徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

東京シティフィルの無観客演奏会をYouTubeで視聴、さらにN響の無料配信も

 東京シティフィルが6/26にオペラシティで行った無観客ライブ(どうやらリアルタイムライブ中継もあったらしいが私は知らなかった)がアーカイブ公開されているようなのでそれを視聴した。


第335回定期演奏会 (ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op.92)/指揮:藤岡幸夫

 指揮は藤岡幸夫。オケはコロナ後には標準となっている10編成の模様。ソーシャルディスタンスには配慮しているが、楽譜台は1プルト辺りに1台になっており、オケの配置としてはそう違和感はない。なおシティフィルはこれがコロナ後初の正式公演になる模様。

 

東京シティフィル第335回定期演奏会(6/26公演)

指揮:藤岡幸夫
東京シティフィルハーモニック管弦楽団

ベートーヴェン 交響曲第7番
エルガー 夕べの歌(アンコール)

 やはりオケも指揮者も感じるところがかなりあるようで、特に指揮の藤岡はかなり感情の入った熱い指揮であり、そのテンションは終盤にかけて盛り上がって行っている。これに対してオケの方であるが、こちらもかなり熱い想いは感じられる。もっともどうしてもアンサンブルが完全とは行かず、藤岡の興が乗ってきて突っ走り出せば出すほど、所々危ない部分がどうしても出てしまう。

 とは言うものの、そういう技術的な面を越えた熱い想いのようなものは、画面を通じてさえ伝わってくるようであった。無観客というオケとしては異質な環境であっただろうが、それでも何かを伝えたいという気持ちは音楽を突き動かすのであろう。


 藤岡は先日の関西フィルのコンサートでもかなり熱い指揮(やや暴走気味に感じられたところもあったが)を披露したのであるが、やはり様々思うところはあると思われる。なお関西フィルでもプログラム変更になった「仏陀」を、いつか近日中に必ずやりたいと言っていたが、本公演も元々の予定を大幅変更になったことから、予定のプログラムは必ず近日中に行いたいと発言していた。無事に開催可能となる社会状況が訪れることを祈るのみである。

 

N響もHPでアーカイブ録音を順次公開の模様

 シティフィルだけでなく、永らくまともにコンサートを開催できていないN響も過去の演奏をHPで順次公開する模様である。期間限定なので要注意。

(スケジュール)

www.nhkso.or.jp

 第1回のトン・コープマンの「ジュピター」が配信中であるが、こちらはライブ映像だけでなくハイレゾでの音声配信もある模様。

(映像配信)

www.nhkso.or.jp

(ハイレゾ音源)

gate2.primeseat.net

 なおハイレゾでDSD11.2MHzで再生するにはマシンスペックや回線に条件がある模様。私のシステムはHPの数年前のワークステーションで回線は普通のローカルケーブルテレビ。これで問題なく再生できているようだから、そうハードルの高い条件でもないようである。私のPCサウンドシステムでご機嫌なサウンドが再生されている(さすがにライブ映像の付属音声よりは大分音質が良い)。ハイレゾ対応を謳っていたスピーカーが初めてその真価を発揮したか(笑)。

www.ksagi.work

 巨匠トン・コープマンの手にかかるとN響がまるで古楽アンサンブルのような音を出すのは驚き。ピリオド奏法のためにあっさりとした風味でやや快速なテンポでの軽妙な演奏。この軽やかさはモーツァルトのモーツァルトたる所以とも思えてくる。実にクリアで明快な演奏である。

 今後も2週ごとにしばらく新プログラムが送信されるらしいので注目である。