徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

京都遠征の途中で大阪自然史博物館の「植物」展を見学する

今週は京都遠征

 この週末は京都市交響楽団の定期演奏会。今期で勇退する広上淳一のファイナルであり、最後に華々しくマーラーの交響曲第3番が演奏されるはずであった・・・のだが、直前でコロナの影響で少年合唱団の出演が不可とのことで、急遽少年合唱団が不要な曲に変更になったのだが、それがマーラーの1番。少年合唱団なしで行くだけなら、2番でも良いと思うし、合唱なしでいくんだったら5番でも9番でも何でもあるのに、ここで1番というのは、オケの練習も十分でないからなるべく練習の不要なやり慣れた曲にしたということだろうか。

 正直、マーラーの1番だったら、わざわざこれのために京都まで出かけていくのはなしだった。本公演は変更の可能性もあると思っていたからギリギリまでチケットを購入せずに、さすがにもう変更はないと思ったタイミング(公演の2週間前)にチケットを買ったんだが、何と曲目変更が発表されたのはその翌日。しかも例によって「これに伴うチケット払い戻し等はありません」と来たもんだ。正直なところこれは「やられた」というのが本音。なお世間では比較的珍しい3番を聞けるということで、2日公演の両方のチケットまで取っていた人や、これのために関東から遠征する人(私が九州交響楽団のチケットを取ったのと同じパターンだな)もいるようで、かなりブーイングが出ている。

 で、私はどうするかだが、先週言ったように「もうこれ以上お布施を重ねるのは精神的にキツイ」というのが一番、さらに元々この公演に絡めて京都で一泊して京都の美術館にも立ち寄るというプランを立てていて、それに合わせて金曜日の仕事も午後休みできるように手配していたので、今さら中止するのも面倒くさいというのが本音。そこで結局は実行という結論になった。

 

 

いきなりトラブルに直撃されて、散々苦労の挙句に最初の目的地へ

 金曜日の仕事を昼までに終えると大阪に向けて車で出発する。しかしすぐにアクシデントに直面する羽目に。どうやら阪神高速が事故とのことで京橋辺りから渋滞で車が全く流れていない模様。しかもリアルタイムで車列が伸びていっているようで、下道を延々と走り続けざるを得ない状態で、時間の浪費はともかくとして精神的に疲労が募る。

 さて今日の目的地だが、最終的には京都のホテルに向かうのだが、その前に大阪に立ち寄って先週立ち寄る暇がなかった自然史博物館で開催中の「植物展」を見学して行きたいと考えている。

 結局は長居公園に到着したのは予定よりもかなり遅れた時間だった。長居公園の駐車場に車を置くと会場へ急ぐ。

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駐車場の向かいが博物館

 

 

「植物 地球を支える仲間たち」大阪自然史博物館で4/3まで

 各環境に適応して様々な形態に進化した植物、その植物の進化の歴史について紹介する。

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展示の概要

 最初のコーナーは巨大な植物や各環境に適応した植物が登場。ここで登場するのは世界でも最も巨大な花で、大きなものは1メートルを超えるというラフレシアの模型が登場。さすがに世界で最も臭いと言われている生花は臭いと耐久性の面で展示は無理か。ちなみ某所で「ラフレシアの花は咲いた直後は臭くなく、中に水が溜まって腐るから臭くなる」と聞いたことがある。

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ラフレシアの模型

 さらにはこれは単独の花でなくて複数の花の塊という巨大なショクダイオオコンニャクの模型も展示。ちなみにこの花は数年に一度しか開かないとか。

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ショクダイオオコンニャクの巨大な花は実は花の集合体とか

 これ以外ではオオミヤシの超巨大な種子など、とにかく目を惹くものが多い。

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オオミヤシの超特大種子

 

 

 環境適応では樹上から垂れ下がって繁殖する蔓性の蘭の仲間など。

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樹上で育つ蔓性のラン

 次のコーナーは進化の歴史を見るとのことで、発生の過程を人と比較したり、DNAに着目して、DNAを改変することで誕生した青いバラや青いキクなどの展示があり。

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遺伝子改変で生み出した蒼い薔薇

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こちらは蒼い菊

 

 

 さらに植物の進化。最初は地衣類的なものから誕生して、

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初期の植物の模型

 ここから巨大な裸子植物の登場

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裸子植物の巨木の幹

 そして被子植物へと進化するという過程を化石や模型などで紹介。

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シダ類の化石

 

