徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

郡山に移動して、温泉付きビジネスホテルで一泊

 コンサートを終えると大移動である。今日から福島方面に向かう予定。まずは上野駅へ。上野に到着すると駅ネット予約で確保した新幹線のチケットを発行してから、途中で今朝コインロッカーに放り込んだキャリーを回収すると新幹線ホームへ。それにしても毎度の事ながらこの駅は地下深い。あまりの深さに、実は核シェルターなのではないかという気さえする。一番潜りきったところのホームでしばし待ったところで仙台行きのやまびこが到着する。

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鼻先の長いやまびこ

 東北新幹線に乗るのは何回目かだが、相変わらず大宮まではトロトロと走り、本気を出すのは大宮を過ぎてから。とにかく沿線まで住宅が多いので、本気で走ったら騒音の問題は不可避だろう。こういった辺りも東京の集中を解消する必要性を示している。

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赤城山だろうか?

 宇都宮が近づいてくると左手に険しい山容が見えるが、これは赤城山だろうか? それとも妙義山? この辺りに土地勘のない私にはよく分からない。宇都宮を過ぎると目的地である郡山は次である。

 今日は郡山で宿泊する予定。本遠征の後半はこの地域の山城を掃討しながら温泉でゆっくりしようという休暇プランである。本遠征は本来はこちらが主題で、福島まで来るんだったらついでに東京に寄ろうかとなった次第。とにかく現在、本業の方がとんでもない状況になってきているので、息抜きでもしないと私の精神が保たないという状況になっている。休む時には休み、仕事する時には仕事するというのが社会人のたしなみというものである。

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郡山に到着

 

 数年ぶりの郡山である。駅から降りた途端に空気がヒャッと冷たい。さすがに福島はもう東北である。今日宿泊するのはホテルシーアンドアイ郡山。Google先生にお伺いを立てたところ駅からは徒歩18分とのこと。夜の郡山の町をキャリーを引きずりながら歩く。ホテルに到着したのは20分後ぐらい。

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ホテルシーアンドアイ郡山

 私は温泉付きのビジネスホテルという認識でこのホテルを予約したのだが、実際にチェックインしてみるとビジネスホテルではなくて元々ワンルームマンションだったようである。キッチンがついているし、部屋はかなり広くウォールキャビネットまで作り付けされている。一昔前のやや豪華なワンルームマンションというところか。部屋が広いのは良いが、扉を開けた途端に真正面に鏡があるはギョッとするから止めてほしい。それと部屋の入口に微妙な高さの段差があるので、何度か蹴躓いた。

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明らかにワンルームマンションの構造

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キッチン付き

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収納スペースの多い部屋

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かなり広い

 

ホテルの近くのラーメン屋で夕食

 ホテルにチェックインすると夕食に出ることにする。と言ってもホテルの周囲には飲食店はなく、結構遠くまで行く必要がある模様。そこで面倒になったのとしんどいのとで、ホテルの1階に入居しているラーメン店「ちばから」に入店して「ラーメン」を注文する。

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ちばから

 出てきたラーメンはボリュームはかなりである。もやしが山盛りの下に中太の平打ち麺が入っている。一番の驚きは豚肉。これはチャーシューというものではなく、最早角煮と言うべき。どうやら地元では行列ができることもある店とのことだが、人気の秘密はこのボリュームか。

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すごいボリュームのラーメン

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麺は平打ち麺

 ただ個人的には残念ながら味の好みが合わない。私には味付けがしょっぱすぎてツライ。口の中がしょっぱくなってきて食べ進めるのがキツイ。結局は半分ぐらいしか食べられず。東北の味付けは概してしょっぱいのが気になるところだが、やはり郡山は東北のようである(もっともここのラーメン屋は千葉発祥のようなことが書いてあったが・・・)。

 

ホテルの大浴場で温泉を堪能

 部屋に戻ると大浴場に入浴に行く。このホテルは2階に温泉大浴場があり、日帰り入浴も受け付けているようである。泉質はナトリウムー塩化物・硫酸塩泉とのこと。大浴場には源泉(30.5℃)の浴槽と加温浴槽がある。源泉風呂の方はかけ流しの模様。

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大浴場には浴槽が二つ

 浴槽を見ると源泉は白っぽいのに対し、加温浴槽は赤っぽいのがわかる。これは鉄イオンを含む硫酸塩泉によくあることで、湧出直後の新鮮なうちは白い温泉が、時間が経つと酸化して赤っぽくなるのである加温浴槽の方は加温のために循環なんだろう。

 弱アルカリ泉だがヌルヌル感はそう強くない。湯自体は若干の渋みと金気臭さがある。源泉風呂については30.5℃という温度が絶妙で、入るときには少々冷たさを感じるが、入ってしまうと寒気が来るような温度ではない。風呂に30分でも1時間でも浸かっていられると書いてあったが、確かにそうである。それにしても街の真ん中にこんな良質な温泉があるとは驚き。温まる系の湯であるが効果は絶大で、来るときは寒くて仕方がなかった廊下が全く寒くないのには驚いた。

 部屋に戻るとマッタリしながらこの原稿の執筆。単に部屋が広いだけでなくWi-Fiも完備しているし、テレビはBSも見られるしと設備的には文句はないところ。

 テレビをつけると「翔んで埼玉」を放送中。なんだかんだと言われる埼玉であるが、正直なところ関西人である私の目から見れば、埼玉も東京も千葉も区別がつかない。所詮はすべて野蛮な坂東である(笑)。

 映画も終わって夜も更けてきたところで疲れがどっと湧いてくるので就寝することにする。