Sound Blastaerが突然におかしくなった
先日、マイクロソフトから半ば脅迫めいたメッセージでWindows10のアップデートを強制されたのだが、どうやらその後にSound Blasterの音がおかしくなるというトラブルが発生したのでその報告をしておく。
私の使用しているSound Blaster Audigy Fx
OSのバージョンアップ自身は例によってクソ長い時間はかかったものの問題なくPCは再起動したのだが(場合によってはここで再起動しなくなることがあるのが怖いところ)、どうやらその時にオーディオ設定がおかしくなったらしい。しかし実のところ、この時にはそのことには気づかなかったのである。というのも、一応音は出ていたから。ここで突然に音が出なくなるなどというトラブルがあったらすぐに分かるが、そうではないのがタチの悪いところ。
サウンド設定がおかしくなっているのに気がついたのは、今日「アンコール都響」を聞こうとしてエムキャスにつないだ時。番組が始まったのにナレーションの音声が全く聞こえなかったのである。後で始まった都響の演奏は一応音は聞こえるのだが、とにかく音声レベルが低いしどうにも籠もった音声になる。何となく音の設定がおかしくなっているようであることにこの時に初めて気がついた。
確認したところ音域バランスが無茶苦茶なよう
ただこれだけだとエムキャスの方で何かトラブっている可能性もある。そこでYouTubeの音声を聞いてみることにした。ここで視聴したのが、幻の70年代風ロボットアニメゲーム(実はシューティングゲームである)「ゲッP-X」のOP。どこからどう見ても怪しさ全開の作品にも関わらず、これの主題歌を歌っているのがアニメの大王こと、ささきいさお。大王の隠れた傑作なのである。
アニメの大王による隠れた名作(迷作?)です
これを聞いたら異常は一発で分かった。明らかにボーカル帯域が引っ込んで聞こえる。本来なら大王ボイスが前面に出てこないといけないのに、まるでミュートがかかったようになってしまって、バックの音だけが聞こえてくる。どうやら声の帯域がもろにレベルが下がっている。まるで昔あった「普通の音声入りCDでカラオケにする」という装置のような音声である。
とりあえず最初に考えられる対処はまずは再起動。しかしこれは変化なし。次にWindows10の設定からオーディオに関する設定を見てみたが特に異常なし。OSアップデートでドライバが不整合を起こした可能性を考えてドライバをダウンロードして再インストールしてみたがこれも効果なし。
一旦行き詰まるがようやく原因の推測がつく
正直なところここで行き詰まった。ネット検索をしたものの該当例はなし。ガックリして冴えない音声を聞いていた時に1つ閃いた。「そう言えばこういう変な音声を聞いた記憶がある」。記憶を辿ってみると、サラウンドの設定をしくじった時だった。そこで思いついてWIindowsメニューのcreativeを辿ってみると、Sound Blaster Audigy Fx コントロールパネルがあるのでそれを起動してみる。
起動したパネルを見た途端に「あっ、これだ!」と原因は瞬時に判明した。Surroundの設定のところになぜか3Dがチェックされていた。私のシステムはステレオシステムなのでここはステレオにしていたはずである。こんなところ触ったことはないのだが、どうもOSのアップデートの時に勝手に設定が変更されてしまったようだ。
とりあえず設定をステレオに戻す。
すると見事に音声はかつてのように戻った。YouTubeを再生してみると大王の美声がしっかり聞こえるし、さらに影山ヒロノブの幻の傑作「流星機ガクセイバー」もバッチリである。宙明節に乗っかったパンチのあるボーカルがビンビンと響いてくる。これで明日から問題なくベルリンフィルが聴ける。
歌・影山ヒロノブ、作曲・渡辺宙明の幻の傑作OPは必聴
それにしてもやはり恐るべきはマイクロソフト。一体どこまでシステムをかき回すのやら。