徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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白鷺館アニメ棟

デンマーク国立交響楽団&おおさか東線視察

 今日は休みだが、西宮でデンマーク国立交響楽団のコンサートに行く予定。さて優雅な休日の午後となるだろうか。

 午前中に家を出ると、昼食は西宮北口周辺で摂ることにする。とは言うものの、今までこの辺りで昼食と言えば今までモスだのKFCだのとまともなところに行ったことがない。そこで今回は事前に店を調べてきている。

 立ち寄ったのはモスからさらに西に進んだところにある「ピッコラ」というイタリアン店。サラダとフォカッチャに本日のパスタがセットになった「Bランチ(1350円)」を注文する。

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ピッコラ

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エビと春キャベツのオイルスパ

 本日のパスタはエビと春キャベツのオイルスパ。春キャベツの甘みがエビの味と混じり合ってなかなか美味い。とは言うものの、正直なところサラダとフォカッチャを加えてもボリュームはかなり少ない。男がガッツリと食べる店でなく、女性がおしゃれにランチを摂る店のようだ。もっとも現在の私はこのぐらいに抑えておく方が正解なんだろうが。 

 昼食を終えるとホールへ移動する。場内はまあまあの入り。大体8割程度と言うところか。

 

東芝グランドコンサート2019 ファビオ・ルイージ指揮 デンマーク国立交響楽団

ヴァイオリン アラベラ・美歩・シュタインバッハー

ソレンセン Evening Land(日本初演)
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番
ベートーヴェン 交響曲第7番

 最初の曲はいかにも現代曲らしいよく分からない曲。ただ意外と聴きやすくある。私の頭に浮かんだ視覚イメージとしては静かな水面から光線が散乱するというようなもの。後で曲名を見たら、私の頭に浮かんだ視覚イメージはそう的外れではないか。

 ブルッフの協奏曲はヴァイオリンのシュタインバッハーが非常に上品でエレガントな演奏をし、ルイージはその伴奏に徹したという印象。ルイージはオペラ畑の指揮者だが、いかにもソプラノの歌唱を邪魔せずに後ろでオケをコントロールしているというようなイメージ。明らかに表現などに一定の枠をはめていたことを感じた。ただシュタインバッハーの演奏はどこまでいっても上品でエレガントという範囲から外れることがなく、美しいのではあるが今ひとつ心に迫ってこない。芸術家の演奏と言うよりは、究極のお嬢さん芸という印象を受けた。

 ルイージがその枠を取っ払ったのが次のベト7。最初はまるでオペラの序曲のような演奏で、思わずこの後にバリトン歌手が登場するのでは感じてしまったぐらい。しかしたまげるのは曲が本題に入ってから。ルイージはとんでもないスピードでかっ飛ばす。どうもオペラ指揮者らしくメロディは非常に歌わせるのであるが、非メロディ的な部分は快速にすっ飛ばす印象。しかもただかっ飛ばすだけでなく、速度の変化も激しい。しかもその変化を必ずしも常に指揮で詳細に指定するのではなく、オケとの阿吽の呼吸で行っている部分がある。それだけにデンマーク国立響をしてさえもヒャッとさせるような局面が何度かあったぐらい。案の定、二楽章は一転してゆっくりと徹底的に謳わせてきたと思えば、三楽章、四楽章はとんでもない快速テンポでオケはギリギリのところで付いて行っている印象。ただしそれでも単に落ち着きなく拙速な演奏だったわけでなく、最終的には有無も言わせぬような熱演だったのだからこれがルイージマジックか。

 なおルイージが一番その本領を発揮したように感じられたのはアンコールのタンゴ。まさにイタリアの精神が炸裂したようなラテンノリの快演だった。


 コンサートを終えると夕食を摂りに新今宮を目指すことにする。やはりこの界隈でもっともCPが良いのは新世界界隈。しかし時間に余裕があるのでここで少し寄り道。大阪駅から環状線ではなくて新大阪を目指す。つい先週に開通したおおさか東線を視察しよういう考え。貨物線を旅客線に転用した大阪ひがし線は、以前に久宝寺-放出間は開通していたのだが、このたびようやく放出-新大阪間が開通し、これで新大阪から奈良に直行できるようになった次第。そこでこの新線を視察しておこうという「日本の地域振興と交通について考える市民の会」のサークル活動である。

 

おおさか東線視察

 おおさか東線は新大阪では1,2番ホームから出ている。車両は関西本線でよく見かける緑色の201系電車。ロングシートの通勤車両である。乗客も多い。

 新大阪を出た列車は最初は京都線に沿って走る。東淀川駅をすっ飛ばすと神崎川を渡ってすぐにグルリと旋回して京都線から離れる。その直後に最初の駅である南吹田である。ここから再び神崎川を渡ると、新幹線の下をくぐり、次は阪急の上を越すとJR淡路。ここで乗り換える乗客が非常に多い。次に淀川を越えるが、この辺りは一貫して大阪周辺の住宅街であり、人口はかなり多そうである。高速の下をくぐり、京阪を越えると右手から学研都市線が接近してくる。鴫野から放出までは完全に学研都市線と併走することになる。

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沿線は住宅が多い

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鴫野からは学研都市線が併走する

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放出では同一ホームで乗り換え可

 これでおおさか東線新設部分の視察終了だが、このまま終点の久宝寺まで向かうことにする。今回視察した沿線は一貫して住宅街であり、この辺りは鉄道空白地帯であったことを考えると、沿線住民は今まで線路だけが通っているのを眺めながら忸怩たる思いだったのではないか推測する。今回の開通は地元の悲願であったろう。新大阪から奈良までつながったことで新たな需要も生まれそうであるし(大混雑のせいで慢性的に時間遅れが発生する環状線を経由せずに奈良行きの快速を走らせられる)、開通の意義はある路線だろうと思われる。

 

 久宝寺に到着すると関西本線で新今宮へと移動、さて夕食である。どこに何を食べに行くか悩んだが、久しぶりに「梵」を訪ねることにする。いつもビフカツばかりだと芸がないので、今日はシチューを頼むことに。タンシチューを頼むつもりだったが、残念ながら品切れのようなので「ビーフシチュー(+ライスで2700円)」を注文する。

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新世界の裏通りにあるグリル梵

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温野菜付きのビーフシチュー

 シチューには温野菜付き。シンプルであるが意外にこの野菜が美味い。そしてシチューだが、完全洋風の見かけに反して意外に味は和の雰囲気を感じる。私の馬鹿舌ではキチンと判断できないのだが、なぜか醤油のような味を感じる。ビーフシチューはよくデミグラスソースがどぎつく感じられるものがあるのだが、ここのシチューはとにかく口に良く馴染むという印象で、初めて食べたのになぜか懐かしさを感じさせる。非常に美味。

 やや高めについたが、満足して夕食を終えたのであった。良い音楽に美味い飯。これぞ最上の休日の過ごし方。男はこうありたいね・・・って大分昔のアメックスのCMだが、今となっては知っている者もほとんどいまい。