国際郵便で小包が到着
年末の慌ただしい中に突然に国際郵便が送られてくるからなんだと思ったら、ベルリンフィルデジタルコンサートホールの年間チケット購入特典のDVD及びBDが送られてきたようである。1年間どうせダラダラと月極契約を続けるのだったらこっちの方が安いから私は申し込んだんだが、正直なところ申し込んだことを既に忘れていた(笑)。
一度は通常通りに観客を入れてのコンサートが可能となっていたベルリンフィルも、その後のドイツのコロナ感染状況の悪化で再び無観客コンサート状態に戻ってしまったようだから、ライブ配信部門の収益強化のために打ち出した策だろう。しかし予想以上に申込者が多かったのか、当初は来年1/4までと言っていた締め切りがかなり繰り上げになったようである。
まあディスクの内容は昨シーズンのコロナ自粛期間中に行われたペトレンコライブでの室内楽版マーラー交響曲第4番とかのものであり、これらはネットでも配信されている内容なので正直なところ特別なありがたみはない(笑)。こんな立派な箱に入って送ってきたので高級感があるだけ(笑)。何か早速メルカリやらヤフオクやらに出品する輩も登場しそうな気がする。私は一応記念に取っておきますが。
この手の取り組みは日本のオケも強化するべきでは
さすがにベルリンフィルぐらいになるとネット配信でもそれなりの顧客を集めることが出来るので、こういう方式も成り立つということだろう。日本のオケも収益強化の一環として取り組んでもらいたいところだが、残念ながら日本のオケで世界マーケットをターゲットに商売できるところはまずないから、市場が国内に限られて市場規模のショボさを考えるとインフラ投資する気さえ起こらないか。
単独オケで難しいのなら、例えば関西オケ連盟とか、東京弱小オケ連盟(N響とか読響とかは自身で配信できるインフラがあるはずだから)とかで取り組むことは出来ないんだろうか? 現在の状況を見ていたら、意外と地方の山形交響楽団なんかがカーテンコールと組んで一番早く実施するかも・・・。実際にこういう取り組みが進めば、例えば関西在住の私でも札幌交響楽団の定期演奏会を聴くなんてことが可能になる。これはオケもファン層を広げるという意味で有効。またオケとして気になるのは、今までのファン層が「ネット配信があるんだったらそっちで良いわ」とコンサートに来なくなる懸念だろうが、ネット配信は缶詰のようなものだから、「缶詰が美味しいからレストランに行く必要がない」なんて者はそう多くないと私は推測している。
なお私が聴きに行った10/20の大フィルのチャイコチクルスI、8/23のチャイコチクルスIIが現在カーテンコールで無料配信されているようである。