じられるもの。

 ただ主演の杏の演技と、周辺の一癖も二癖もある老人軍団の怪演で実に楽しい気持ちの良い映画に仕上がった。古いものを単に否定するのではなく、それらの良い点にも目を向けるべきというテーマも、今の時代には逆に共感を呼ぶべきところ。明らかに古くささを感じさせる映画だが、古くさくて何が悪いというような開き直りさえ感じられた内容。それが爽快感につながった。

 役者陣の楽器演奏が出ている音とあからさまにずれているという、この手の映画で起こりがちの難点などもあったが、まあその辺りはご愛敬としておくべきところだろうか。

 映画を見終わると直ちに京都に移動する。しかし秋の京都は既に移動列車から大混雑。そして例によって京都駅周辺のコインロッカーは全滅。結局はキャリーをゴロゴロ引いて北山まで行く羽目に。北山に到着したらしたで昼食を摂る店に困ったが、とりあえず近くのそば屋で摂ることに。

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この日の昼食はそば

 そばはまずまずと言うところ。京都という場所を考えると悪くない。ところで何度も店内のブレーカーが落ちるというトラブルをこの日は繰り返していたようだが、どこかで漏電でも起こっているのではなかろうか。火事が心配だ。

 

パリ管弦楽団

[指揮]ダニエル・ハーディング
[Vn]ジョシュア・ベル

ブリテン:4つの海の間奏曲op.33a
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調op.77
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」op.17(抜粋)

 さすがに演奏の技術は抜群である。アンサンブルには乱れもなく、管楽陣なども非常に安定している。ただ一番の難点はプログラム。ベルリオーズの「ロメオとジュリエット」は日本人には馴染みがあるとは言い難い曲で、しかも唐突に終わったものだから曲の最後も分からずに場内がキョトンとしており、ハーディングが礼をしてから拍手がパラパラと起こり始める状態。また曲自体も内容が散漫で今一つ面白味が分かりにくいもの。残念ながらこれでは盛り上がれと言われても盛り上がりにくく、今一つ観客も不完全燃焼のまま終わったというのが実態。これだとオーソドックスに幻想交響曲でもやったほうが正解だったのではという気がする。オケの圧倒的なうまさが光っていただけにやや残念。

 

東京に移動する

 コンサートを終えると慌てて京都駅に移動。新幹線で一気に東京に移動である。予約した切符を受け取ろうと駅に行くと、券売機の前に大行列が出来ていてとても時間に間に合わない状態なので焦ったが、一計を案じて新幹線入り口でなくて在来線乗り換え口の方から入場したら券売機が空いていてギリギリ間に合う。焦った。

 ブルーレイでガッテン一本、ヒストリア一本、美の巨人たち一本を見終わった頃に東京到着、ちょうど2時間弱というところか。東京に到着した途端「ああ、ようやく帰ってきた」と呟いてしまった自分に驚き。

 東京での宿泊はお約束のようにホテルNEO東京。夕食を南千住の「さかなや道場」で摂ってからチェックインする。

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 この日は大浴場で入浴すると早々と就寝するのだった。