徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

radikoで群馬交響楽団の定期演奏会を聴く

 3/21の群馬交響楽団の定期演奏会はFM群馬で無観客生放送で中継されたが、残念ながら関西の私には聴く方法がなかったことから、この度radikoのプレミア会員(月額350円+税)になってタイムフリーのエリアフリー視聴をすることにした(放送後一週間以内の番組を視聴できる)。

 正直なところ音はあまり良くないなという印象。明らかに高音端がスパッと切られているのは、腐りかけの私の耳でも分かるし、音全体がやや団子な印象。現地のマイクのセッティングが悪いのか、元々のFM群馬の音が悪いのか、radikoの音が悪いのかは定かではないが。

 それにしてもやはり絵が全くないというのは意外にしんどい。特に今回のコンサートは、指揮者はロマンスグレーのダンディ大友にソリストは美人ヴァイオリニストの荒井里桜というビジュアル系コンサート(笑)なので、これで映像無しは寂しすぎるだろうというところである。

 私は元々はピュアオーディオ派で音楽は常に音だけ聞くのが当たり前だったんだが、映像無しだと寂しく感じるようになったとは、全く堕落したものである(笑)。まあテレビ放送が好きなわけではなくて、ライブが好きなわけではあるが。

 

群馬交響楽団第556回定期演奏会

指揮/大友直人
ヴァイオリン/荒井里桜

シベリウス/ ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
エルガー/ 交響曲 第2番 変ホ長調 作品63

 荒井のヴァイオリンは技術的には全く問題がない。またなかなかに良い音色を出している。ただこの曲はそもそもが淡々としたところがある曲だけに、もう一段深い感情表現が欲しいところである。決して淡泊な演奏でもないのだが、まだそこまで大胆には表情付けはしていない印象である。さらに心の奥にグッとくるようなところがあればもっと魅力的になる。

 二曲目のエルガーはいかにもの複数の旋律が錯綜してロンドンの霧のように入り乱れる曲。こうなると音楽が団子になりがちなのだが、大友はなかなか上手く交通整理しているようには感じられる。正直な印象は「よくは分からないが、なかなか綺麗な曲じゃないか」というところ。エレガントで雰囲気の良い演奏というのは、大友らしいところではある。

 群馬交響楽団の演奏はラジオを通してのことなのでハッキリしたことは言えないが、技術水準が高いオケというわけではないのか、所々音色が濁るところはある。それでもラジオを通してでも熱気は伝わってくるような気がする。もう少し切れ味スッキリの演奏ができるようになれば、さらに一段上のステージに上がれるのではないかという気がする。