徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

麒麟がくる第20話「お駒モテモテ」・・・でなくて「家康への文」

大者食いっぷりを本格的に開花させているお駒

 いよいよ桶狭間前夜になってきたようだが、今回の一番大きな話題は「お駒モテモテ」というわけでもないが、今までの明らかに「少女」というのを前面に出していたお駒のヘアスタイルが変化して「女」を出して来た。そうなると元々「大者食い」だったお駒らしく、早速家康をたらし込んで・・・というわけではないが、ガキの頃からお駒にポヤーンとしていた家康が、もろにお駒に色目を使っている(笑)。お駒からお守り代わりの薬をもらって先鋒として出陣する家康。「必ず生きて帰ってくる」との決意表明。これがアニメかなんかだったら死亡フラグスレスレだが、まあ歴史ドラマだからここで家康が亡くなることはないので安心してみていられる(笑)。

 

暗躍するスーパー浪人光秀と翻弄されているマザコン信長

 一方の光秀は浪人生活一直線でどうやら食うにも困り始めている模様。にもかかわらず、どうやら天下のことばかりが気になるようで、桶狭間の合戦の裏で帰蝶に入れ知恵している模様。この番組最大の策士は今まで帰蝶だったんだが、どうやらそれを影で操る真の黒幕登場という趣。信長は完全に帰蝶に踊らされている道化だが、背後に光秀がいるらしいことは何となく気付いている模様・・・って、この浪人すごすぎ。いくら何でも光秀がスーパー過ぎるだろう。

 で、光秀の策で信長は家康の母に会いに行って、家康に寝返りを誘うように依頼という展開。ここで「10年離れていようと、50年離れていようと母は母だ」とマザコン信長ぶりを全開しているが、あんた、その母が大切にしていた弟をぶっ殺して母に縁切られた直後なんではとのツッコミを入れたくなる。まあ相変わらず悲しい厨二男である。

 

ドラマの演出上、無理矢理歴史事実を歪める模様

 で、生活に困っている光秀は鉄砲の腕を売り込んで朝倉義景の元への仕官を売り込んだのだが、結局は光秀の売り込みは蹴鞠のために後回し。相変わらずやる気のなさと無能っぷりが際立っている義景の人物像には一切ブレが無し。これにぶち切れたプライドだけは高いニートの光秀は、何を思ったか終わりに駆けつける模様。しかし浪人一人が一体なにをするつもりだが・・・。まあドラマとしては光秀も歴史の生き証人として何らかの形で桶狭間という大イベントに関与させたいんだろうが。にしても、相変わらず無理くりに大事件にからむ主人公である。

 このドラマ的には、家康は既に桶狭間の時点で裏切っていたという線でいくのか。これはなかなかに大胆。何しろ歴史的にはこの時点では家康は今川を裏切る気がなく、義元討たれるの報に這々の体で三河に逃げ帰って、そこで自刃も考えたということになっているから、ここでは歴史事実を無視するつもりの模様。もっとも実際には織田側から家康に対して何らかの働きかけは当然ながらあり得る話ではある(家康がそれに乗るかどうかはともかくとして)。

 

問題はこの後なんだが・・・

 で、いよいよ来週が桶狭間の合戦で「義元討ち取ったり」となる模様なのだが、どうやらそこで収録分が終わってしまって、しばらく歴代大河ドラマ名場面集でしのぐつもりらしい。何とも苦しい話だが、まあとりあえず桶狭間までやっていたら一応の格好はつくだろう。もっとも再開がいつなのか知らないが、1ヶ月ほど間が抜けてしまったら、年末までのスケジュールだったら、この後がかなり駆け足になってしまう可能性があるだが・・・。その辺りをどう始末つけるんだろうか。何しろ現時点では、光秀はまだ足利義昭にさえ会ってないんだから(と言うか、まだ剣豪将軍こと足利義輝が健在)、信長と面会するのも随分先(このドラマではなぜか信長と既に知り合い設定だが)。年末までの予定でいったら、話数が足らなくなって終盤にドタバタする可能性あり。こりゃ剣豪将軍もナレ死させられそうだな・・・。