翌朝は8時前に目が覚める。朝食はホテル内のプレミア百でおばんさいバイキング。ガッツリとエネルギー補給。
そのままチェックアウト時刻の11時まで部屋でグダグダと時間をつぶす。外は寒いし、特に立ち寄るべき場所もないし、ウロウロするだけの体力もないしといったダラケっぷり。
京都四条の一風堂で赤丸ラーメンを昼食に
ホテルをチェックアウトすると昼食に立ち寄ったのは近くの「一風堂」。ここで赤丸ラーメンに餃子をつける。赤丸ラーメンは香辛料の類いが加えられているようなのでかなり濃い味かと思っていたが、ベースのとんこつラーメンからそう変化したようにも感じなかった。私の舌が死んでるのか?
昼食を終えると西宮の兵庫芸文に阪急で移動。電車内でKindleで「宇宙兄弟」を読んでいるうちに西宮北口に到着する。ところでこの作品、そろそろラストが見えてきたような気がする。普通に考えると、ムッタを助けるためにロシアからヒビトがやって来て、二人で月面に並んでという綺麗なラストになるのが見えるのだが。わざわざどんでん返しをする必要もないし(下手に奇をてらうと最後に大駄作になってしまう)、現在予定調和に向けて着々と進行中という印象。
西宮は大入り満員。どうやら補助席まで全席出してそれでもほとんど売り切れているようだ。大変な人気だが、これはパーヴォの人気かハーンの人気か?
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン
モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番≪トルコ風≫
シューベルト:交響曲第8(9)番≪ザ・グレイト≫
ドイツカンマーは8-7-5-5-3という小編成のオケであるが、小編成とは思えないような大音量の演奏をする元気なオケ。音量的には日本の12編成のオケにも負けていない印象。
初っ端からその元気さ満開の演奏である。小編成オケはアンサンブルの精緻さを売りにするところが多いのだが、ドイツカンマーはそういう細かいところよりもとにかくパワーが正面に出る。
モーツァルトの協奏曲はハーンのヴァイオリンの流麗さが光る。ハーンの演奏については「教科書的」という評を聞いたことがあるのだが、今回の演奏を聴いたところではどうしてどうしてなかなかに情感もある。特に良かったのがアンコールのバッハのパルティータ。最近出産したとのことであるから、それが情緒面に影響を与えているのかもしれない。
グレイトに関してはかなり前進力の強い演奏。早めのテンポでグイグイと前に出る元気な演奏である。パーヴォもN響を振っている時よりも明らかに楽しそうでタコ踊り絶好調というところ。もっともあまりに快速かつ明るすぎていささか重みと緊張感に欠けるので、これがザ・グレイトの正しい演奏かと言えば評価の分かれるところ。聴きやすい演奏であるのは間違いないが、正直なところあまりグレイトらしくないなという感が強い。
これで今回の遠征は終了。そろそろ年末である。来年に備えないと。