徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

N響大阪公演&「ギュスターヴ・モロー展」at あべのハルカス美術館

 翌朝は6時頃に目が覚める。7時半まで寝るつもりだったが睡眠力が低下している。体がドンと重い。昨日から気配はあったが、どうやら本格的に風邪をひいてしまったようだ。それでも熱が出ないのは、これも老化による発熱力の低下というものだろう。

 今日は予定は基本的には16時から開催されるザ・シンフォニーホールでのN響大阪公演に出向くことだけ。なるべく無理はしないことにする。とりあえず昨日風呂に入ることが出来なくて体がベタベタしているので、朝シャワーを浴びるとそのままチェックアウト時刻の10時前までゴロゴロして過ごす。

 ホテルをチェックアウトすると天王寺に向かう。とりあえずここで開催されている展覧会は覗いておきたい。

 

「ギュスターヴ・モロー展」あべのハルカス美術館で9/23まで

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 モローはサロメの絵画が有名であるが、前半はこのサロメのパターン違いや下絵などの展示がメイン。後半はモローが他の女性を描いた作品となるが、これがすべて歴史上の悪女や妖女の類い、さらにはセイレーンやスフィンクスなどのモンスターまで多様。経歴から見て彼はいわゆるマザコンであったことは間違いないようだが、何やら独特の女性観を持っていたことも匂わせる。

 ただモローの作品はスケッチや下書きのような荒いタッチの作品が多いので、私としては感心する作品はあまりなかったのが事実。どうも昔からなぜかモローとは相性が悪いようだ。

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記念写真スポットあり

 

天王寺の老舗洋食店で昼食

 美術館を一回りし終えた時には11時過ぎ、若干早めだが今日はまともに朝食を摂っていないこともあるので昼食を摂っておきたい。出向いたのはこの近所にある「グリルマルヨシ」「ロールキャベツのセット」を注文する。

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天王寺のグリルマルヨシ

 スープに前菜とコースになっている。メインのロールキャベツはタップリのキャベツの中に挽肉が包んである。ただしあくまでキャベツがメインの野菜率の高いロールキャベツ。このキャベツがかなり柔らかく煮込んであり実に美味。またソースとデミグラスとカレーの2種をツートンでかけて変化をつけてある。ただしデミグラスソースの方はキャベツから出る水分でかなり薄まるきらいがあるのが難点。

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スープ

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前菜は生ハムに夏みかんと豆のサラダ

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メインのロールキャベツ

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内部までキャベツがタップリ

 

江坂で宿泊

 昼食を終えるとキャリーを置くために今日の宿泊ホテルに向かう。明日はこだまで名古屋に移動することから、ホテルは新大阪に近いほうが良いだろうと言うことでジーアールホテル江坂を確保している。

 ホテル到着は12時過ぎ。荷物を預けようと思ったら、ありがたいことにもう部屋に入れるとのことなのでチェックイン手続きを済ませて部屋に入ることにする。部屋に入るとそのままベッドの上でしばしダウン。結局はそのまま14時過ぎまで意識を失ってしまう。

 次に気がついたら14時過ぎ。そろそろホールに向かう準備をする必要がある。慌てて準備をすると地下鉄で大阪駅に向かうが、この暑さの中ではホテルから江坂駅までの微妙な距離がなかなか嫌。

 大阪駅に到着するとホールまで歩くことにするが、駅から出た途端にムッとする。それにしても蒸し暑い。気温も高いが何よりも湿度が高いので汗をかいても全く乾かない。だんだんと頭がボーッとしてくる。「体温冷却システム効果ありません! 体温上昇中、活動レベル50%低下、意識レベル20%低下、なおも体温上昇中、活動限界まで1200秒」という伊吹マヤの声が体内から聞こえてくる(ような気がする)。

 幸いにも活動限界がやって来る前にホールに到着する。都会を中心とした気候変動で最早夏の冷房は贅沢ではなく必需のものとなっている。ここのところの異常気象と言い、予想外のペースで地球温暖化が進行しているのを感じるが、これも馬鹿トランプにかかればCO2規制は儲からなくなるからデマということらしい。国のトップが自分の都合で現実逃避する輩であると、その国はいずれ滅ぶ。問題はアメリカが一国で滅ぶのは大いに結構だが、絶対に世界中を巻き添えにするだろうことだ。

 ホール前には黒いハイヤーが乗り付けている。この辺りはいつものコンサートとやや雰囲気が違う。招待客のお偉いさんなんかも多数来ているのであろうか。

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ホール前には黒いハイヤーの姿も(終演時には6台ほどになっていた)

 N響人気を反映してかホール内はほぼ満席の模様。多分チケットは完売ではなかろうか。私は開催に気がついたことが遅かったこともあり、確保できたのは二階正面席の奥。

 

N響「夏」2019 大阪公演

[指揮]ディマ・スロボデニューク
[ピアノ]シモン・トルプチェスキ
[管弦楽]NHK交響楽団

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18
シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 op.43

 トルプチェスキは日本語で挨拶した上にアンコールは「さくらさくら」に「村祭」とかなりサービス精神旺盛。しかし単にそれだけのピアニストではない。硬軟自在のテクニックでラフマニノフの2番を実に情感豊かに弾く。非常にタッチにニュアンスが豊富である。この音色の甘さが先日のドゥバルグに欠けていたもの。

 後半はスロボデニュークのシベリウス。かなり明快な演奏という印象で北欧的な霞を感じないので、北欧の森と言うよりはシベリアの大地を連想させるようなクールなところのある演奏である。恐らくN響の金管の音色の明るさがそれに拍車をかけているように思われるので、彼がフィンランドラハティを振る時はもっと違って聞こえるのだろう。細かい表情の多いなかなかに凝った演奏でもある。実力はかなり高い指揮者と見た。

ホテルの近くで長崎チャンポンを夕食に

 コンサートを終えると夕食を摂ってホテルに戻ることにする。朝食抜きの上に昼食が軽かったことで腹はかなり減っているが、それ以上に疲労が強すぎる。結局はウロウロ歩き回る気にもならず、夕食を摂ったとのはホテル最寄りの「十鉄」。ここでチャンポンと炒飯と餃子のセットを注文。チャンポンがなかなか美味いが、店内でガキが走り回っていて五月蠅くてまいった。なぜ今時のガキは単に走り回るだけでなく、あんな狂ったような奇声を上げるんだろうか? ああいうガキが急増したのはここ10年ぐらいのような気がする。親の躾能力の低下なんてことも言われるが、それよりもやはりおかしな食品添加物とかの影響で子供の脳に変調を来しているのではないかという気がしてならない。それでもなくても昨今は脳が壊れているとしか思えない犯罪が増えている。昔の犯罪は「貧しいから強盗した」とか「恨みがあったから殺害した」とか動機と行動が直結していたが、最近は「何となく人殺しがしたかった」とか恨みがあったからの恨みの中身が支離滅裂だったり(それでガソリン放火で30人以上殺したクズがつい最近も出現したが)というケースが増えている。なおアメリカでも給食を外部の食品業者に任せるようになってから、子供の精神的及び肉体的な変調が増加しているという指摘もあるが、当然のように金と圧力でもみ消されているようだ。

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江坂の十鉄

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今日の夕食セット

 やや野菜気の多めの夕食を終えるとホテルに戻るがそこでまたダウン。しばしダウンした後にようやく起き上がって入浴に行くが、風呂から戻ってくると何をする気力も全くないまま、ベッドで翌朝まで意識を失うことになる。