徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

ワレリー・ゲルギエフ指揮 ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団

 今日はゲルギエフ指揮のミュンヘンフィルのコンサート。大阪での仕事を終えるとホールに向かう。夕食はその途中で阪急地下の「KYK」に立ち寄って「牡蠣フライとヘレカツの定食」を頂く。ところで私はいつもKYKの名前を聞く度に頭にアルミサッシが浮かんでしまうのだが、それはYKKだった。

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今日の夕食

 夕食を終えるとフェスティバルホールへ。今回の私の席は3階の一番後。いわゆるD席というやつである。ゲルギエフのコンサートはとかくチケットが高いので、S席だと2万円を越える。当然ながら私にはそんなに払うだけの甲斐性はない。

 ホール全体の入りはザクッと見て7割というところか。結構空席が目立つ。ちなみに私の3階は8列目がD席、7列目がC席、6列目がB席である。多分4列目と5列目がA席で1~3列目がS席なんだろう。6~8列はほぼ満席で、5列目と3列目はほぼ空席ということになっている。つまりは高い席の悪い席はほぼ売れ残るという程度の客の入り。なお上から見下ろしたところ、1階席の最前列はほぼ満席だったのは、ソリストがユジャ・ワンであることと関係ありそう。

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 日本ツアー 2018

指揮: ワレリー・ゲルギエフ
ピアノ: ユジャ・ワン

ブラームス: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
ブルックナー: 交響曲第9番 ニ短調

 一曲目のブラームスはかなり重めの曲なのだが、ゲルギエフの指揮のせいか、それともミュンヘンフィルの特徴なのかは定かではないが、やけに音色が明るいのが印象に残る。またユジャ・ワンの演奏も軽快で派手なタイプなので、全体的にかなり陽性な演奏である。ミュンヘンフィルは全体的に非常に綺麗な音を出すが、特に印象に残ったのが途中のチェロのソロ。非常に芳醇で色気もある演奏で魅了された。ユジャ・ワンは本人の外観に反して音色自体には色気がないだけに、むしろオケの方が音色に色気があることが際立った瞬間でもあった。

 ブルックナーはいろいろな意味でゲルギエフらしい演奏。オーケストラは実に綺麗に鳴るのであるが、緊張感のようなものはほとんどないのがゲルギエフ流。決して無秩序な演奏という意味ではないが、ピンと張りつめた空気のようなものは全くないので、そこが好みの分かれるところ。

 いかにもゲルギエフらしい演奏だった。と言うわけで正直なところテンション系の演奏を好む私の趣味とは若干異なるというのが本音。まあこれは予想の範疇だったので最初からD席だったわけであるが。なおブラームスのような曲はユジャ・ワンの本領を発揮するには少々傾向が異なっていたというところ。やはりアンコール2曲目のビゼーのような曲の方が軽業師ユジャ・ワンの本領発揮であった。場内もこの時の方が一番盛り上がっていたようだし。

 この日の公演はそもそも曲がヘビー級の上に、ユジャ・ワンの2曲のアンコールなどもあって終了は9時半を回っていた。おかげで家に帰り着くのはいつもよりも大分遅い時刻に。翌日も仕事があるというのにかなり疲れてしまったのである。