徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス西宮公演&「吉野石膏コレクション」at 兵庫県立美術館&BBプラザ美術館

 この週末はライプツィヒゲバントハウスのコンサート。別にこのオケに特別な思い入れがあるわけでもないのだが、行きがかり上西宮公演と大阪公演の両方のチケットを購入してしまったので、連チャンということになる。

 今日は西宮での公演だが、その前にやはり美術館には立ち寄りたい。と言うわけで灘に向かう。しかし出かけるのにグズグズしていたせいで現地到着はちょうど11時。まずは昼食を先に摂ることにする。

 

いつもの店で昼食を

 向かったのは「洋食SAEKI」。ここに来るといつも馬鹿の一つ覚えのようにこの店だ。今回は開店時刻の11時を過ぎてしまっているので、もし店の前に行列が出来ていたら引き返すつもり。しかし現地に到着すると幸いにして行列はなし、覗いてみるとカウンター席に空きがある模様なので入店することにする。注文したのは「ヘレビーフカツ」

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ヘレビーフカツはレア

 ここのビフカツはいわゆるレアカツ系で実に柔らかい。肉はオージーだが、肉質の硬さはレアにすることで味の薄さは強めのソースで補うという工夫である。なかなかうまいが、ただ全体的にやはり味がややしょっぱめなのはどうしても気になる。

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私が店を出た時には既にこの大行列

 昼食を終えると近くの美術館から立ち寄る。

 

「企画展にみる10年の成果 美術館を紡いだ作家たち(後期)」BBプラザ美術館で6/16まで

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 前期と異なり、後期は抽象絵画の比率が非常に高い。特に辰野登恵子の作品が多数展示されていたが、私の目には彼女の作品が一番つまらなかった。これに比べると元永定正、中辻悦子夫妻の作品は形態に面白さを感じるところがあった。また高橋信夫の作品はその強烈な色遣いのせいで一見抽象絵画に見えるのだが、よく見てみると文字などが見え、遠目に見ると実は看板などを描いた具象絵画であることが分かるという作品。インパクトのある独特の世界でこれはこれで面白かった。

 中で異彩を放っていたのはほのぼのとした日本の原風景を素朴に描いた須飼秀和の作品。原田泰治を連想するようなその作品は、どこか懐かしく愛おしさを感じさせる。


 この展覧会を終えたところで時間的に微妙だったので次に立ち寄るかどうかに悩むが、ここまで来たのだから覗いていくことにする。

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兵庫県立美術館

 

「印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション」兵庫県立美術館で7/21まで

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 吉野石膏が所蔵するフランス近代絵画作品を展示。通常は山形美術館に寄託されている品であるが、今回全国巡回(名古屋、兵庫、東京)することになったようだ。

 展示作はミレー、コローから始まり、印象派の成立、さらにはその後のエコール・ド・パリの時代に至るまでの著名な画家の作品を網羅している。特にモネ、シスレー、ルノワールの作品に優品が多く。モネの「サン=ジェルマンの森の中で」などは平面な印象の多いモネの作品の中では珍しく奥行きを感じさせる作品で面白かった。また本展の看板ともなっている可憐な「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」や、いかにもルノワールと分かりやすい「赤いブラウスを着た花帽子の女」など魅了される作品が数点。

 個人的にはヴラマンクが4点、さらにルソーが1点あったのがうれしいところ。いかにも彼ららしい作品で楽しめる。そしてラストを飾るシャガールの秀品が9点。これはかなり圧倒される。全体を通してなかなかにレベルの高いコレクションであり、この際にわざわざ見学に来るべきだけの価値はあると断言できる。


 展覧会の見学を終えると時間にもう余裕がないのでホールに急ぐことにする。今日のコンサートは西宮の兵庫芸文で開催される。ホールの入りは6~7割というところか。直前になってショコラ付きチケットなんかも売り出していたところを見ると、結構集客に苦労したのかもしれない。ネルソンスは日本ではそんなに知名度が高いとは言い難いし、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団についても、過去の名門というイメージがある。それに比べるとやや高めの価格設定が徒になっているように思われる。

アンドリス・ネルソンス指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

ヴァイオリン:バイバ・スクリデ

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68

 スクリデのヴァイオリンはやや繊細な印象があるが、技術的にはレベルが高くて表情も豊かな演奏である。ただ曲の方が知名度が低いだけでなく今ひとつ捉えどころのない曲である。何となく聴かせどころに欠けるような印象を受けてしまう。

 ブラームスの方であるが、ネルソンスの指揮はオケにあまり抑制をかけずに自由に鳴らしている印象。ただもう少しピリッとした緊張感が欲しい気がする。またこのホールの音響の貧弱さも影響してか、どことなくオケの音色にも迫力と色気が不足しているようにも感じられた。

 

新世界で寿司を食う

 コンサートを終えると大阪に移動。明日はザ・シンフォニーホールでの公演があることから、今日は新今宮で宿泊することにしている。ホテルにチェックインして荷物を置くと、一息ついてから新世界に夕食のために繰り出す。

 さて何を食べるかだが、昼食がビフカツなのでさすがに串カツはない。というわけで「大興寿司」に立ち寄ることにする。コーラを頂きながら、適当に寿司を2000円程度つまむ。やはり相変わらずCPは良い。ただ昨今の状況の反映か、どことなく価格がジリジリと上がってきているような気もしないではない。

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新世界の大興寿司

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イカとシマアジ
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カンパチとマグロ
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ハマチと鯛
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鉄火とトリ貝

 夕食を終えるとダイソーとコンビニをハシゴしておやつを購入。何やら大荷物を持ったヴェトナム人(だと思われる)連中に遭遇したが、「立体機動装置」と書いた大きな箱を持っていた。ついに立体機動装置がベトコンに正式採用されることになったか(笑)。これは米軍にとっては大きな脅威となりそうだ(笑)。

 ホテルに戻ると入浴を済ませてからマッタリするが、ここのところの連日の寝不足が祟って強烈な眠気が押し寄せるので、この日は通常よりもかなり早めに就寝する。