徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

初めて砂の美術館を訪問、巨大な砂像に圧倒される

鳥取砂丘の砂の美術館を訪問する

 鳥取城を後にすると次の目的地である鳥取砂丘に向かう。と言っても砂丘は既に何度か来ているので砂丘自体が目当てではない。目的は砂丘のところにある砂の美術館。水で固めた砂を使って世界の名所などを彫刻展示しているという施設である。今まで鳥取は何度か来ているが、なぜかそのたびにことごとくこの美術館の展示替え時期に衝突して、今まで入館できなかった次第。今回はちょうどチェコスロバキアをテーマにした展示を行っているとのこと。

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砂の美術館

 

「砂で世界旅行 チェコ&スロバキア編」砂の美術館で1/3まで

 一階の入り口から入場すると、まずは今回の作品制作に挑んだ彫刻家たちの集合写真と、砂像がどのようにして作られているかの説明が展示されている。それによると砂を器に入れて水を加え、その水を下から抜くことで砂を固めているらしい。こんなもので強度が出るのだろうかと思うが。昔は土を突き固めただけの版築工法で城壁が作られていたぐらいだから、結構な強度が出るのだろうと思われる。

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彫刻家の方々

 展示は2階のフロアにされている。もうあまりに圧巻過ぎて初っ端から圧倒される。なお館内にはBGMとしてスメタナの「わが祖国」が流れている。こんな場面にはやはりこの曲しかないだろう。展示はチェコスロバキアの歴史や伝説の類で、ミュシャの大作「スラブ叙事詩」が思い出される。まさにあの作品と東京で奇跡の対面を果たした時のような感動がある。

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チェスキークルムロフ

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ミュシャ的な「ボヘミアンパラダイス」

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スピシュ城とモンゴルの襲来

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ヤーノシークの伝説

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天文時計

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一番奥には壮大な「カレル橋とヴルタヴァ川の風景」と「プラハ城」

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「ヤン・フスと火刑」のテーマはスラヴ叙事詩にもあった

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もろにミュシャそのものの「リブシェの予言」

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ルドルフ2世とルネサンスの影響

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プラハの錬金術

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ゴーレム伝説

 土から作り出したというゴーレムは使役用の奴隷であり、ロボットの元祖とも言える存在。ちなみにロボットの語源はチェコ語で労働者を示すのロボタから来ていると聞いたことがある。

 

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中欧の野生生物

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プラハ窓外投擲事件

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文学「フランツ・カフカ」

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民族復興運動の音楽家たち

 国民楽派の音楽家、ドボルザーク、スメタナ、ヤナーチェクの3人。

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ドラゴン伝説

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ビロード革命と現代化

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屋外に展示されている「人形劇とマリオネット」

 

 3階はホールを上からのぞけるようになっており、屋外には砂丘展望台に続く道がある。ただ展望台から見える砂丘は砂丘の西側半分だけで、馬の背などは見えない。

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展示室の風景

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奥のプラハ城

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展示室風景

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展望台から砂丘を望む

 なおここに幸福の鐘なるものがある。この手は大抵カップル向けなので私にとっては鬼門なのだが、ここのは特にそういうニュアンスはないようだ。願いを念じながら鐘を一回打てとのこと。そこで私は「世界人類が平和に暮らせるように」などという高尚なことではなく、もう少し下卑た願いを念じつつ鐘を一度鳴らす。

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幸福の鐘

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売店にはミュシャコーナーが

 美術館を出ると向かいの土産物屋で名物の砂丘ソフトを頂く。砂丘の砂に見立ててコーヒー粉末をかけてあるのだが、これがコクがあって意外なほどに美味い。

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砂丘ソフトが美味い

 

昼食は焼肉定食

 さてもうすでに昼時を過ぎている。昼食を摂りたいところである。町に戻るのも面倒なのでこの辺りで昼食を摂るために砂丘会館に立ち寄る。この辺りのレストランメニューは観光客向けの海鮮丼が多いのであるが、私はそこであえて「焼肉定食(1200円)」を注文。そもそも海鮮丼を食べるつもりならここに来ていない(例えば「鯛喜」などもっと良い店がある)。これは昨晩が海鮮系だったのと、今日宿泊する旅館の夕食も間違いなく海鮮系であることが予想されることからのチョイス。しかし観光客としてはかなりひねくれたチョイスなので、おそらく店員には「魚を食べられない人だな」と思われただろうな。

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砂丘会館

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土産物売り場の奥にレストラン

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焼肉定食

 焼肉定食は可もなく不可もなく。出てきた料理を見た時には「こりゃ失敗したな」と感じたのだが、実際に食べてみると案に反して意外に美味かったから良しとするべきだろう。なおこんな場所でCP云々を言うことはナンセンスである。

 昼食を摂ると次の目的地へ移動することにする。

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