 

 本当は怖い植物ということで登場するのは巨大な食虫植物の模型。ハエトリソウもこのサイズで登場すると確かに恐ろしげである。

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モウセンゴケとハエトリソウの巨大な模型

 最後は光合成についてゲームなどで光合成のメカニズムを紹介するという子供向け的なコーナーがあって終了である。

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これは葉緑体の模型

 平日昼間ということもあるのか子連れ客と高齢者が多かったが、展示の内容は今一つターゲットを絞れていない印象だった。模型を出したりして取っつきやすくしてはいるのだが、その中身はかなりマニアックなもので、子供は説明を読んでもチンプンカンプンだろうし、親の方も説明を求められても困るだろう。かと言ってザっと流してしまうと展示内容が意外と少ないので10分で終わりそうである。そういう意味ではやや微妙な感もあった(私的にはそこそこ面白かったが)。

 

 

本館の常設展も見学する

 植物展を見学後は常設展示の方も見学する。こちらは入口からいきなり巨大な象の模型が迎えてくれる。

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巨大なゾウとヘラジカ

 後は身近な環境から地球環境について考える展示コーナー。

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私には馴染みのある里山の風景(山城は大抵こうなっている)

 さらには進化の歴史を辿るというようなお約束の展示がある。とにかく物量が多いので閉館時刻が迫ってきたこともありザっと見学して終わりにする。

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恐竜に

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哺乳類の進化

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そして唐突にリュウグウノツカイ

 見学を終えたころにはもうすでに夕方になっていた。当初予定では他に立ち寄るところも考えていたが既にタイムアップ。京都を目指すことにする。

 

 

京都プラザホテルに宿泊

 渋滞を警戒していたが、存外スムーズに京都に到着する。今回宿泊するのは京都プラザホテル。比較的安価な宿泊料に駐車場有、さらには大浴場付きということで選んだホテルである。

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一般的なビジネスホテルである

 ホテルに到着するととりあえず大浴場で体をほぐす。温泉でも何でもないがそれでも手足を伸ばして入浴できるのは非常にありがたい。重めのリュックを背負ってウロウロしていたせいで肩やら背中やらが痛いし足にもしびれがあるので、明日に備えてそれをよくほぐしておく。

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大浴場付き

 入浴を済ませるととりあえず作業環境の構築。PCを起動するとiPad3をサブディスプレイ化。例によってデスク上はワイヤリングインフェルノ状態だが、何とか環境は構築に成功。今日の原稿をしばし入力作業。

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仕事環境の構築

 

 

夕食は安直に近くのイオンモールの飲食店街で

 しばし作業をすると夕食のために外出することにする。遠出するのもしんどいので、このホテルのちょうど斜め向かいにある巨大なイオンモールで夕食を摂る店を探すことにする。この建物は5階以上が駐車場で、5階の半分が映画館、4階以下がイオンモールという構造の模様。どんな映画をやってるかなと5階を野次馬してみるが、見事なほどに見る気のするような映画はない。どうもエンタメ業界の低迷は国際的な状況のようでもある。

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京都プラザホテル

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振り返るとイオンモールが

 4階にフードコートや専門店があるので物色する。しかし今一つピンとくる店がない。京都で仙台牛タンを食うのも奇妙だし、丸亀製麺で済ませるという気もしない。だんだん面倒くさくなってきて、最後は目についた「ハマムラ」に入店、レタス入りチャーハン(990円)を注文する。

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中華料理店「ハマムラ」に入店

 まあこんなものかなというところ。若干ボリュームが不足気味の気もするが、味については驚くほどのものではないが、悪くはないので良しとしておこうというところ。

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レタス炒飯

 ただ腹がまだ若干中途半端感があるので1階をうろついていたら、寿司屋の「今から2割引です」の声に惹かれてマグロ寿司を購入する。さらにスーパーに立ち寄ってミネラル麦茶と夜のおやつを購入して戻る。

 ホテルに戻ると再び入浴で体を温めると原稿入力作業。しかし疲労が溜まっていてなかなか考えがまとまらない。そこでさきほど購入した寿司を出してきて一服。

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夕食第二弾

 そうこうしているうちに相当にかなり疲れが出てきたので、原稿入力は諦めてこの日は早めに就寝することにする。

 

 

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