徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

京都市交響楽団 第619回定期演奏会&「描かれたきもの美人」in 京都

 安ホテルは壁が薄いのが難点。夜中に壁をド突くような音が何度か聞こえ、その度に叩き起こされることが数回。結局は比較的浅い眠りで翌朝を迎えることになる。

 今日の予定だが、京都コンサートホールで開催される京都市響のコンサートを聴きに行くのが目的。とりあえずチェックアウト時刻の10時まで部屋でグッタリと過ごしてから外出、JRで京都を目指す。

京都駅ビルで昼食

 京都駅は相変わらずの混雑。たださすがにこの寒い最中のせいか、いつもよりは若干人出が少ない印象を受ける。とりあえず昼食を摂る必要があるので伊勢丹の飲食店街を一回り、「美々卯」うどんと天ぷらの御膳を頂く。

f:id:ksagi:20190731185832j:plain

美々卯のうどんの膳

 例によってCPはあまり良くないが、うどんはうまい。ただ以前に比べて味が落ちたような感じがしてしまうのは私の体調が良くないのだろうか?

 昼食を摂ったところでついでにここの美術館に立ち寄る。

「京都市美術館所蔵品展 描かれた“きもの美人”」「えき」KYOTOで1/21終了

 京都市美術館が改装中につき、その所蔵品の中からきもの美人を描いた作品を集めて展示。

 テーマがきもの美人というだけなので、展示される絵画は様々。その中でやはり目を惹くのは菊池契月と上村松園の作品。品があって清々しい。特に菊池契月の「散策」は私の好きな絵。颯爽として清涼な風が吹き抜けるような印象の作品である。

 印象に残ったのは日本画が大半の中で3作だけ展示されていた洋画の中から、鹿子木孟郞の「新夫人」。明るい色彩の美しい絵である。また菊池契月の次男・菊池隆志の父の作品を思わせるタッチの日本画も面白い。またインパクトという点では甲斐庄楠音のおどろおどろしい作品が印象が強い。

 結構各人各様の作品が並ぶのでザッと見比べてみると面白い。

 

 会場には京都市美術館の改装の詳細についても紹介されていたのだが、これを見るとかなり大規模な改装で、新たに常設展示用の建物を建てたり、地下にスペースを作ったり、現代アート用の展示スペースを作るなどの計画が紹介されていた。私はてっきり耐震補強を入れる程度だと思っていたので、これは驚いた。この施設は展示室が結構貧弱だったので、これでかなり強化されそうで楽しみである。しかし京都の美術館がこうやって強化されると、いよいよ大阪市立美術館のお粗末さが目立つな・・・。

 

喫茶で一息

 まだホールに行くには時間が早すぎるので、「都路里」に入店する。ここはいつも大抵大行列が出来ているのだが、昼食時のせいかそれとも冬の京都は客が少ないのか、待ち時間なくすんなりと入店できる。窓際の席に陣取って「特選都路里パフェ」ののんびりと頂く。

f:id:ksagi:20190731185941j:plain

京都駅ビルの都路里

f:id:ksagi:20190731185957j:plain

特選都路里パフェ

 しばし喫茶でマッタリしてから、京都駅の地下のコインロッカーに荷物を預けると北山のホールまで移動する。

京都市交響楽団 第619回定期演奏会

[指揮]ジェームズ・ジャッド
[Vn]木嶋真優
[合唱]京響コーラス

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調op.63
ホルスト:組曲「惑星」op.32

 木嶋のヴァイオリンは澄んでいるが決して弱くはない音色。なかなかに安定した堂々たる演奏で楽しませてくれる。

 ジャッドの指揮は京都市響から実に力強く華麗な音色を引き出している。ダイナミックレンジも広く、爆音の火星から静かな金星の対比が見事。また下手をすれば退屈になりがちな後半の曲を、その音色の多彩さで美しく聴かせる。これはなかなかに見事。私がこの曲を本当に面白いと感じたのはこれが初めてかも。ジャッドはホルストと同じイギリス人であるが、そこに何らかのシンパシーのようなものが通うのかもしれない。

 なかなかの快演。前の二日が今一歩だったので、ここでようやく納得のいく名演に出くわして目出度し目出度しである。京都市響はこういう華麗な音色を引き出すタイプの指揮者と特に相性が良いようである。かなり以前にアクセルロッドの指揮で「シェエラザード」の名演があったのを思い出した。

 

 これで週末の予定はすべて終了。雨がぱらつき始めた中を帰途についたのである。