20年来の戦友との別れ
私は日本橋で探してきたメカニカルタッチのキーボードを20年以上愛用していたのが、さすがに最近はガタが出て来ていた。それでもやはり手に馴染んでいるということでなかなか更新に踏み切れなかったのだが、最近はついに普通に押しただけでは反応しないキーや、1回押しただけなのに2文字入力されてしまうしまうキーなどが出て来始めてしまった。そこで一大決心で新しいキーボードを購入することにした。さらば長年の戦友よ・・・。
本当なら日本橋にでも出向いて実際に触って確認したかったのだが、そんな暇もないし、結局はAmazonでポチることに。とにかく選択の基準としてはメカニカルキーボードであることは絶対として、問題はタッチ。私はカチャカチャ言うぐらいのキーボードが好きなのだが、最近は指の力が落ちてきているので、あまり固すぎるキーボードでも疲れそうだ。それでなくても最近は長時間入力作業をしていると指が痛くなってきて腱鞘炎を再発しそうになる状況。この辺りが思案のしどころである。
一般的にキーボードの硬さは固い順から青軸→茶軸→赤軸となっている。青軸はまさにクリック感がしっかりあるキーボードで、カチャカチャいうタイプ。それに対して赤軸はクリック感のない柔らかいキーボードで静音キーボードでもある。私としては赤軸はないとして、茶軸にするか青軸にするかを散々迷ったのだが、結局は茶軸を選択した。選んだキーボードはこれ。
ズッシリと安定感があってなかなか
Amazonからは2日ほどで到着。梱包を持った時に驚いたのはそのズッシリした重さ。以前のようなプラスチック土台のキーボードと違い、基台にアルミでも使っているようでかなりしっかりしている。これだと少々荒っぽいタイピングをしてもキーボードががたつくということはなさそうだ。それに机に設置した時にキーボードが揺るがずに安定する。
以前のキーボードはPS2でしかもキートップは完全にはげてしまっていて何が書いてあるか分からない状態。私は日頃からカナキー入力なので、日本語入力の時にはキーは指が覚えているから問題ないが、たまに英字を入れる時に大苦戦していた。これでそれは解消されることに(笑)。
まだ手に馴染んでいないがこれから慣れていくところ
まだ新品のキーボードだから、指に当たる感覚がザラッとしていてまだまだ「自分のものではない」という感覚がある。恐らく使い込んで手垢が付着してきたら手に馴染むようになるだろう。よくどうも他人のものは初めて手に取った時にしっくりこないという感覚があるが、これは私は「自分の手垢が付いているかどうか」を指先が感じているのだろうと推測している。だから中古品などは最初は他人の手垢を感じて不快感につながるが、それが使い込んでいけば自分の手垢にリプレースされて馴染んでくる。私は人間の指先にはそういう感覚があると考えているのだが、だれか科学的に証明してくれないだろうか。
ザクッと触ってみたところ、キー入力の安定感は流石である。なお最近私はキーの入力順が入れ替わるというタイプのタイプミスを頻発していたのだが(例えば「あおいろ」と入力する時に「あいおろ」と入力してしまう)、これはキーボードががたついて来ていたせいで、タッチが不正確になっていたことが原因と判明した。作業効率の改善に貢献しそうである。
ただキーのタッチは「やっぱり青軸にした方が良かったかな」というのが本音。キータッチ自体はやや重めだが、カチッと言うクリック感がないのがやや寂しい。改めてこうして入力してみると、私はあのカチャカチャいう音でタイピングのテンポを取っていたということに今更ながら気がついた。そもそも職場などと違って自分の部屋で使うキーボードなので少々音がしても問題ない。こりゃ次に買う時には青軸にしよう(と言って、次に買った時には老化で指の力が落ちていて、キーが固くて困るということになる可能性もないではないが)。
なお今回は合わせてキーボード清掃用のブラシも購入。これが安物だが、刷毛の硬さがちょうど良い。これで定期的にキーボードの清掃も出来そうだ。