徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

METライブビューイング「トスカ」&PAC第103回定期演奏会

 翌朝は7時半に起床すると、先日買い込んでいた朝食を済ませる。このホテルにもレストランがあって朝食もあるのだが、残念ながらイマイチ美味くないのである。だから最近は朝食はイオンで購入して素泊まりするパターンが多い。

 今日は10時に大阪ステーションシネマでMETライブビューイングを鑑賞予定。出し物は「トスカ」である。それに合わせてシャワーを浴びたり身支度を済ませるとホテルをチェックアウト。江坂から大阪は地下鉄一本なのでアクセスが良い。

「トスカ」METライブビューイング

指揮:エマニュエル・ヴィヨーム
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
出演:ソニア・ヨンチェヴァ、ヴィットーリオ・グリゴーロ、ジェリコ・ルチッチ、パトリック・カルフィッツィ

 蒼々たる実力者の揃った鉄壁の布陣で鉄壁のトスカというところ。悪党・スカルピアの堂々たる悪っぷりが話を引き締める。惜しむらくは、妖艶な美女・トスカが、アップになると年齢が高すぎることと恰幅が良すぎることが目についてしまうというオペラ特有の問題。

 やはり視点はロング固定の方が落ち着くように思えるのだが・・・。

 

 映画館を後にすると西宮に移動する前に阪急の地下で昼食を摂ろうと考える。しかし1時を回っているのにどこの店も大行列。待っている暇はないので、恐らく行列はないだろうと推測して「江戸川」に行ったのだが、ここでも待ち客がいて5分ほど待たされる。全く最近の大阪・京都はどうなってるんだ?

 江戸川では鰻重を注文。私は蒸した柔らかい関東式鰻も食べるのだが、今日の気分としてはパリッとした関西式鰻の方が良かったか。どことなく物足りなさを感じる。

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江戸前のうなぎ

 昼食を終えると西宮に移動する。場内は満員のようで当日券も売り切れの模様。下野・三浦の組み合わせに期待している客も多いのだろう。

PAC第103回定期演奏会

指揮/下野 竜也
ヴァイオリン/三浦 文彰
管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団

ジェームス・マクミラン : ブリタニア
ブルッフ : スコットランド幻想曲 op.46
メンデルスゾーン : 交響曲 第3番 イ短調 op.56 「スコットランド」

 一曲目は演奏後に下野自身が語っていた通りの「変な曲」。狂信的な愛国心に対するパロディを含んだ曲だそうな。確かに今の時代には合っている。

 二曲目は三浦のバイオリンはテクニック的には問題ないのだが、音色がやや繊細で無機質な印象がある。幻想曲と言うにはもう少し情緒が欲しい。

 三曲目は下野の指揮の意図はよく分かるのであるが、オケの方がその要求に完全に応えていたとは言い難い面が散見された。このオケの弱点であるアンサンブルの甘さが随所に出てしまった感があり、若干精彩に欠けた。

 お約束の通りにアンコールは「真田丸」、それに加えて「西郷どん」も。いずれも下野が指揮をした曲であり、本人によるPRもあり。しかし演奏も場内もこの大河シリーズが一番盛り上がっていた印象。

 二曲目が終了した後にソリストアンコールがなかったから、場内は「えっ?ないの?」という雰囲気だったが、三曲目終了後に三浦がバイオリンを持って現れた次第。下野によるとこのためにソリストアンコールがなかったとのこと。結局はこれが本コンサートのメインイベントだったかも。

 「真田丸」でバイオリンソロを演奏した三浦は「西郷どん」では第一バイオリンの末席に加わって演奏。しかし彼だけボーイングが他の奏者と違っていたのが目立った。やはりいくら上手い演奏家でも、いきなりだとボウイングは合わないものなのかと妙なところに感心。

 

 これでこの週末の予定は終了、帰宅と相成った。