徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

プラハ交響楽団「わが祖国」

 翌朝は5時には起床、さっさと身支度してホテルをチェックアウトするとバスで空港へ移動する。早いうちに搭乗ゲートを抜けると、驚異の超低CPかけそばを朝食代わりに摂り、この原稿を打ちながら搭乗時刻を待つことに(笑)。

 前回には霧のせいで到着時刻が30分以上遅れたりもしたが、今回は予定通りに神戸空港に到着する。そのまま今日のコンサート開催地の京都に移動、京都には10時過ぎに到着する。

 平日のまだ午前だというのに京都駅は相変わらずの混雑。とは言うものの、休日の比ではないのか、とりあえず500円のコインロッカーを確保できたのでそこに荷物を預けておく。

 

 今日のコンサートは京都コンサートホールで午後7時から。まだ6時間以上の時間がある。体調が万全なら京都市内散策でもするところだが、生憎と現在の体調はヘロヘロ。正直な本音はどこかで横になって寝たいというもの。結局は昼食兼の朝食を摂るとネットカフェにお籠もり。

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昼食を摂った薩摩ごかもん

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ひゅうが飯のセット

 ここでは「ぼくらの」を読んでいるうちに時間になった。とにかく読んでいると死にたくなるぐらいの鬱作品である。全11巻を読み終わった時には大きな溜息が出た。しかし今時の作品にしては、登場人物の行動原理や感情などには説得力はある。明らかに異常なキャラクターが数人いるが、異常な奴は異常ななりにそうなるべき理由があり、感情には一貫性がある。

 ここらでようやく開演時間が近づいてきたのでホールへ移動する。

 

京都・プラハ姉妹都市提携20周年記念事業 プラハ交響楽団

[指揮] ペトル・アルトリヒテル

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲)

 さすがに十八番中の十八番だけあって、プラハ交響楽団はノリノリの絶好調である。少々音が乱れようがお構いなしに突っ走っている印象。またアルトリヒテルの指揮は初めて見るのだが、とにかく派手に踊りまくっているのに驚いた。あまりの動作の大きさに会場内では笑いをこらえている女性などもいたようである。

 とは言うものの、彼の指揮はただ単にパフォーマンスに走っているのではなく、当初からノリノリのプラハ交響楽団を良い意味で煽りまくっている。おかげで細かく見れば粗が諸々ないわけではない演奏だったにもかかわらず、結果としては非常に爽快で感動的な演奏となった。こういうのはさすがにご当地の強みである。

 

 ようやく全予定が終了。ヘロヘロになりながら帰宅の途についたのである。

 コンサートと展覧会を堪能しまくった遠征だったが、途中で体調を崩して行動力が大幅に削がれてしまったのが計算外だった。特に4日目、5日目などはほとんどネカフェに籠もっていただけで、非常に勿体ないことになっている。実は体力さえあれば東京近辺で出かけるところのプランはないわけではなかったのだが、今回はお見送りになってしまった。やはり何よりも先立つ体力をつけていく必要がある。

 なおこの時に完全に体調を崩してしまったダメージは意外に大きく、この後しばらくその余波を引きずってしまうことになるのである。