徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

 東京から帰ってきたばかりなのだが、今日も大阪でのライブに繰り出した。正直なところ体力的にはかなりキツイ。

NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

指揮/クシシュトフ・ウルバンスキ
管弦楽/NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)
ピアノ/アリス=紗良・オット

曲目/
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 Op.72b 
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37<ピアノ:アリス=紗良・オット>
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30

 ウルバンスキの指揮は非常に優雅で抑制的。特に弱音をかなり意識しているようで、最弱音などは聞こえるか聞こえないかのレベルにまで絞っていたのが特徴的。しかし一方で最強音はどこかリミッターのかかったような印象になる。そのせいでレオノーレに関しては何となく湿った不発弾のような演奏になってしまった。

 アリス=紗良・オットのピアノについては、軽やかなタッチで非常にテクニックは感じさせるのだが、惜しむらくは音色の変化に乏しく表情が欠けること。そのためにどこか一本調子のベートーベンになってしまった。

 ラストのツァラトゥストラはレオノーレよりは鳴らしてきたが、それでもどこかリミッターがかかったような印象はつきまとい、結果としていささか精彩を欠く演奏に終始してしまったように感じられた。

 結局はリミッターが一番緩んだアンコールのローエングリンがもっとも印象に残る演奏であった。何やらモヤモヤとした不完全燃焼感の残るライブとなってしまった。

 

 ウルバンスキと紗良・オットが並んだ姿はなかなかに絵になったのだが、逆に「ビジュアル系コンサート?」という印象を受けてしまったのも事実。ウルバンスキに関しては、もっと若さを前面に出しても良いような気がする。どうも繊細で神経質な雰囲気だけが演奏に現れてしまっていた。

 コンサートを終えて帰宅の途についたが、JRが遅れまくったせいで帰宅は深夜となり、クタクタに疲れ果てる羽目となってしまったのである。