いよいよGWである。今年の計画だが、あまり遠くまで出かけていく体力も財力もないことから、比較的近場の北陸地域を回ることにした。今まで行き漏らしている山城の攻略をしながら、加賀温泉辺りでゆったりしたいというプランである。
出発は日曜日。北陸に向かう前に29日に関西フィルの定期演奏会が大阪であるので、それに行ってからそのまま北陸方面に向かうことにしている。昼前に車で家を出ると阪神高速で大阪に向かうが、今日は随所で長い渋滞が見られる。これは先が心配である。
当初の予定では途中で美術館に1カ所立ち寄るつもりで早めに出たのだが、渋滞のせいで到着が大幅に遅れそうな気配になってきたので、直接にホールに向かうことにする。
ホールへは開演の2時間近く前に到着する。車をホールの駐車場に放り込むと昼食のために辺りをウロウロする。
結局この日の昼食を摂ったのは「サバ6製麺」。ラーメンと半炒飯のセット(950円)を注文。ラーメンはさば節がかなり効いている海産系味付け。最近多いタイプで、大阪の「紋次郎」のつけ麺と同系統ではあるが、こちらの方がよりサッパリ系。
昼食を終えるとホールへ。ホール周辺でKindleを見ながら開場時刻を待つ。ホールに入場すると喫茶でサンドイッチとアイスコーヒーでマッタリ。今日はデュメイのバイオリンがあるためか結構の入り。
関西フィルハーモニー管弦楽団 第291回定期演奏会
[指揮]アドリアン・プラバーヴァ
[ヴァイオリン]オーギュスタン・デュメイ
ミクロス・ローザ:映画『深夜の告白』組曲
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz.116
一曲目はそもそも映画音楽らしいが、確かにそういう印象の劇的構成の曲。ただいささかまとまりに欠ける感を受ける。
二曲目のコルンゴルトは最近になって演奏が増えてきた曲。私も今までに数回聴いたことがあるが、今回はデュメイのバイオリンの見事な音色のおかげで、今までにないほどこの曲が魅力的に聞こえる。一楽章の美しさなどは驚いたし、二楽章の叙情性もなかなか。ただし第三楽章はいささか曲自体のまとまりがないような印象。またデュメイと指揮者のタイミングにも若干のズレがあったのが気にはなったところ。ちなみに指揮台に乗ったプラバーヴァと普通に立ったデュメイがほとんど同じ高さだったのには驚き。
最後のバルトークは私にとっては決して得意とは言い難い曲。しかしなかなか明瞭な演奏で分かりやすく、今までになく楽しめた。
コンサートを終えると今日の宿泊ホテルに直行することにする。今日宿泊するのは高島の丸茂旅館。途中での渋滞が怖かったが、幸いにして湖西道路は何度かつかえたものの(対向車線の方はずっと渋滞だった)、とりあえずチェックイン予定の6時までにはなんとか旅館に到着する。
到着した丸茂旅館は昔懐かしい昭和の旅館。木造の建物は歩く度に揺れるし、六畳一間の部屋には鍵がないという構造。さすがに部屋に鍵は欲しいところ。また旅館内の随所にオーナーの趣味をうかがわせる展示が。
とりあえず夕食は7時からとのことなので、それまでに入浴をする。風呂は3人程度が入れる風呂。小さいが綺麗にはしてある。
7時になると宴会場で夕食。一族郎党という面持ちの団体さんと合宿のような高校生?グループと小グループが複数。料理は結構シンプルである。味は良いがボリュームは若干不足か。病気の関係で食事量を減らしている今の私ならこれでも十分だが、昔の私なら間違いなくこの後でどこかに食べに出るべく車を走らせるところだろう。いかにも食べそうなガタイの兄ちゃん達は、やはり足りないのか飯ばかりをやたらに大盛りで食べていた。そのせいか途中で用意してあったジャーが空っぽに。
夕食を終えると疲れが出てきたのか眠気が増してくる。部屋に戻ってゴロゴロ過ごしているといつもよりかなり早めに就寝することに。