徒然草枕

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青天を衝け 第26話「篤大夫、再会する」

栄一、故郷で幽霊に遭遇する

 今回の話は「栄一、故郷に帰る」です。で、そこでいきなり再会しているのは長七郎。錯乱して正気を失っていたはずなのに、やけに憑き物の落ちたような爽やかな顔をしていると思ったら、幽霊に再会していた模様。帰ったと思ってら既に死んでいて、次のシーンではお墓ってのではあまりに出番がないってことで、無理やりに出番を作った模様。前回の平九郎の件と言い、無理やりに出番や見せ場を作っている感がある。まあ平九郎なんかは下手したらナレ死させられかねないところだから、見せ場作ったのはまあ良しだろうが、さすがに長七郎は無理くり感が強いな。

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 で、まだ出るのか「解説の家康さん」。もうとっくに幕府は終わってるぞ。しかも「やめておきましょうか」と説明やめるぐらいなら、そもそも出てくる必要はなかろう。一体いつまで徳川幕府の亡霊がつきまとってるんだ。

 家庭を大切にする人・渋沢栄一(ひどい歴史捏造だな)は故郷に帰って家族と再会。娘は放ったらかしの間にかなり成長してます。回りは直参の幕臣にまで出世したということで英雄凱旋という印象ですが、実際は本人はこの時点ではプー太郎です。もっともフランス留学経験があるので、著しい人材不足の新政府ではその気になれば職はいくらでもあるでしょうが。もっとも栄一は現時点ではその気はない模様。これからは家族と一緒に暮らすとまた調子の良いことを言っている。

 

 

尾高の家の方は散々な状況です

 尾高の家の方は平九郎がなくなり、成一郞は函館へ、スッカラカンの家の中に密かに馬鹿兄貴だけが戻ってきている。おめおめと生き残ってしまったという類いの事を言っていたが、この兄貴、口先だけで役に立たないことは著しいんだが、なぜか不思議なほどに生命力はしぶとい。あの状態で幕府軍に関与しておきながら逃げ延びてきているとは何と言うしぶとさ。それに比べると純で真面目な平九郎は完全に割を食いました。おかげで栄一は妹に恨まれることに。お千代が「自分が殺してしまった」と気に病んでいたが、あれはお千代の責任ではない。しかし確かに平九郎の性格から言えば「武士として立派に職務を果たせ」よりは「何はともあれ生き残った者が勝ちだ」と言っといた方が良かったろう。まあこういう時代は真面目で要領の悪い人から死にます。

 函館の成一郞は相変わらず武闘派で突っ走って、イケメン土方と親交を深めているようだが、間もなく五稜郭は新政府軍に袋叩きにされてイケメンは命を落とすことになります。栄一はさっさと転向してしまいましたが、成一郞はそこのところを割り切れるのか。

 

 

慶喜の元に駆けつける栄一、これからが彼の本番

 故郷の状況を確認したらさっさと静岡に慶喜の様子を確認に行った栄一ですが、慶喜のやつれ果てた姿に思わず息を呑む。それにしても相変わらず慶喜ってヒッキー特性が高すぎる。それに草薙剛って、どうしてパリッと格好付けた姿よりも、こういうヨレヨレの姿の方が決まるんだろう? 栄一は慶喜に対して「もっとやり方があったでしょ」と詰め寄ろうとしたようですが、慶喜は「終わったことは今更仕方ない。そういう話をする気なんなら俺は帰る」というお話。仕方ないのでパリでのお話を始める栄一ですが、話を始めてしまったら生来の口数の多さが出て、絶好調のマシンガントークだった様子。結局はあれで慶喜の心を癒やしたことになるんでしょうか。

 とにかく今は徳川家はド貧乏のどん底にいますので、栄一が栄一としての活躍を始めるのが来週でしょう。謂わば渋沢栄一の人生はこれからが本番で、これまではプロローグのようなものです。しかしプロローグが長すぎて、後3ヶ月ほどで本番の方をキチンと描けるのか? どうも一年通しのテンポでシナリオを企画していたら、オリパラのせいで話数が減って、その上に麒麟がズレたせいで話数が大幅に減ったのに、序盤は撮影始めていたからそのままペース配分でやっちゃった・・・って感がすごくするんですよね。ここまで来たら栄一が一橋家に仕官するまでの与太話が完全に無駄だった。あんなもの総集編一本で終わりですから。私がシナリオ書いたら、第4話ぐらいでもう栄一は一橋の家臣になっている。これからのペースを考えたら、最初の銀行設立なんてナレ設立で終わらせることになるかも。

 

 

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