徒然草枕

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青天を衝け 第25話「篤大夫、帰国する」

慶喜は周りからボロカスの扱いを受けた挙げ句に再びヒッキーに

 ようやく帰国した栄一達ですが、戻ってくると国の体制が変わってしまってました。と言っても突然に綺麗に明治に移行したわけでない。今でも幕府残党がドタバタとやっております。と言うわけで、いきなり家康が登場して「まだまだ出る」宣言。うーん、まだ続くのかこの北大路欣也の無駄使い。

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 大坂から逃げ帰ってきた慶喜は朝廷に対して恭順の姿勢を示すが、それに対する周りの冷たい目。抗戦派の小栗上野介は「なんでこいつ帰ってきとるねん」って雰囲気だし、篤姫には「ちゃち」と言われて腹を切れと言われるし、和宮には「慶喜は殺して良いから徳川家は残せ」と言われる始末。もうボロカスといって良い扱い。にもかかわらず相変わらず説明を全くしないんだよな、この慶喜は。結局はまた昔のようにヒッキーになってしまう。なんか最初からヒッキー属性だけがやけに高いんだな。ヒッキーになった挙げ句にボロボロの状態で現れるというのはこれで何回目だ?

 

それに振り回される不幸な人たち

 そしてそのドタバタの中で成一郞は上野の彰義隊の代表に担ぎ上げられたと思ったら、次のコマではなぜか別行動になっている。何やらいかにも混乱してドタバタした様子である。で、相変わらず馬鹿兄貴は意味不明のアジ演説。そして思い切り盛り上がっていたと思ったら次の瞬間には敗残兵になってしまっているというお粗末。それにもかかわらず気がつけばちゃっかりと生きて故郷に帰っている。本当に何をやりたいのか分からんが、結果としてやけにしぶといのがこの馬鹿兄貴だ。

 そしてそのドタバタの中で不幸な人・渋沢平九郎が壮絶な最期。ここまでかなり軽い扱いを受けていた人なのに、ここに来て急に今回の話の半分ぐらいを割いて濃密に描いてもらってます。うん、別にそうやって盛り上げるのは構わないけど、それするならこれまでに彼のこともっと描いておこうよ。ここまで彼のエピソードと言えば、栄一の妹からお守りもらって既にこの時点で死亡フラグ立てまくっていたってぐらいだから。今回単独で見ればなかなかの見せ場で演出もまずまずなんだが、所詮は今までの扱いが少なすぎたせいで、何やら脇役が突然に主役扱いされたという違和感があるんだよな。鳥羽・伏見の戦いから江戸城明け渡しとかは完全にナレだけで終わらせたコンパクト維新なのに。

 

武士を貫く成一郞と商人モードの栄一

 脳筋成一郞は函館まで行ってイケメン土方と共に戦闘中。上様の心情というのをまた勝手に推し量っているが、当の慶喜は何を考えているのやら。実際のところ慶喜がその考えをハッキリと下に示さないから、下の連中が好き勝手に上様のご意向を推し量った結果、対立して暗殺に走ったり、右往左往してしまったりと散々なことになっています。まあこんな状況見ていたら、篤姫や和宮がボロカスに言うのも分からないではないが。

 その一方で栄一はもう次の時代を見据えて商人としての活動を始めつつある模様。三井の番頭に「これからがワシら商人の戦い」と言われて、「もしかして俺の時代来た~っ」って思ってるんじゃないかって感じが。武士にこだわっている成一郞と対極の道に進み出しています。

 そして民部公子はまたも潤んだ瞳で栄一に「水戸に来て欲しい」と再びのプロポーズ。それに対して再び私には慶喜様がもういるのでとごめんなさいする栄一。本当に栄一モテモテだが、民部公子の周りにそんなに人材がいないのか?・・・って確かに頼りになりそうな人材が皆無だな。とりあえず栄一は慶喜に会いに行く模様。「あなたは一体何を考えてたんだ」と詰問ぐらいするんだろうか

 

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