徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅩⅤ ビゼー:歌劇「カルメン」

 翌朝は7時前に目が覚めたので朝食。しかし体がだるくてどうにもならない。いよいよ本格的に体調がおかしくなっている模様。今日は京都までオペラ鑑賞だが、体調を優先するとどこかで寝ていた方が良いような状態。なるべく無理は避けるべきだろう。

 ホテルのチェックアウト時刻の11時ギリギリまで粘ってから京都に向かう。京都には昼頃到着なので、四条の「薩摩ごかもん」「ラフテー丼(980円)」を昼食に頂く。味はともかく、ラフテーが薄すぎ。

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ラフテー丼

 

 昼食を終えるとロームシアターに移動するが、現地に到着したのは開場時刻の1時間前。ホール内のレストランでお茶しながら開場時刻まで待つことにする。

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ロームシアターに到着

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喫茶でケーキセットで時間をつぶす

 ようやく開場時刻になって入場。ロームシアターは初めて来るが、やけに上に長いホールだなという印象。上には4階席まであるのだが、ホール自体は決して広くはない。おかげで上の階でもステージからの距離が比較的近いというメリットはある。私の安チケットは4階席の天井桟敷。とにかく天井が近いという印象。それにステージを見下ろすと、高所恐怖症の私には十分にパニック発作を起こさせかねない高さ。しかしそこは昔のガッテンのネタを思い出して「そのうち慣れる、そのうち慣れる」と心の中で呪文を唱えて深呼吸。実際に時間が経つと慣れてきて、どうにかこうにか落ち着いた。

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3階席でこんな感じ

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同じく3階席

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4階席になるとここまで高い

 オーケストラピットを真上から見下ろすような感じなので、意外と音は抜けてくる。ただいわゆる響きはほぼ皆無。やはりホールというよりは劇場と言った方が正しい施設のようだ。

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅩⅤ
ビゼー:歌劇「カルメン」

音楽監督・指揮:小澤征爾
指揮: 村上寿昭
(※指揮は小澤征爾、村上寿昭の2 名により振り分け)
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
児童合唱:京都市少年合唱団

カルメン: サンドラ・ピクス・エディ
ドン・ホセ:チャド・シェルトン
ミカエラ:ケイトリン・リンチ
エスカミーリョ:サシャ・ディハニアン
メルセデス:アレクサンドラ・ロドリック
ズニガ:河野鉄平
モラレス:タイラー・ダンカン
ダンカイロ: 町英和
レメンダード: 大槻孝志

 小澤は椅子に座りながらの指揮、時々立ち上がることもあったが動きは最小限である。ただその小澤の意を汲んで若き子飼いのオケが非常に鮮烈な元気な音色で演奏。ビゼーの派手で明るい曲調とも合ってなかなかの名演であった。

 歌手陣ではドン・ホセよりもエスカミーリョの方が圧巻。いかにも色男らしい堂々たる歌いっぷりでドラマを盛り上げていた。

 なお演出はカルメンの心の揺れや苦悩のようなものも垣間見せており、単純に尻軽の性悪女が男をたぶらかすというストーリーにはなっていなかったようだ。むしろ見方によっては、ストーカー気質の男につきまとわれた女の悲劇のようにも見えたり。なかなかに興味深い内容であった。

 

 まさか小澤の指揮を初めて見るのがここになるとは思わなかった。体力の関係で小澤の指揮は一部だが、それでも意外と振っていたなというのが正直な印象。しかも小澤の体力が落ちている分は、明らかに回りが意を汲んで自ら動いている。サイトウキネンオケなんかもこんな感じなんだろうか。

 今回は体調がヘロヘロだったので、コンサート以外はほとんどホテルで寝てるだけに近い遠征であった。コンサートの方はなかなか充実していたが、とにかく体調を建て直すのが急務である。年のせいか無理が効かなくなってきている。