徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

福田美術館の美人画展に立ち寄ってから、METライブビューイングで「ラインの黄金」を鑑賞

 翌朝は6時過ぎぐらいに勝手に目が覚める。とりあえず昨晩放送の食の起源をタブレットで倍速再生して要点をまとめておくと、朝シャワーで目を覚ます。

 朝食はレストランでバイキング。特に品数が多いわけでもないが、それなりに食べられる内容。

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朝食バイキング

 ホテルを9時前にチェックアウトすると直ちに移動する。今日は13時からびわ湖ホールでMETライブビューイングだが、その前に嵐山の福田美術館に立ち寄るつもり。福田美術館は10時開館なのでそれに合わせて行動する。

 

山陰線で嵐山に向かう

 JR京都駅に到着すると山陰線ホームへ。キャリーは途中のコインロッカーに放り込む。ここには結構多くのロッカーがあるのだが、改札内で使いにくいのかこの時間でもほとんどが空いている。帰りに京都駅に立ち寄る場合ならここのロッカーを使う手がありそうだが、そもそも京都日帰りの時にはキャリーは持ってこないし、泊まりの時は駅にキャリーを置いておくわけには行かないし、確かに使いにくい。

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山陰線ホーム手前はコインロッカーが多い

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山陰線ホーム

 その内に折り返しの山陰線列車が到着。乗り込む客はかなり多い。列車は京都市街の西の縁を回りながら嵯峨嵐山駅へ。ここで大量下車。駅は大混雑である。嵐山は大体10時頃に目を覚ますので、それに合わせてやって来た者が少なくないと見える。なお隣にはトロッコ列車のトロッコ嵯峨駅があるが、トロッコ列車は3月まで運休中らしい。

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嵯峨嵐山駅では大量の降車

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嵯峨嵐山駅

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トロッコ列車

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トロッコ嵐山駅

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3月までは運休だそうな

 福田美術館までは10分ちょっと。ゾロゾロと移動する人混みについていく感じ。ようやく美術館に到着したのは開館直後だが、もう既に窓口に行列が。相変わらず窓口の対応が雅に過ぎる(一体一人の客にどれだけ時間を要してるんだ)。

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到着時には既に窓口はこれ

 

「美人のすべて~初公開、松園の「雪女」」福田美術館で3/8まで

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 上村松園の作品を中心として美人画の秀作を展示。松園以外にも伊藤小坡、鏑木清方などといった一流どころを揃えている。質量共に充実している。正直なところ開館記念展で松園の作品が結構展示されていたのでそれ以上の作品があるのかと疑問を持っていたのだが、どっこい結構な作品数が登場している。

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典型的な松園美人

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清楚で品がある

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松園が何度も画題にしたという静御前

 松園の作品らしく清澄で上品な美人画がズラリと並んでいる。

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やはり松園の美人画は見事

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とにかく美しいです

 ちなみに伊藤小坡及び鏑木清方の作品はことごとく撮影禁止であったが、これは著作権の絡みだろうか?(松園は没後70年ほど経っているが、伊藤小坡と鏑木清方は50年程度)

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これは池田蕉園と池田輝方夫妻の作

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そして木島桜谷の屏風作品

 なお初公開という雪女の絵も展示されていたが、印象としては雪女と言うよりも幽霊のような儚さとおどろおどろしさを感じた。なお流石に雪女と言うべきか、なぜか撮影に失敗して後で調べるとまともに写真に写っていなかった。

 

嵐山で昼食を摂ってから移動

 展覧会の鑑賞を終えるとびわ湖ホールまで移動しないといけないが、その前にどこかで昼食をと考える。しかし大抵の店は開店が11時からの様なので開いている店が少ない。そこで開いていた「梵梵」に入店する。注文したのは湯葉そばの定食

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開いていた梵梵に入店

 出来合のかけそばに湯葉を三切れ入れましたというような内容である。まあ観光地食堂ということか。正直、これで1500円は高い。

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明らかに観光地メニューでした

 ところで嵐山は若い女性に人気のお洒落スポットだが、こういう場所にはなぜかお洒落なだけでCPが激烈に悪い店が並ぶことになりがちなので、私にとっては鬼門である。若い女性というのはCPなんかは気にしないのだろうか? そもそもスポンサー(彼氏)付きだから金のことは考えないということか。そんな女性が家庭を持ったらCP至上主義のオバタリアンに変貌したりするのだから、つくづく女性という存在は理解の埒外にある。

 

 嵯峨嵐山駅に戻ってくる途中で「お肉屋さんのコロッケ」という看板に惹かれる。そう言えば私の子供の頃といえばコロッケは肉屋の定番商品であった。1つ100円とのことなので購入する。

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お肉屋さんのコロッケ

 何の変哲も工夫もないコロッケ。表面が脂でテラテラ光っているのはコクを出すのにラードでも加えているのだろう。とにかく「懐かしい」の一言に尽きる。かつて私が生まれ育った神戸の長田の下町の光景が目に浮かぶ。

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このテカリが懐かしいです

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普通のポテトコロッケだが美味い

 嵯峨嵐山から山陰線に乗るとキャリーを回収してから乗り換え。そのままびわ湖ホールへ向かう。上映は中ホールで。開場後しばらくはホール内に観客が20人足らずぐらいしかいなかったので大丈夫だろうかと心配したが、最終的には100人弱ぐらいにはなったようだ。

 

METライブビューイング「ラインの黄金」

指揮:ジェイムズ・レヴァイン
出演:ブリン・ターフェル、ステファニー・ブライズ
   リチャード・クロフト、エリック・オーウェンズ

 昨年ワルキューレで見た巨大な舞台装置であるマシンを使用した最初の公演らしい。舞台ではこのマシンをまさに変化自在に使用して効果を上げていた。もっともワイヤアクションがかなり多いので、演じる歌手は大変だろうと思うが。

 大がかりな舞台装置は使用しているが、演出の基本は変に奇をてらって時代の置き換えをするようなタイプではなくて、結構オーソドックス。マシンは映画的な効果を上げるのに使用していると感じられる。

 歌唱の方はさすがにMETだけあって豪華かつ万全。圧倒されるような内容である。主役である「堂々たるへたれ」のヴォータンを始め、本作のキーマンであるひねくれ者のアルベリヒ、そして狂言回し的なローゲなど、全キャラクターが存在感を主張している。

 またワーグナー作品をよく把握しているレヴァインのオケのコントロールも見事であった。つくづくセクハラ問題で彼のキャリアが終わってしまったことが勿体ない。

 なかなかに見応えのある内容であった。この辺りは流石。


 上映が終わると京阪とJRを乗り継いで帰宅する。びわ湖ホールでのイベント時は大津までの臨時バスが出ることが多いが、流石にこの程度の人数ではバスは運行しないようである。