徒然草枕

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白鷺館アニメ棟

PC用サウンドにFOSTEX アクティブ・サブウーハー PM-SUBmini2を導入、小型ウーハーの効果を確認する

お籠もりの中PCサウンドシステムを一新

 お籠もりのストレスフルな生活が続く中、私はライブ禁断症を誤魔化すためにPCでのベルリンフィルデジタルコンサートホールを楽しんでいる状況だが、そもそも私のPCは仕事用(ただし本業の仕事ではない)に組んだ事務用ワークステーションなので、サウンドシステムの方は全く考慮しておらず、音は「出るだけ」という状況だった。さすがにこれではあまりにお粗末すぎて音楽を聴けるものではないと、先日メインのスピーカーをFostexのものに更新した。

   

 結構素直な特性で、一応ハイレゾ対応を謳っているだけあって高域の伸びはまずまずあるようで(スピーカーの特性以前に高域は私の耳自体がかなり腐っているが)、そちらの方は満足していたのであるが、やはりサイズからくる限界というものもあり、特に低域がスパッと切れてしまっているのは明らか。ベースやティンパニなどの腹にズシッとくる感覚がどうしても皆無。そこで物欲解放でAmazonでFostexのサブウーファーをポチッと購入することにした。

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私の現在のPC音響システム

 なおこういう時に問題になる予算については、今月度はこの3ヶ月分ぐらいのコンサートチケットの払い戻しを一挙に受けている状態(外来オケを複数含んでいるので意外に大きな金額)で、例年のこの月にはあり得ないぐらいの健全財政状態になっていることから、それらを購入資金に充てることにした。いわば過去の貯金を放出したようなものだ。

 

Fostexの小型サブウーハーを導入

 購入したのはFOSTEX アクティブ・サブウーハー PM-SUBmini2。一般的なサブウーファーは30センチ角ぐらいのサイズと10キロ程度の重量があるのに対して、このサブウーファーは20センチ角程度の小型で重量も軽めであることが決め手。そもそもPCシステムなので部屋に響き渡るような重低音は端から求めていない。要求するのは今のシステムの低域をもう少し補う程度。さらに設置スペースとしてはディスプレイの裏側を想定しているので、そこに置けるのは20センチ角が限界というのが最も大きな選択基準である。また1万円台という価格も私の予算内。

   

 ちなみにこの際にアンプも以前の間に合わせから、そもそも過去にメインシステム(これが実は現状ではほぼ稼働させていないのだが)のために導入したアンプDENONのPMA-390REに切り替えることにした。あの簡易アンプも価格を考えると十二分なCPで気に入っていたのだが、残念ながらFostexのP802-Sはやや低能率であるために、ガンガン鳴らすには少々パワー不足気味であったためである。

   

 

接続及び調整は簡単

 接続についてはPMA-390REにはプリアウトがあるためにここと裏側のINPUTをRCAケーブルで直接に接続することになる。なおプリアウトがないアンプを使用する場合には、ソース(今の場合はPCのラインアウト)からの入力をここに接続し、となりのTHRU端子からRCAケーブルでアンプに接続する形になる。プリアウトを使用するメリットは、ソース切り替えが出来ることとマスターボリュームですべて調整できること、さらにこの接続だとPCの音声だけでなくCDプレイヤーからの再生もサブウーファーを使用することが出来る。

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PM-SUBmini2の背面端子

 なおサブウーファー側での調整はFREQUENCYとVOLUMEがある。FREQUENCYはいわゆるクロスオーバー周波数のことで、これを上げるほどサブウーファーの音に中高音域が含まれることになる。メインスピーカーの低域能力が低ければ低いほどここを上げることになるが、あまり上げすぎると中高音域がにごったり定位が悪くなることになる。VOLUMEの方はそのものズバリの音量。これを音を聞きながら調整することになる。なお私の場合は、メインスピーカーをオフにしてサブウーファーの音だけを聞きながら調整した。結果としてはFREQUENCYはかなり絞った状態、VOLUMEはやや上げた状態でバランスを取ることにした(低域末端強調型)。なおソースやシステムによってはスピーカーの位相が反転してサブウーファーを入れた時に低域が打ち消し合ってしまうという現象が稀に起こるので、そのような現象が発生した時にはPHASEのトグルスイッチをONにして位相を反転させる操作が必要だが、通常は触ることはほとんどなかろう。

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モニターの後ろにスッポリ収まった

 狙い通りにモニター後ろのスペースに本体が収まった。これからはここから低音がブイブイと出てくるわけである。

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ここが低音吹き出し口になる

 さっそく試してみたが、今まで軽かった低音に重みが加わり、なかなか御利益を感じることが出来る。なお今回視聴に使用したのはベルリンフィルデジタルコンサートホールの2019年度のペトレンコによるマーラーの交響曲第6番。冒頭からベルリンフィルによる荒々しい重低音の嵐が吹き荒れるので、ウーファーテストには最適である。怒濤のティンパニやハンマーなどの迫力が大幅アップである。

 なお本日、1ヶ月の無料視聴期間が切れてしまったので、私はベルリンフィルデジタルコンサートホールに正式に加入することにした。1ヶ月1700円ちょっと(ユーロ相場により変動あり)。何やらベルリンフィルの巧みなビジネスに嵌められた感もある。

 なおスピーカーシステムの見直しだけでなく、PC本体の方も現状のオンボードサウンドではソースに問題があるだろうとのことで、こちらもCreativeのハイレゾ対応カードのSound Blaster Audigy Fx PCI-e SB-AGY-FXを注文している。ここのところのドタバタでAmazonの発送作業が遅れているようだが、こちらも到着次第装着してテストしてみる予定。