今日は大阪まで戻る予定なので早めに起床すると羽田空港へと急ぐ。羽田からはスカイマーク便で神戸まで。
神戸に戻ってくるとまずは兵庫県立美術館に立ち寄る。ここで開催中の「不思議の国のアリス展」を見学するつもり。実はここは先週立ち寄るつもりだったのだが、どうにも体がしんどくて立ち寄れなかった場所。
「不思議の国のアリス展」兵庫県立美術館で5/26まで
ルイス・キャロルによる児童文学の代表作と言われる「不思議の国のアリス」だが、子供のみならず大人にもファンは少なくない。そのアリスに纏わる展覧会。
展示されていたのはルイス・キャロルに纏わる資料、さらには作品世界を描いた絵本類、最後はこの作品にインスパイアされた他の作家の作品等。私は実はこの作品はあまり得意ではなく、今回初めてそのストーリーを知ったのであるが、結論としては「やはりあまり好きではない」というのが本音。ファンタジー色が云々という以前に、最後に夢オチになる展開が示すように、まさに内容が散漫でとりとめのない夢の話そのものであるので、これについて行けるかどうかは多分に個人的嗜好が反映しそう。やはり自他共に認めるガチガチの理系派論理思考タイプの私にはこの内容はツラい。
同時に脱出ゲームのアトラクションが開催されていたようで、見学者の大半はこちらの参加者。そういう意味でも通常とは異なる雰囲気の展覧会であった。
結局は私とこの作品の相性の悪さを再確認するだけになってしまった。やはり夢を見てもファンタジーでなくてSFになってしまうタイプの私にはこの手の作品は無理か。
もう時間に余裕がないので大阪へ急ぐ。昼食はザ・シンフォニーホール手前の「サバ6製麺」で。焼きめしと醤油ラーメンのセットを頼んだのだが、体調が今ひとつのせいか濃い味系の炒飯が食べきれなくて半分ほど残す羽目に。
関西フィルハーモニー管弦楽団 第299回定期演奏会
[指揮]飯守泰次郎
[ヴァイオリン]ヴェロニカ・エーベルレ
[管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219 「トルコ風」
ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調(ノヴァーク版)
最初のヴァイオリン協奏曲についてはあまり印象に残らない。軽めで流暢な曲なのでそのまま流れてしまったというところ。エーベルレの演奏にも取り立てての特徴はない。
ブルックナーについては飯守らしいガンガンと自由に鳴らさせる演奏。関西フィルもそれに応えてスケールの大きなまずまずの演奏を行っていた。特にしっとりと聴かせる密度の高い弦はなかなか素晴らしい。ただ惜しむらくはやはりブルックナーとなるとどうしても表面化せざるを得ないのが金管・ホルン陣の弱さ。時々ヒョロッと外れた音を出してしまうので、どうしてもここ一番で決めきれない。その歯がゆさが最後までつきまとってしまったのである。
関西フィルにしてはかなり頑張っていた演奏だと感じたのだが、やはり金管が・・・。このオケはデュメイに鍛えられてから弦は抜群に良くなったし、木管も女性奏者陣に駒が揃ってきてレベルが上がっているのだが、金管が抱える弱点は未だに解消していない。これがどうしても全体の足を引っ張ってしまう。