徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

名古屋フィル第461回定期演奏会&岐阜観光

 翌朝は7時に目覚ましで叩き起こされるまで爆睡していた。目が覚めるととりあえずシャワーを浴びてから、昨日帰りにイオンで買い求めていたパンとサンドイッチを朝食にする。

 荷物をまとめながらテレビをつけると「まんぷく」を放送中。前の朝ドラは見るに堪えないほどひどい作品だったが(話の辻褄が合わない、登場人物の人間性が全く描けていない、各キャラクターの行動に一貫性と意味がない、などそもそも脚本のレベルが異常に低すぎた)、今度の作品はキチンと人物が描けているようだ(そもそもそれは本来なら当たり前なのだが)。

 ドラマが終わった頃には荷物をまとめてチェックアウト、これから岐阜まで走ることになる。例によって大阪市内は異常に走りにくい。道路の混雑はひどいし、マナーも最悪、そしてドライバーは殺気立っている。つくづく大阪は車で走りたくない。

 吹田JCTから名神に乗ると、後はひたすら走り続けることになる。このまま岐阜まで一気に走っても良いのだが、多賀SAで途中休憩をする。ここで途中休憩したのは予定通り。今日は10時から西宮でのチケットの販売があるのと、このSAには「敏満寺城跡」なる遺跡があるのでそれを見学しとこうという考え。

 多賀SAには予定通りにちょうど10時前に到着、車を置くとスマホをつないで兵庫芸文のサイトにつなぐが、サイトがダウンしていてつながらない。毎度の事ながらここのサーバはチケット発売の度にサイトがダウンする。結局はフラフラと敏満寺城跡を確認しながら何度か接続を試みることに。

敏満寺城

 敏満寺城跡はその名の通り敏満寺という寺院が城塞化したものだとか。敏満寺は中世ではこの辺りを代表する大寺院だったらしい。しかしこの寺社勢力も、浅井長政に攻められて大きな被害を受け、さらに寺の焼き討ちが趣味だった(笑)織田信長に攻められて根こそぎやられてしまって今日の状態と言うことらしい。

 

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城跡は現在は公園

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一応周囲よりは小高い地形

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土塁上のこの辺りは櫓跡か

 城跡といっても特別な遺構があると言うほどではない。SAの隣にドッグランがある公園があるが、この辺りが城内らしい。今も土塁と思われる土盛があるのと、地形的に結構切り立っていることなどが城っぽさを感じさせる。

 

 城跡(?)を一回りし、その間に何とか無事にチケットも手配完了、再び岐阜に向かって走ることにする。さて最初の目的地だが、それは岐阜の川原町。長良川河畔の古い町並みが残っている地域であり、長良川の鵜飼い船などもここから出ている。今まで何度か岐阜は訪れているが、この地域のことは知らずにスルーしていた次第。

 

 名神から東海北陸道へ乗り継ぎ一宮木曽川ICまで高速道路は順調だったのだが、一般道に降りた途端に岐阜の手前で大渋滞で想定以上に時間を費やすことに。

 とりあえず昼前に川原町に到着する。長良川沿いの臨時駐車場に車を置いて川原町まで10分ほど歩いたが、到着するとキチンと町並み見学者用の駐車場があることに気付いてずっこける羽目に。

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長良川、このやけに高く土盛した中州の意味は後に判明

川原町

 川原町は長良川沿いの旧商家町で、今は鵜飼い船なども出ている。道路沿いに奥行きの深い町屋の建物が多数並んでいて、それらの中には現在も観光客相手の商売をしているところも多い。なお前の道路がこの手の商家町にしてはやや広めなのだが、これは元からそうなのか、どこかの段階で区画整理したのかはよく分からない。ただかなり古い建物が多いので、昭和以降に区画整理されたとは思えないが。

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川原町の町並
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なかなかに趣がある

 町並みを端まで歩いたところで、鮎料理の店「泉屋」を見つけたのでここで昼食を摂ることにする。注文したのは「若鮎天ぷら・稲庭うどん御膳(2700円)」

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泉屋

 コースのようになっていて、まずは前菜から。いずれも鮎がからんだ料理だが、なかなかにうまい。ただ腹は膨れない。

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前菜と鮎の寿司

 次に若鮎の天ぷらが出てきて、少し遅れて稲庭うどんが到着。若鮎の天ぷらは非常に美味。稲庭うどんも腰があってツルツルと非常に美味。

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若鮎の天ぷらと稲庭うどん

 最後はデザートは山椒のアイス。これは山椒の実を使っているとか。ミルクアイスは後口がネットリしがちだが、このアイスは後味がサッパリしていて非常に爽快。これは初体験である。

