徒然草枕

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青天を衝け 第2話「栄一、踊る」

やっぱり北大路欣也の無駄遣い

 今回も冒頭から家康登場。相変わらずの「北大路欣也の無駄遣い」です。家康が幕末の状況を説明するというのが意味不明だし、内容も大したことは言っていないし。本当に何のために出してるんだろう。こんな意味も不明なところで北大路欣也を起用するんなら、もっと本編中の重要な役に起用すれば良いのに・・・。

 相変わらずOPはメリハリもインパクトも全くない音楽に合わせて、何か奇妙なダンスを踊っているという良く分からないもの。やっぱりこのOPだけは感心しないな。もう少しマシな曲ぐらい用意できなかったんだろうか。武士ではなくて市民なのであまり激しい曲を持ってこなかったというのは分かるが、この曲だと大きなことも特に成せないんじゃないかという気がする。今年の大河コンサートは盛り上がらなさそうだな。去年の「麒麟がくる」なんてOPはいかにもで良かったのに。どうも「江」以来の腑抜けっぷりに思える。

 

早速社会の矛盾を目撃か

 前回では冒頭からダダこねまくっていただけのウザ沢栄一でしたが、今回はようやく家業を手伝うようになったようです。ただ相変わらず口は減らないガキのようですが。

 ところで栄一は無能な代官に偉そうに金をたかられることが頭に来て、徳川の世はもう終わりだと考えるようになり、尊皇攘夷思想に染まった挙げ句にテロリスト寸前まで行く(そのテロ計画がこれまた厨二病丸出しの雑なものでしたが)という話が以前ににっぽん!歴史鑑定やヒストリアなどで登場してましたが、この番組では既に9才の時にそれを目の当たりにしてしまったようです。確かに身分社会ってそんなもんです。半分身分社会になりかかっている今の日本でも、無能な世襲政治家が偉そうに国民に金をたかってます。

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そして踊っている内に大人になってしまった栄一

 前回はあまりに中身に動きがなさ過ぎてしんどかったですが、さすがに今回はようやくその布石ぐらいまでは来ました。なおタイトルは「栄一、踊る」ですが、実際には踊っている内に大人になってしまいました(笑)。

 ただ大人と言っても最初は10代から始まるんで、この頃ってとにかく主人公がバカに見えてしまうんですよね。明智光秀なんかも最初は10代で始まってますので、「鉄砲だ」って鉄砲の前で猿踊りしていた様はかなりお馬鹿に見えましたからね。この辺りはもう少し落ち着いてくるまで致し方ない。

 とりあえずペリー来航前夜の江戸に行くことになったようですので、これから尊皇攘夷の嵐に巻き込まれることにになるんでしょう。元々厨二病丸出しの奴ですから、そりゃそういう過激思想に染まるのも理の当然というもの。それに水戸藩って、斉昭を始めとして尊皇攘夷の巣だし。その挙げ句には井伊大老を暗殺してしまいますから。

 

そして活躍するのやらしないのやら未知数の無気力慶喜

 ただ親父の斉昭はやけに暑苦しいオッサンですが、何か日本を託された慶喜の方は「ヌボー」として何考えているか分からないところがありますね。またこの慶喜を草薙剛が演じると言うからいよいよ持って鋭く感じられるところが一切ない。今回登場したところでも全身からやる気のなさのオーラが立ちのぼっている感じである。実際の慶喜も、優秀だと言われていた割には今ひとつつかみ所のない人物だったという評がありますね。確かにさっさと幕府を終わらせてしまうと、晩年は趣味の写真とかに精を出していたという良く分からんオッサンです。果たしてどういう慶喜像が登場するやら。

 ちなみに渋沢栄一って、幕末の動乱には全く関与してないんですよね。パリ万国博覧会の使節団の一員として渡欧すると、向こうにいる間に大政奉還が起こって、帰ってきたらもう明治になっていたんで。と言うことがありますから、前作の衝撃の「主人公ナレ死」に続いて、本作は「明治ナレ新」が登場するかも。

 

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