徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

お知らせ

アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

2日目は映画「かがみの孤城」を見てから中之島の美術館をはしごする

コンサートのない今日は、映画と美術館巡り

 翌朝は目覚ましで7時に起床。今日はコンサートの予定を入れていないんだが、9時から映画を見に行く予定。イオンのミニオンカードを作ったので、イオンシネマで映画を1000円で鑑賞できる。そこで一番近くのイオンシネマシアタス心斎橋を訪問する。

地下鉄心斎橋の改札外にはなぜかゴジラがいる

 イオンシネマシアタス心斎橋は心斎橋パルコの12階にある。ただし朝の9時はパルコはまだ開館していないので閑散とした中を地下鉄の改札の真ん前の入り口からエレベータで直通という形になる。

シアタス心斎橋

 シアタス心斎橋はやや小さめの劇場を複数配置した今どきのシネコン形式だが、座席はやや広めでゆったりしている。なお私の鑑賞時はガラガラだったのでかなりゆっくりと見れた。

 今回視聴する映画は「かがみの孤城」。人気小説をアニメ化したとのことであるが、私は原作小説は全く知らない。ただ以前に「転スラ」を見に行った時に映画予告を見て、何となく興味を感じたものの、なかなか機会がなくてそのままになっていた作品である。

 

映画評についてはこちらに記載しました

anime.ksagi.work

 

 

 

昼食はやや贅沢目にうなぎ丼を

 映画の鑑賞を終えると1階上のレストランフロアで昼食を摂ることにする。イオンシネマではお約束の映画鑑賞者に対する特典なんかもあるようなので、悪くない話であるとも思える。結局は「江戸川」に立ち寄って大阪の風景を眺めながらランチの「並うな丼(1900円)」を頂くことにする。なお映画特典はワンドリンクと支払いの10%引きである。

13階レストランフロアの「江戸川」

窓の外には大阪の市街

 外でウナギを食べるのは久しぶりの気がする。この店のウナギは江戸前なので蒸した柔らかいタイプである。なお私はパリッとした関西タイプでも、フワッとした関東タイプでも、どちらのウナギでも好む人間。まあこの価格ではうなぎはボリュームを求められるレベルではないが、ランチとしてはなかなかに贅沢。

うなぎ丼を頂く

 昼食を終えるとプラプラと地下街経由で四ツ橋駅に移動するとそこから肥後橋まで移動。この後はこの地域の美術館を2つほど見学していきたい。

 

 

「館蔵刀装具コレクション 武家の嗜好品」中之島香雪美術館で2/26まで

中之島香雪美術館

 香雪美術館の所蔵品には刀剣類のコレクションも多く、さらには刀剣の外装である拵である鍔なども収集されているという。今回はそれらの中から展示する。

 刀は武士の魂などとも言われたが、その一方で実用本位だけでなく、芸術品的な装飾などもなされ、拵は時には凝ったものになったようである。本展の展示品は小柄が非常に多く、更には目貫などの小物類。極めて細かい細工を施した凝ったものが多い。

 とは言うものの、とにかく物が小さすぎて、残念ながら老眼も進行してきて細かいものを見ることがツライ私には詳細がよく分からない。本来なら手に取って間近でじっくりと観察したいところだが、当然のことながらそれは叶わないことである。そういうわけで何となく漠としか眺めることが出来ず、それでいて異様に目が疲れてしまう展覧会となってしまったのである。細工物好きの者ならかなり楽しめそうであるが。

刀剣類の展示もあり(ここだけ撮影可)

銘不明の短刀なれど、この刀にかなり力を感じた

 一つ目の美術館の見学後はもう一カ所、また名前もここと紛らわしい大阪中之島美術館へ。相変わらず威圧感のあるブラックボックスな建物である。なおコロナの影響もあってとことんまで体力が落ちている私にはこの距離でさえかなり嫌な距離になってしまっている。

妙に威圧感のある建物だ

 

 

「大阪の日本画」大阪中之島美術館で4/2まで

4階展示室で開催

 日本の画壇と言えば東京画壇と京都画壇が有名だが、商工業都市として古くから栄えた大阪にも独自の大阪画壇が存在する。その特色は町人中心であるために、江戸や京のような権威主義的なところがない自由さにある。そのような大阪画壇の明治以降の日本画作品について紹介している。

 最初は大阪画壇を語る上で外すことのできない大物である北野常富の作品から始まる。江戸時代の浮世絵の流れを汲む独自の色気を持つ美人画が有名であるが、大正期には時代の影響を受けたややオドロオドロシ気な黒常富が登場したりなど、なかなか一言では語れない興味深い画家である。

展覧会の表題作は北野恒富の「宝恵籠」

 これに続いては彼の弟子筋に当たる画家たちの作品が登場。その中の代表が島成園であるが、圧倒的な存在感を感じさせ、ある意味で師匠のスピリッツを最も濃厚に引いている画家でもある。後は百家争鳴的に多数の画家が登場する。

島成園「祭のよそおい」

 次に登場するのが大阪風俗画の大家・菅楯彦。彼が描いた様々な風景は、当時の大阪の町の様子を伝える資料でもあり得る。

菅楯彦の「浪華三大橋緞帳」

 これ以外では南画や文人画などまさに様々な作品が綺羅星のように登場するが、正直なところ特別に強く印象に残るほど個性の強い作品は残念ながら存在せず。

生田花朝「天神祭」

 というわけで、やっぱり私の場合は本展は北野常富に島成園に尽きてしまうわけである・・・。

 

 

ホテルに戻ると疲れてゴロゴロ

 正直なところ、映画に続いての先ほどの展覧会でかなり消耗して集中力が落ちてきていることが否定できない。まだまだ昼過ぎぐらいだが、無理はせずにホテルに戻って休養することにする。

 ホテルに戻ると風呂で汗を流して、原稿の執筆などを始めるがやはり疲労が強くて考えがまとまらない。一休みとベッドの上にゴロンと横になるとそのまましばし意識を失ってしまう。

 次に気が付くと夕方になっていた。これは夕食を摂りに行ったほうが良い。と言っても疲労はあるし、恐らく中国人がウロウロしていると思われる新世界界隈をうろつく気にもなれず、夕食は近場の「らいらいけん」で済ませることにする。刺身定食700円。相変わらずCP最強である。

ホテル近くの「らいらいけん」

刺身定食を頂いた

 ホテルに戻ると再度の入浴。サッパリしたところで、タブレットを家のHDレコーダーとリモートで接続して、しばし原稿入力。眠気が湧き上がってきたところで就寝する。

 

 

この遠征の翌日の騎士

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この遠征の前日の記事

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