徒然草枕

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Re:ゼロから始まる異世界生活2nd season 第33話「命の価値」

予想通り? 行き詰まって凄惨な結果に

 まあ現ルートは行き詰まることは最初から確実でしたが、想像以上に凄惨な結果を迎えました。大量の殺人兎にむさぼり食われるというのは、スバルの今までの死に方の中でも一番悲惨な結果だったのでは。再度登場したエキドナが言ってましたが、確かに何かの細工をしてなかったら、たとえ死に戻りしたとしても精神が完全に崩壊してしかりの状況でしょう。そもそも死に戻りって、その度にすべてリセットできるからいいじゃんって感じがしますが、スバルにするとその度に死を体験しているわけですから、確実に精神的な巨大な負荷になっているはずなんですよね。その中でハッピーエンド目指してあがきまくってるんだから、ある意味で彼はかなり精神が強いです。この辺りも彼が単なる引きこもりと思いにくいところ。

     
つまりはこの作品も、先が気になるなら本を読めってことなんだろうな

 

敵味方が不明のキャラが多数の中で味方も多数いることも発見

 エキドナの存在がはたして敵か味方かが不明なのですが、まあ味方ということはないでしょうね。単に好奇心でスバルを観察しているだけで。良くて中立、悪くすれば好奇心に駆られてスバルをさらに窮地に陥れる可能性も高い存在というところでしょう。ただしスバルがエキドナに対して「死に戻り」のことを明かすのを躊躇ったのは、以前にスバルがエミリアにそれを明かしたらエミリアが死んでしまったことを覚えているから。しかしそういう躊躇いを見せるってことは、スバルの中にエキドナに対する依頼心的なものが芽生えている可能性は示している。しかしこれでハッキリしたのは、エキドナはいわゆる「ルールの外」にいるらしき存在ってこと。

 また存在が怪しいのの筆頭がロズワール。スバルの「お前は俺たちの敵ってわけではないよな」という問いに「私は君たちの味方だよ」でなく、「君たちは私の味方だよ」と答えたのが非常に含みのある台詞。私は君たちの味方なら問答無用で協力するという意味であるが、君たちは私の味方というのはロズワール自身に何か全く別の目的があり、その目的にはスバルやエミリアの存在が好都合という意味になるから。恐らくこれも後々の伏線だろう。

 予想通りに破綻した本ルートだが、情報その他での収穫は多くあったから、これが後の解決につながるのだろう。まずスバルは彼自身が思っているよりも多くの味方がいたということをこれで知ったことになる。これは彼の使命感を高めるし、前進のための原動力にもなるだろう(あれだけ信頼されていたら、誰でも「彼らのためにもなんとかしないと」という気になる)。それにしてもオットーが予想外に存在感を高めている。最初は白鯨ミッションを終えたら別れるちょい役キャラだと思っていたのに(笑)。このまま行ったら、この作品中でスバルの親友と言える唯一のキャラになるかも

 またベア子に協力してもらえる可能性が高まってきた。ラムとフレデリカに協力してもらえる公算は大きくても、それじゃあエルザを撃破するには戦力不足であることは以前に証明済み。ロズワールは第三者を決め込むつもりっぽいし、ガーフィールは結界から出られない以上、現有戦力で後はエルザに対抗できそうなのはベア子ぐらい

 

エルザ以外の新たな障害も見えてきた

 しかし問題はエルザだけではなさそうなことが今回判明した。スバルが目覚めた後に聖域に誰もいなくなっていたのは、あの殺人兎の群れが影響しているのだろう。ということは、スバルはエルザを撃破するだけでなく、あの兎共も何とかしないといけなくなったわけで、これはかなり複雑なミッションとなったことを示している。この作品、今回の放送が1クールなのか2クールなのかを私は知らないのだが、もし1クールなら、このミッションを無事に切り抜けたところでエンドぐらいの展開になりそう。まだ後数話はグダグダして、その間にこのミッションの全体像が見えてくるということにななるだろう。

 にしても、この作品のヒロインのはずのエミリアの存在感が限りなく希薄になっているな。今回なんて死に戻りで帰ってきたスバルの横で倒れていただけで台詞もまるでなし。エミリアよりもラムのキャラの方がよほど濃く描かれたぐらい。このヒロインの存在感の希薄さがこの作品の妙なバランスの悪さ。だからスバルがエミリア一筋なのが妙に不自然に見えてしまう。今回のシリーズはエミリアとの関係の深まりを描く内容になると予想していたのだが、エミリアは結界の試練で足踏みしているだけというのは想像していなかった。ただこの結界の試練を彼女が突破するのは、ストーリー上彼女の成長には不可欠のはずなんだが。

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