徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

デトロイト交響楽団 日本ツアー2017

 翌朝は8時に目覚ましで起こされた。どうも昨晩はよく眠れなかったようで体がだるい。最近はどうもこういう目覚めが多く、いわゆる睡眠力の低下を痛感している。体も明らかにどこかが悪いようなのだが、それがどこか全く分からない。困ったものだ。

 とりあえずシャワーで目を覚ますと、朝食は昨日夕食を摂ったのと同じレストランでバイキング。京和食中心のバイキングは悪くない。

 朝食後はそのままチェックアウト時刻の11時手前までベッドの上でゴロゴロ。「目がテン」を見て過ごす。今回は住民の幸せ度がNo1の県こと福井がテーマ。それはともかくとして2番手が毎日どこかで飛び込みテロが発生している東京というのはどう考えても間違いだろう。いったいどういう基準で順位を付けのだか。

 

大阪でスイーツで一服

 11時前にホテルをチェックアウトすると阪急で大阪に向かう。コンサートは2時からなので、それまでに昼食を摂って一服しようと考えるが、どうも食欲がいまいち。そこでまずはお茶でもするかと「つる家」「和パフェ」で一服。

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和パフェ

 ここで1時前まで時間をつぶしてから、西梅田からフェスティバルホールに移動して・・・などと考えつつ、フェスティバルホールのHPを確認したところでおかしなことに気づく。フェスティバルホールでコンサートがない? コンサートがあるのはザ・シンフォニーホールが正解で、なぜか私はそれをフェスティバルホールと勘違いしていたようだ。これは焦った。時間ギリギリにフェスティバルホールに行っていたら、ホール前で呆然とするところだった。まだ時間に余裕があるのと、ザ・シンフォニーホールとフェスティバルホールの距離があまり離れていないのが幸いだった。これが京都や西宮と間違えていたら悲惨なところだった。どうも昨今はこういう注意不足が目立つ。チケットは何度も見ていたし、スケジュールメモにもザ・シンフォニーホールと明記してあったのだが、思い込みのせいで目に入ってなかったということ。典型的なヒューマンエラーのパターンを踏んでいた。

 喫茶を出るとホールに向かう。途中でうどん屋で軽く昼食。暑いのも食欲が今ひとつの理由か。ぶっかけ冷うどんを頂く。

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この日の昼食はぶっかけ冷うどん

 ホールの入りは6~7割というところ。S席の良くない席が売れ残ったようである。

デトロイト交響楽団 日本ツアー2017

[指揮]レナード・スラットキン
[ピアノ]小曽根真
[管弦楽]デトロイト交響楽団

バーンスタイン:「キャンディード」序曲
C.マクティー:ダブルプレー
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36

 まず驚かされるのはその圧倒的な音量。大フィルなどと同じ14編成なのに、なぜこれだけの音が出るのかと驚かされるような音量である。しかしただ単に大音量でがなっているのではなく、響きが分厚くてドッシリしている。管の華々しさが特に目立つが、それを支える弦がドッシリと存在感と安定感があるので音色が軽薄にならない。

 正直なところ近代アメリカ音楽は私にとってはあまり興味のあるジャンルではないのだが、デトロイト響のこのような演奏で聞かされると、興味がなかったはずの曲が非常に面白く聞こえる。一曲目のキャンディードも二曲目のダブルプレーも華々しい多彩な音色で退屈することもなく楽しめた。

 三曲目のラプソディ・イン・ブルーは小曽根の自在なピアノ演奏も冴え渡った。スラットキンの茶目っ気のある演奏に、小曽根の軽快なピアノが絡み合って、かなり魅力的な演奏となった。

 チャイコの4番に関しては、いかにもアメリカのオケと言うべきか。ロシア的な陰鬱さや土の臭いが皆無。冒頭の金管などはそのまま華々しいファンファーレとなっていて、万事がその調子。チャイコフスキーインターナショナルエディションとでも呼ぶべきか。ただチャイコフスキーの曲からロシアの土俗的な要素を省くと、ロマン派の要素だけが強烈に残ったという印象。これだけロマンティックなチャイコフスキーは初めて聴いた。ロシアのオケの演奏などと比べると違和感はあるが、これはこれで一つの世界としてありだと感じた。

 かなり盛り上がった演奏会だが、それに決定的に火をつけたのはアンコール二曲目。これを大阪で演奏するのは反則技だと思うが・・・。さすがにスラットキンは指揮者としてだけでなく、ショーマンとしても一流である。盛り上げ方のツボを知っている。全体的にサービス精神満載のコンサートであった。

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ほとんど反則技のアンコール曲