徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

フェニーチェ堺にワルシャワ国立フィルのコンサートを聴きに行く

 翌朝は8時まで爆睡していた。かれこれ10時間近く寝ていたことになる。やはりたまに体を動かすと疲れが出るのか。

 さて今日の予定だが、堺にオープンしたフェニーチェで開催されるワルシャワフィルのコンサートに出向くということだけ。大阪地区での展覧会はほぼ攻略済みだし、堺には特に何もないしということで、他の予定は一切何も入れていない。

 とりあえず朝食を摂るために一度外出する。立ち寄ったのはこの界隈の喫茶店「ロミ」モーニングセット(380円)を頂く。

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喫茶ロミ

 オーソドックスなトーストにサラダとゆで卵、そしてなぜかバナナが付いている。珈琲は苦味が強すぎない私向きのもの。こういうのが朝からお安く頂けるこの界隈は実にありがたいところ。

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オーソドックスなモーニング

 

 朝食を終えるとホテルに戻ってくるが、今日は何の予定もないというわけでこの日の午前はシャワーを浴びたり、昨晩の放送番組をリモートでチェックしたり、この原稿を打ったり(笑)などでのんびりと過ごしている。

 ホテルを出たのは12時前。フェニーチェ最寄りの堺東駅はここから南海高野線で1本なのでアクセス至便である。駅からは少々距離があるようだが、トータルで見ると私の拠点からのアクセスではザ・シンフォニーホールと同レベルである。

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全国に多数ある銀座の一つ

 堺東の南口から出ると、目の前に「堺銀座」なる商店街がある。日本に多数ある銀座の何番目だろうか? この日の昼食は堺銀座内のそば屋「杵つきそば」「カツ丼」を注文。典型的な家族経営のそば屋の模様。シッカリしたそばはまずまずなのだが、全体的に味付けが薄い目でやや物足りない。

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商店街内の杵つきそば

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そば付きのカツ丼

 

 昼食を終えるとフェニーチェに向かう。なかなかに大きいホールである。内部は4階客席まである巨大なもので、構造的にはPACと類似している。ただしPACよりも客席の勾配が強い。

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フェニーチェ外観

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4階立ての客席はPACを連想させる

 なお今回のチケットについて、私は最優先販売なるものを利用したのだが、その結果は前方の端という超クソ席を割り当てられてしまった。どうやらチケットぴあと同じで、ここの最優先販売なるものはクソ席を先に捌くためのシステムだったと思われる(チケットぴあの場合はさらに優先販売手数料まで取られるという悪辣ぶりである)。ワルシャワ国立交響楽団なんて売り切れることはまずはあり得ないのだから、もう少し後で購入しても良かった(といってもそもそも座席指定販売自体がこのホールはないようだが)。

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かなり端の席だ

 で、開演を待ちながらホール内で今、この原稿を入力している(笑)。なお携帯電話抑止装置を装備しているとの放送があったが、さっき調べたら普通にスマホが4Gでネットにつながるんだが?

 

ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団

〔指揮〕アンドレイ・ボレイコ
〔ピアノ〕反田恭平

モニューシュコ:歌劇「パリア」序曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95「新世界より」

 初っ端からドッシリとしてシットリとした弦楽器、さらには安定感抜群の管楽器に魅せられる。さすがにこのオケは上手い。技術的にはヨーロッパでも一流クラスだろう。一曲目のモニューシュコは初めて聞くが、なかなかに活気のある音楽。演奏が見事に統制の取れたものなので非常に引き締まっている。

 二曲目のショパンのピアノ協奏曲はピアノが入る前に演奏に魅せられてしまった。決して煽るところのない演奏なのだが、その中に深いロマンがある。これはポーランドの共感のようなものなのだろうか。そのあまりの深さに涙が出そうになった。

 反田のピアノはかなりロマンティックな演奏。情感タップリのメロドラマである。下手をするとメロメロになる危険もあるのだが、バックのオケが極めて冷静な演奏であるので、トータルとしてはバランスが取れて、反田は思いのままにメロドラマに走れるという印象。なかなかに聴き応えのある甘いショパンとなった。

 最後の新世界は抑え気味のテンポで謳いはするが決して溺れないというクールな演奏。東欧アプローチとでもいうべきなのだろうか、一音一音まで鮮明に描き出すというタイプの演奏である。溺れはしないが冷たい演奏というのとは違う。情感は籠もっているが、そこに一線を画しているということ。ここでもワルシャワ国立フィルの演奏は極めて安定したレベルの高いもの。最後まで見事なアンサンブルを通したのである。


 ウーン、実に見事という言葉の出てきたコンサート。ワルシャワ国立フィルは以前よりCPの非常に高い来日公演を行ってくれていたが、今回もまさにそうだった。演奏の満足度は高い。

 ただ一つ気になったのはホールの観客のマナー。静かなシーンではゴトゴトと誰かが音を出すし、演奏が終了するとフラブラやフラ拍も出てくる。挙げ句の果てが演奏終了後にストロボまで光ったようである。かといって第一楽章終了後に拍手とはならなかったので、動員がかかった素人が来ているというわけではなさそうで、たまたまマナーの悪い観客が集まったというところか。

 

大阪名物551の肉まんを土産に購入

 コンサートを終えるとホテルに戻ることにする。途中で夕食を摂ろうかと堺東駅地下のレストラン街を一回りしたが、ピンとくる店がなかったので新今宮に引き返すことにする。堺銀座の商店街をうろついた時にも感じたのだが、なぜ堺の町にはチェーンの飲食店ばかりがあるんだ? 堺まで来て「杵屋」や「KYK」や「家族亭」や「そじ坊」に入るのは悲しすぎるというものである。

 南海で新今宮まで戻ってくると、久しぶりに551の肉まんを買って帰る。551の店が新今宮にあるのは良いが、南海の改札の中なので南海に乗る時にしか買えないのが難点。ホテルに戻って辛子をつけて頂いたが、久しぶりに美味い。やはり大阪名物といえばこれか。

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大阪名物といえばやっぱりこれ

 

夕食は新世界の「だるま」で串カツ

 しばし部屋でゴロゴロと過ごす内に7時前になったので、夕食のために新世界に繰り出すことにする。どこに行くか悩んだが、面倒くさくなったので久しぶりにじゃんじゃん横町の「だるま」に行くことに。到着時には既に2グループほどが待ち客。その後ろに付くが、すぐに私の後ろにも数グループの行列が出来る。前のグループの1つが5人と人数の多い家族連れだったために、そこが栓になってしまってしばし待たされることに。入店できたのは20分後ぐらい。

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親父が目印のだるま

 串カツを10本ほどとコーラを注文する。やはりここの種類の多い串カツの方が私に合っている。軽くつまんで1750円ほど。まあこんなものか。

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キャベツをつまみながら串カツの来るのを待つ

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串カツ一式

 食後はジャンジャン横丁をプラプラ。相変わらず八重勝とてんぐの前はとんでもないことになっている。それを横目に見ながら、レトロゲーセンで久しぶりにゲームを少しプレイしてからホテルに戻る。

 この日もかなり疲れがあるので、風呂に入る気力もないまま早めに意識を失ってしまう。