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後味さっぱりの山椒アイス

 なかなかに美味かった。ただ食事量がかつてより減っている今の私にさえこれはいささかボリューム不足。そういう点ではCPにはしんどいところもある。お洒落に美味しいものを食べたい女性向きか。私のようなガッツリ食べる下品な男向きではない。まあその場合は鮎ラーメンにでもしておけば良かったのか。

 町並みを一番端まで見学して折り返してくると、これまた一番端にある店「緑水庵」みたらし団子を頂くことに。団子は至って普通だが、町屋を活かした風情ある店内がなかなか良い。

 

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緑水庵
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趣ある店内にみたらし団子

 川原町の見学を終えたところで一旦ホテルに荷物を置きに行くことにする。今日の宿泊ホテルはドーミーイン岐阜駅前を予約している。ドーミーインの契約駐車場に車を入れるとホテルにキャリーを預けてから岐阜駅まで。ドーミーイン岐阜は「JR岐阜駅から陸橋で直接接続」と記載がある。こう聞くと本当に駅の真ん前のイメージだが、実際は陸橋でつながっているのは事実だが、駅に到着するのには5分程度かかる距離がある。知らない間に岐阜駅前の陸橋エリアがかなり広がっているのである。

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ドーミーイン岐阜

 岐阜から名古屋まではJRで30分かからない。思っている以上に岐阜は名古屋に近い。これだと確かに誰も不便な岐阜羽島駅なんて使わずに名古屋駅を使うよな・・・。

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岐阜駅前の金の信長像は、金のエンジェル1枚、銀のエンジェル5枚でもらえません

 今日の名フィルのコンサートはフォレストホールで開催なので金山まで移動する。金山駅前では閉館になった名古屋ボストン美術館が閉鎖されている。何やらもの悲しい風景。全くこの国は文化面は実に不毛だ。これで名古屋に来る機会も減りそうな気がする。それでなくても今は愛知県美術館も改装で閉館中だし。

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閉鎖されている名古屋ボストン美術館

 フォレストホールに到着したのは開場の20分ぐらい前。既に大勢の客でごった返している。こんなところで待つのもしんどかったので、ホール内の喫茶でアイスココアを頂きながら時間をつぶすことにする。

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フォレストホール

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アイスココアで一息

 喫茶でマッタリと30分ぐらいつぶしてからホールに入場。ロビーでは選抜メンバーによるロビーコンサートが。最近はこの手のイベントをするところが増えている。記憶にあるところで札響、新日フィルがしていた。そう言えばアマの神戸フィルもしてたな。

 チケットは売り切れのようなことを言っていた気がするのだが、ホール内には空席もチラホラとある。年間会員の中で来てない者もいるんだろうか。まあこの曲は賛否両論あって、あまり好きでない者も結構いるから。 

名古屋フィルハーモニー交響楽団 第461回定期演奏会

小泉和裕(指揮/名フィル音楽監督)
中部フィルハーモニー交響楽団(共演)
並河寿美(第1ソプラノ)
大隅智佳子(第2ソプラノ)
三宅理恵(第3ソプラノ)
加納悦子(第1アルト)
福原寿美枝(第2アルト)
望月哲也(テノール)
宮本益光(バリトン)
久保和範(バス)
グリーン・エコー,名古屋市民コーラス,名古屋混声合唱団,一宮第九をうたう会,名古屋シティーハーモニー,クール・ジョワイエ(合唱)
名古屋少年少女合唱団(児童合唱)

マーラー: 交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲

 名フィルと中部フィルのジョイントによる20-17-14-12-10という超巨大編成なのが今回のオケ。しかし急遽の編成とは思えないぐらいオケのまとまりは出来ていた。ちなみに今回は合唱も含めると497人の編成で、1000人まではいかないものの「500人の交響曲」というかなりの大規模なものになっていた。とにかく人数が多くて遠いのを意識してか、小泉の指揮も見やすいようにいつも以上に動作を大きくしていたようだ。小泉の指揮は万事諸々に目を配っているのが感じられる。

