先日、AmazonでポチッとしたPC用のスピーカーが到着したので早速セットアップ。以前はRolandの安物のアンプ内蔵型スピーカーを使用していたのでとにかく音が貧弱だったが、まあPC用ということで仕方なしに間に合わせていたのだが、先日東響のライブ配信を聞いた時に、さすがにこのスピーカーシステムではニコニコ動画でもツラいと痛感したことから急遽調達。
今回購入したのはFOSTEXのかんすぴシステムP802-S。アンプは以前に購入したLepai デジタルアンプ LP-2020Aが余っていたのでそれを使用することを前提にして、あえてアンプ内蔵ではない単体のスピーカーを選択することにした。
私もかつてはオーディオマニアとして、アンプには20万円近く、スピーカーは1本5万円クラスという当時の一般マニアの間ではミドルクラスと言われるレベルのシステムを揃えていたこともあった。ちなみにFOSTEXはその頃に自作スピーカーのユニットでお世話になったメーカーでもある(当時作ったテレビ用スピーカーが実は今でも単なるテレビ台として健在)。当時の私は長岡鉄男氏の自作スピーカーの本がバイブルだった(笑)。スピーカー自作だけでなく、スピーカーに鉛を載せたり、ケーブルを変更して音の変化をチェックしたり、アナログプレーヤーなんかもかなり改造をしていたりなど、予算の不足している分は技術でカバーしようというタイプのマニアであった。
しかし今はアンプは老朽化で退役、スピーカーはエッジを張り替えてまだ一応現役ではあるが、音楽生活がライブ中心に変化したことで、滅多に鳴らすこともなくなってしまった。その上に私自身の耳も老化のせいでモスキート音なんて全く聞こえないぐらいに腐ってしまっている(若い頃は、可聴帯の上限とされていた20KHz以上の音も聞こえていたので、CDの音の悪さには辟易していた)。というわけで、現在の私はオーディオの灯を入れることも滅多になくなってしまっている。
そのような経歴のある私からすると、数千円のアンプに2本で1万円のスピーカーでこれだけの音が出ると言うのは笑うしかないというところ。2wayスピーカーになったことで、明らかに以前のシステムよりはレンジは広がっている。特にこのアンプは以前に液晶テレビ導入に伴ってうちのAVシステムを更新した時に間に合わせに導入したアンプだが、その時に意外にスピーカーをドライブするので感心していたのだが、今回も十分にスピーカーをドライブしてくれている。かなりCPの高いアンプである。
さすがにCDをスピーカーに向き合って聴く気にはならないが、日常的にPCのサウンドを鳴らしたり、BGM的に使用するにはもう十二分だろう。とりあえず3/14の東響のライブ配信はこのシステムで臨むことにする。