京都市響の無料ライブ配信を聴く
大阪知事吉村の無策が祟って完全医療崩壊した大阪の煽りを食って、京阪神一円は先月末から緊急事態宣言下にある。おかげで5月のコンサートは軒並み中止を余儀なくされているが、5/15の京都市交響楽団の定期演奏会も中止と相成った。
ただここに来て京都市交響楽団の方から無観客生ライブ配信をニコニコ動画行うとのアナウンスがあった。なおタイムシフト放送が22日まで行われるとのこと。私はこの週末以降かなりドタバタしていたこともあって、今日になってようやく見ることが出来た。
例によってカメラが動き回るタイプの映像と固定カメラの2種があるが、例によって私は固定カメラを選択。やはりこの方が落ち着く。
京都市交響楽団第656回定期演奏会
指揮&チェンバロ:鈴木 優人(指揮)
チェロ:上村 文乃
コンサートマスター:石田泰尚
演奏:京都市交響楽団
ヘンデル:歌劇「忠実な羊飼い」序曲
ラモー(鈴木優人編):歌劇「みやびなインドの国々」組曲
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ト長調RV414
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92
最初の2曲は室内楽的な小編成による小曲。ヘンデルについては「いかにもバロックな曲」という以上の感想はなかったが、ラモーについてはやたらに太鼓の音がズンズンと響く予想外に華やかで派手な曲である。モダンオケ用に編曲しているからということもあるのだろう。いずれもバロック曲らしくテンポが良くて軽快。心に残るものは特にないが、耳には心地よい。
ヴィヴァルディのチェロ協奏曲は初めて聞く曲であるが、上村のチェロはなかなかに流麗にして快適。京都市交響楽団室内アンサンブルもなかなかに冴えがある。ソリストアンコールのボッケリーニのテクニックは圧巻。
さてメインのベートーヴェンの交響曲第7番であるが、オケは大編成になったものの、鈴木優人の演奏はやはり室内楽的で古典的な色彩が強い。かなり前進力の強い演奏で軽快にグイグイと進むというところ。オケの編成が大きいので、京都市響を持ってしても室内楽アンサンブルのような端正な音色とはなりきれない部分も随所にあるが、それでも随分とスッキリとした音色で演奏している。古楽器のようにはいかないが、ピリオドがなかなか生きているようである。実に快活で生命力に溢れた演奏であった。