 ただことごとく邪魔をするのはこのホールの異常な音響の悪さ。大編成の合唱団にも関わらず音が抜けてこないし、その前に配した独唱陣はさらに輪をかけて音が前に出てこず、やけに合唱陣が遠くに感じられる。また超巨大編成のオケもその破壊力を完全に発揮したとは言いにくい部分がある。なおホールの構造的にバンダの金管はステージサイドに配していたが、おかげで残念ながら天上のラッパが地上のラッパになってしまって、あのびわ湖ホールの劇的効果を思い出すといささか寂しい結果になってしまった。
 ホールのせいでかなり効果が減殺されていたが、そもそもかなり華やかな曲なので会場はそれなりに盛り上がっていた。この曲は特に終盤の盛り上がりが気分を高揚させる効果がある。その内に年末の第九に代わって、年末のマラ8の時代が・・・来ないか。

 

 ライブを終えるとホテルに戻る前に夕食を摂ることにする。名鉄で名古屋まで戻って、そのまま名鉄百貨店のレストラン街へ。案の定うなぎ屋は大行列なので、諦めて「文化洋食店カニコロッケを頂くことにする。

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文化洋食店

 カニコロッケはこの店の名物であるが、切ってみるとまるでミンチカツのように見える濃厚な中身が特徴。カニの風味が非常に強くて実に美味。

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濃厚なカニコロッケ

 夕食を終えると岐阜に戻る。JRの快速に乗るとすぐ。体感的には大阪-神戸よりも近い印象。

長良川鵜飼いを遠望

 岐阜に戻ってくると、ホテルに帰る前に少しだけ寄り道をする。ちょうど今は鵜飼いのシーズンとのことなので、鵜飼い船には乗らないまでもせめて雰囲気だけでも体験しておこうかと考える。岐阜の駅前からバスで長良橋まで移動。長良川を眺めると既に多くの乗合船が出ている。それを眺めながらしばしボンヤリ。その内に打ち上げ花火を合図に松明を灯した鵜飼い船が出陣。 

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合図の花火が上がる

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あまりに遠すぎるのと暗すぎるので何が何やら

 長良川北岸のホテルから多くの人が出てきて川を眺めているが、鵜飼いは南岸側でやっているので遠くに松明がチラホラ見えるだけである。南岸側には目隠しのように背の高い中州を作ってあるので視線が遮られて何も見えない構造になっている。鵜飼いをキチンと見ようと思うと、3000円以上を払って見学船に乗るしかないシステムになっているわけである。まあ彼らの収入源はこの乗船料なんだから、ただ見されたら商売にならないだろうから、その辺りはしっかり考えてある。望遠レンズで覗くと松明の明かりで鵜をつないでいる紐ぐらいは見えるがその程度。まあそれでも鵜飼いの雰囲気は味わったのでバスで引き返すことにする。

 

 ホテルに入るとまずは入浴。ここのホテルは温泉大浴場があるが、源泉は池田さくら温泉(揖斐池田町からの運び湯のようだ)で、ナトリウム炭酸水素塩泉でpH8.6のアルカリ泉とのこと。この湯が内風呂に注がれており、ヌルヌルとした本格的な湯。pHを見ると先日訪問した出石温泉元湯にも匹敵している。なお外気浴もあるが、こちらは新湯のようなので内風呂を中心に入浴。体に本格的にキツいのは明日以降のはずなのに、今日一日でもかなり疲労がたまってしまった。特に腰の状態が怪しい。そこでできる限り疲労を抜いておくことにする。非常に心地よい湯で堪能する。

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多賀SAで買い求めたくうや観助餅がこの夜のおやつ

 風呂上がりには往路に多賀SAで買い求めていた饅頭でマッタリ。地元米を使っていると説明があったが、確かに皮がかなりうまい。帰りにお土産で欲しいところだが、残念ながら上り側でしか売っていないと言ってたな・・・。

 風呂から上がってしばしマッタリすると、夜のドーミー名物夜鳴きそばへ。今日は昼・夜共にやや軽めで小腹が空いていたのでこれは非常にありがたい。

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ドーミー名物夜鳴きそばで小腹を満たす

 夜食を摂るとしばしテレビを見ていたが、やはりろくな番組がない。体の方がかなり疲れていることだし早めに寝ることにする。