徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

PAC第95回定期演奏会&「海北友松展」at 京都国立博物館

 翌朝は7時に起床。どうも体が重い。シャワーで目を覚ますと朝食バイキングへ。私のプランはスペシャルプランとかで朝食にホタルイカ付き。意外と豪華に見える。

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ホタルイカ付き朝食バイキング

 チェックアウトまではテレビを見たりこの原稿を入力したりでマッタリ。ニュースを見ていると、失政続きで死に体のトランプはいよいよ支持率アップのための最終手段をとろうとしているようだ。何しろあそこは戦争さえ始めたらどんな馬鹿大統領でも支持率が大幅に上昇する国である。やはり常に他国を侵略ばかりしている国なので、基本的に国民が戦争好きなんだろう。北朝鮮もろくでもない国なのは間違いないが、勝手に隣でドンパチ始められたらかなわない。また安倍も念願の戦争ができると浮かれているようだし。あの馬鹿は祖父さんによほど戦争は儲かると仕込まれたんだろう。

 10時頃にはホテルをチェックアウトする。今日はコンサートで移動する前に国立博物館に立ち寄ることにする。

 

「海北友松展」京都国立博物館で5/21まで

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 桃山時代、狩野永徳と長谷川等伯がしのぎを削っていた頃、彼らと並んで賞されていた画家が海北友松。武家の家に生まれた友松は最初は狩野派の絵画を学んでおり、狩野元信に師事したとも永徳に師事したとも言われている。しかし永徳の没後、狩野派から離れた彼は、後に友松流とも呼ばれる独自の絵画世界を確立する。その海北友松の画業を紹介するのが本展。

 本展では最初期の狩野派の影響が濃厚な頃の作品から展示されている。この頃の友松の画業については不明な部分も多く、無款の作品も多く、後に友松の作と鑑定されたものもあるとか。この時代の作品は鋭角的で端正ないかにも狩野派的な作品であり、後の独自の画風を確立した頃の作品とは別人ののように異なっている。

 60を過ぎた頃から独自の画風を確立して彼の真骨頂となってくる。勢いのある線と余白を活かした空間構成、どことなくユーモアを感じる軽妙な画。やたらに豪壮さを誇る狩野派とは一線を画している。彼の名を成さしめた龍の大作が圧倒させるところだが、心に残るのはアメリカから里帰り展示となった「月下渓流図屏風」。幽玄とした風景を描いた名品で、長谷川等伯最晩年の傑作「松林図屏風」にも匹敵すると言われる。淡い墨彩と余白を活かした空間表現はまさに友松の究極の世界である。

 現代において狩野永徳や長谷川等伯に比べると知名度の点で一段低いことを否定できない海北友松について紹介した意欲的展覧会。十二分に訪問の価値のある内容であった。

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 「月下渓流図屏風」はまさに国宝級の名品だと思うのだが、なぜこの作品がアメリカにあるんだ? 日本の過去の愚行から名品の多くが海外に流出している現状を考えると暗澹たる気分になるのである。しかもさらに情けないのは、海外に流出したからこそ明治政府の神道原理主義者による廃仏毀釈の文化破壊などから免れて今日まで残っていたり、あの大馬鹿侵略戦争での空襲から逃れていたりした作品も少なくないという現実である。この国の文化に対する認識のお粗末さを示す事例でもある。そういえばつい最近も学芸員がガンだから一掃する必要があるなどとの妄言を吐いた馬鹿政治家がいたな。どうせ利権のための無駄工事でもしようとしたのを、学芸員に遺跡保護か何かで反対でもされたことがあるんだろう。

 

 博物館の見学を終えると京阪で河原町に戻って昼食を摂ることにする。入店したのは「レストラン菊水」。歴史のある洋食屋という風情の店。「フィレカツの定食」を注文する。

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趣ある建物のレストラン菊水

 いわゆる古き良き町の洋食屋というところで、まさに味付けもそのような趣。なかなかにうまくて満足度も高い内容だ。ボリュームは大してあるわけではないが、心が豊かになる。

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スープ

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サラダ

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メインのフィレカツ

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デザートとコーヒー

 昼食を終えるとしばし町を散策して時間をつぶしてから、阪急でホールまで移動することにする。

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京都はこういうさりげない街角が風情がある

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水辺の風景

PAC第95回定期演奏会

指揮/ジョセフ・ウォルフ
ヴァイオリン/漆原 朝子
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団

~オール・エルガー・プログラム~
ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 op.61
交響曲 第1番 変イ長調 op.55

 風体にはどことなく胡散臭さのある指揮者のジョセフ・ウォルフだが、見た目に反してその指揮は正当派。奇をてらわない正攻法の演奏である。

 エルガーの曲について私はあまり詳しくないのだが、ヴァイオリン協奏曲の方は結構甘い曲なのに、交響曲になるとやはり「威風堂々」とするのはエルガーたる所以か。

 漆原のバイオリン演奏はこの曲の曲想に合った甘美なしらべであり、日本においては決して知名度が高いとは言い難いこの曲の魅力を十分に伝えるものであった。

 

長居で宿泊

 コンサートが終わったところでホテルに向かうことにする。今日の宿泊ホテルは長居の長居パークホテル。阪急とJRを乗り継いでの移動。

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長居パークホテル

 到着した長居駅はいかにも下町の少々雑然とした雰囲気のある町。私とは相性の良さそうな町だと直感的に感じる。とりあえずもう7時前なのでホテルに入る前に夕食を摂っていくことにする。駅前にある「天領難波そばに入店して「カツ丼+ミニソバ(990円)」を注文。

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天領難波そば

 何か特別なところがあるわけではないのだが、そばも丼も旨い。どこか懐かしい味。このタイプの町ではリーズナブルな価格で旨いものが食えるというのが私の経験則なのだが、確かに正解だったようである。

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懐かしい味のカツ丼

 夕食を終えるとホテルに入る。私の部屋は角の変形部屋。広いのか狭いのかよく分からない部屋だ。とりあえず部屋に荷物を置くと大浴場で入浴することにする。このホテルも例によって小さいながらも大浴場付き。やはり足を伸ばして入れる風呂はよい。今日は1万3千歩もあるいてかなり疲れているので凝った体をほぐす。

 入浴後は疲れが出て部屋でグッタリ。ただ夜も9時を回った頃になると小腹がすいてきたので駅前の「じゃんぼ総本店」までたこ焼きを買いに行く。やはりこの町は私と相性がよい。

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駅前のじゃんぼ総本店

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夜食にたこ焼きを頂く

 小腹を満たしたところでベッドで横になる。この日はやや早めに就寝することにする。