徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

麒麟がくる第19話の感想など

 実は私は先週の金曜から謎の発熱をして寝込んでしまった。コロナを疑ったりもしたが、この2ヶ月ほど家からほとんど出てないので、もしコロナなら完全に「感染経路不明」。それに症状としては発熱、異常なだるさ、喉の痛み、頭痛、体の関節の痛みなどはあるのだが、咳が全く出ない。と言うわけでどう考えても「新型肺炎」とは思えない全く謎な病気なんだが、とりあえず3日後の日曜になってようやく熱が下がった。しかしまだ体のだるさは残っており、体の痛みはあちこちにあるのだが(特にずっと寝続けていたので腰の痛みがひどい)何とか起き出してきた。で、起き出したところで最初に見たのがこれという次第。

 

麒麟がくる第19話「信長を暗殺せよ」

 冒頭は先週のダーク信長の続きを受けて、今度は母と息子のぶつかり合い。母は常に私を無視してきたと中二病丸出しで訴える信長に対し、母は「お前は今まで何度も私の大事なものを壊してきた」と信長の凶暴性(というか、これは性悪か?)を訴え、信勝を殺したことでお前は母まで殺した、と完全に見捨てられてしまう。そしてここで呆然としている中二病信長。なんか前回でついにダーク信長覚醒かと思っていたのだが、結局は中二病に戻ってしまった。結局は本作の信長って親の愛情を得られなかった悲しい不良息子って線で突っ走るのか? 何かいよいよ持って帰蝶に操られているだけの万年中二病に見えてきた。

 

 さて越前で浪人生活にいそしんでいる光秀(まだ十兵衛だが)は最近発見された資料に従って、越前で寺子屋の先生をやっている模様。その光秀になぜか朝倉義景からの呼び出しが。出向いた光秀に義景は「最近ようやく京に戻った将軍から上洛するように言われたが、わしは中央のゴタゴタに巻き込まれたくないし、京まで行くのも面倒だがら、お前が代わりに献上品の鷹を持って行ってくれ」というお話。いかにもダメダメ義景だが、いくらなんでも将軍の上洛要請を受けての使いに家臣でも何でもない浪人を送り込むってあり得なさすぎだろう。まあこの番組での光秀はなぜかガキの頃から細川藤孝とはマブダチ(しかも斬り合った挙げ句に「お前なかなかやるな」という黄金の青春ドラマパターン)で、将軍に対してはそのあり方を示した超大物ってことになっているが・・・。

 で、将軍と謁見した後に能に招待される光秀だが、そこで何と斉藤義龍と遭遇。かわいさ余って憎さ百倍という調子で光秀をにらみつける義龍との間に不穏な空気が・・・。そしてこの後に細川藤孝を通して、義龍が上洛中の信長を待ち伏せて暗殺しようと目論んでいるらしいとの情報が。これを聞いた光秀、なぜか信長とも既に知り合いってことになっているので、これはやばいとこれもなぜか知り合いになっている上に命を助けた貸しのある松永久秀の元へ。そして松永久秀が義龍に圧力をかけて(この辺りはいかにも久秀の曲者っぷりが出ていて良いが)暗殺計画はお流れ。何かただの一介の浪人である光秀があまりに大活躍しすぎの上に大物にコネがありすぎ。実際にこれだけのコネを持っている人物だったら、さすがの朝倉義景も三顧の礼で家来に迎えようとしそうなものだが・・・。

 

 そんな裏のゴタゴタも知らずに無事に上洛した信長は、将軍に謁見すると今川を抑えて欲しいとお願い。しかしそれに対して「今川以上の官位をやるから、そうしたら今川も手を出すまい」ぐらいしか言えない将軍。しかしそんなもの屁の突っ張りにもならないことは、信長と将軍も含めてその場の全員が分かっている。で、将軍なんてあてにもならんと光秀に愚痴をたれた後に信長はさっさと帰ってしまう。

 その直後に光秀に対して義龍からの呼び出しが、下手すりゃいきなりバッサリかと警戒しながら赴く光秀に対し、義龍はまさかの「もう一度自分に仕えないか」の提案。家臣は自分の力を恐れて従っているが、腹の底で何を考えているか分からない、自分が国を治めていくためには信頼できる側近が必要、だから戻ってきてくれないかという口説き。そして光秀の、道三を討ったことを後悔しているのかという問いに対しては「後悔していると言えば戻ってくれるか」とグタグタ。つまりは「別れてみてから分かったけど、やっぱり私にはあなたしかいないの」という熱烈なプロポーズです。まあ見事な「ツンデレ」ぶりです。義龍、あんた間違いなく道三の息子だわ。

 モテモテの光秀だが、彼はこの義龍の必死のプロポーズをにべもなく断り、失意(というより失恋に見えた)の義龍は落胆の様子を隠さずに「もうお前と会うことも二度とないだろう」と光秀を見送る。しかしここで今回の一番の驚きの場面が。この後ナレーターが「斉藤義龍はこの2年後に病死する」の一言。えぇっ!斉藤義龍ナレ死で終わり! そこまで雑魚扱いだったの!

 まあ相変わらずいろいろとツッコミどころの多い内容ではありました。それにしてもやっぱり基本は光秀を中心にしたホームドラマですね。