徒然草枕

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天晴爛漫!第11話「Rain in the Dark Night」

各キャラがどん底から復活して覚醒する

 大体想像していましたがここにきて各キャラをもう一押し深め、さらに成長をさせるという良い回になってましたね。

 予想通りバッド兄弟が駆け付けました。病院に運ばれた小雨は意識不明の重態。この状態に天晴は自分の無力さを痛感して徹底的に打ちひしがれる。人間の感情に疎く、合理的考えというのに支配されていた天晴が、自分の中に渦巻いている感情に動揺してすべてを見失ってしまう。

     
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 バッド兄(チェイスでしたっけ)「腹が減ってる時の考えは大体間違いだ」なんてセリフ、実は大概いいセリフです。そう言えばじゃりン子チエでもおばあが「寒いよ、ひもじいよ、となると死にたいよとなる。どんな時でも食っておくのが大事。」という類のセリフがあった。

 そしてTJは自らの弱さをかみしめ、ディランは過去のトラウマに直面していた。で、TJとディランとクラウディアは知り合いで、ディランとTJはクラウディアを巡って争ったことがある。ホントにコテコテだな・・・。「クラウディアを悪く言うな!」「お前を悪く言ったんだ」ってこのやり取り良いな。そして拳で語り合う説得。間違いなくこの二人の結束は強まりました。恐らくディランは地獄の底から復活し、TJも自分の弱さを乗り換えて進化するでしょう。次回ではこの二人の連携技なんてのも見れそうな気がする。そしてやっぱりTJは「本気で行くぜ」が出ましたね。とうとうスイッチが入ったようです。

 

そして復活した天晴の格好良さ

 天晴は自分自身を天才と自覚しているところがありましたから、どんなことでも大体は自分の力量でどうにかなると考えていた節がある。それが初めて自分ではどうにもならないことを体験した。これは彼にとっては初めての挫折かもしれない。また小雨との友情を強く感じた。これは天晴の大きな成長になる。道を見失った天晴に対して息を吹き返した小雨がかなり悟ったような立派なことを言ってますが、これが結果として天晴を再び前を向かせることになる。それにしても小雨って、本当に良い奴だな。

     
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 一度精神的に死んだ天晴は復活してさらに強くなってよみがえります。復活した主人公は以前よりも格段に強くなるというのはお約束です。復活した天晴の格好良いこと。もう背後にスーパーサイヤ人のオーラが見えますね(笑)。

 アルの「お帰り」が万感の思いがこもってた。アルの、あんな腑抜けた状態の天晴は天晴ではないという気持ちのこもっていたセリフ。それに対してアルの唐突な行動が理解できない天晴はいかにも彼らしく、これこそが彼が完全復活した証拠。

 なお前回のEDでまるで小雨が死ぬかのように匂わせてましたが、それがダミーであるのは予測つきましたね。この作品で中心キャラに人死にが出るってのは考えにくい。それをやったらこの作品の世界観自体が壊れてしまうから。

 

やはり覚醒したセスの「プロジェクトX」がコテコテ過ぎて泣ける

 それでやっぱり予想通り最後にセスが良いところを見せてくれました。天晴の行動によって、出世のためにわざと眠らせていた技術者魂に火が付いたというところでしょう。もうコテコテの展開ですが、やっぱりこうならないと。好きですね、こういう「プロジェクトX」展開。あまりにコテコテ過ぎて今どきの若い人はどう感じるかはわかりませんが、私のような昭和生まれはこういう展開には心を動かされるんですよね。正直ジーンときた。今までの出世を考えてギスギスした表情が続いていたセスが、吹っ切れたような顔で「俺はクビだな」とのセリフがまたいいです。セスの真剣さを感じて、パッと表情が真剣になるエンジニア連中なんかもお約束表現です。コテコテで王道、だけど表現としては100点です。今回。

 だけど、本当にこの作品はキャラをよく描いているな。その描き方はかなり古いが。どん底の状態から各々立ち上がってくるキャラクターの格好良いこと。今まで各キャラが順番に覚醒してましたが、これで全キャラが覚醒のようですね。そして覚醒したキャラが全員でフリーザに挑む・・・じゃなかった、ギル一味に戦いを挑むという大団円か。そして最後には天晴のマシンまでが覚醒しそう。

 

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